RADIDEN
RADIDENとは、ソニーエリクソンがNTTドコモの携帯電話サービス向け端末として発表した、AMラジオ・FMラジオ・テレビ の3バンドに対応するラジオチューナーが内蔵されたPDC端末(第二世代携帯電話)のことである。2005年8月29日に発表された。
RADIDENの特徴はラジオチューナーを備えていることであるが、特に周波数の関係で外部ノイズの影響を受けやすいAMラジオにも対応していることが大きな特徴となっている。端末内部から発生するノイズを除去し、アンテナなどをノイズを受けない配置にすることで、AMの受信が実現されたという。AM・FM・テレビに一度に対応した携帯電話機は、世界初であるとされている。
RADIDENの端末は、「デュアルフロントデザイン」が採用されており、裏表両面にそれぞれ携帯電話と携帯ラジオのインタフェースを備えている。どちらも専用の液晶画面や操作キーが付いている。つまり、どちらも表面なのであり、電話機能とラジオ機能がいずれも前面に出た奇抜なデザインとなっている。同梱されてくる卓上ホルダーも左右対称(シンメトリー)であり、ホルダーに装着した状態でも電話とラジオのどちらの機能も主役にすることができる。
また、電話機能とラジオ機能では電源が独立して設けられており、携帯をオフにしてラジオをオンにしておくといった使い方をすることができる。ちなみに端末本体には大きなスピーカーが付いており、イヤホンなどを装着しなくてもラジオやテレビの音をスピーカーで流すことができる(スピーカーとイヤホンは、側面のスイッチでワンタッチ切替が可能である)。携帯電話の着信音もこのスピーカーから鳴る。
※画像提供 / NTTドコモ
参照リンク
NTTドコモ――報道発表資料
SonyEricsson――RADIDEN
NTTドコモ: | ファントムセル P-smart ケータイ Q-pot.Phone SH-04D RADIDEN REGZA Phone T-01C REGZA Phone T-01D REGZA Phone T-02D |
SO213iWR
(RADIDEN から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/17 22:42 UTC 版)
キャリア | NTTドコモ |
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製造 | ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ |
発売日 | 2005年10月1日 |
概要 | |
音声通信方式 | mova(PDC) (800MHz) |
形状 | ストレート |
サイズ | 117 × 49 × 20 mm |
質量 | 122 g |
連続通話時間 | 約120分間 |
連続待受時間 | 静止時320時間 |
外部メモリ | なし |
FeliCa | なし |
赤外線通信機能 | なし |
Bluetooth | なし |
放送受信機能 | FMラジオ・AMラジオ・テレビ(音声のみ) |
メインディスプレイ | |
方式 | TFT液晶 |
解像度 | 128×160ドット |
サイズ | 1.9インチ |
表示色数 | 約65,536色 |
サブディスプレイ | |
なし | |
メインカメラ | |
なし | |
サブカメラ | |
なし | |
カラーバリエーション | |
ブラックアンドシルバー | |
■テンプレート / ■ノート ■ウィキプロジェクト |
mova SO213iWR(ムーバ・エスオー に いち さん アイ・ダブルアール)は、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(現・ソニーモバイルコミュニケーションズ)が開発した、NTTドコモによる第二世代携帯電話の製品である。愛称は、「RADIDEN」(ラジデン)。
概要
FMラジオ、AMラジオ、アナログテレビ音声(VHF帯)3バンドに対応するラジオチューナーが内蔵されている。携帯電話の背面は、ラジオ専用の液晶、選局ボタンなどが配備されている。ラジオ部分は携帯電話の電源と独立した構造となっており、携帯電話の電源を切ってもラジオの聴取が可能である。もちろん、iモードやメールをしながらラジオを聞く、という使い方も可能。
携帯電話としては珍しくFMラジオ、AMラジオ、テレビ(VHFのみ。テレビは音声での受信)の3バンドに対応。AMラジオの搭載は珍しい。本来AMラジオは携帯電話内部の機器から発生するノイズが原因で、雑音が混じってしまう。その影響もあって、この機種が発売されるまでAMラジオを搭載する携帯電話はなかった。しかし、本機においては、それらの機器から発されるノイズを除去した上、アンテナなどをノイズの影響を受けない配置としたことで、AMラジオの受信が実現した。
携帯電話としては「premini」と同じ21xシリーズのため、カメラ、iアプリ、赤外線通信などには対応していない。なお、FOMAでは、扱う周波数帯が高く(2GHz帯)、技術的な問題を解決できなかったため、最終的にmovaでの発売となった。
2011年7月24日中に被災3県以外のアナログテレビ放送が停波し、2012年3月31日にmovaのサービスと被災3県のアナログテレビ放送も完全停波したため、完動品であっても現在はAM/FMラジオとしての機能以外は使用できない。なお、FMラジオに限定すれば後のXperiaシリーズにも一時期搭載されていた(AMラジオは各局のFM補完中継局で対応)がそれもNHKネットラジオ らじる★らじるやradiko等のインターネットラジオに、ワンセグも含めたテレビもNHKプラス等のインターネットテレビやBDレコーダー等(ソニーグループではBDZやnasne)との連携によるリモート視聴に、それぞれ取って代わられた。
歴史
- 2005年8月2日:電気通信端末機器審査協会 (JATE) 審査を通過。
- 2005年8月29日:NTTドコモから発表。
- 2005年10月1日:発売。
- 2011年7月24日:アナログテレビ放送停波(被災3県を除く)。
- 2012年3月31日:movaと被災3県のアナログテレビ放送が停波。これ以降、AM/FMラジオとしてしか用をなさなくなる。
外部リンク
RADIDEN
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 16:17 UTC 版)
型番:SO213iWR。2005年10月発売開始。preminiをベースにAM/FM/TV(音声のみ)チューナーを搭載した。WRはWith Radioの略。AMラジオの搭載は業界初(にして唯一)となった。AM/FMラジオ機能はmovaを解約またはサービス終了以降も充電式ポケットラジオとして利用可能である。
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