HiGH&LOW ドラマ シーズン2 (2016年)
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「HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜」の記事における「HiGH&LOW ドラマ シーズン2 (2016年)」の解説
昔、琥珀(AKIRA)・龍也(井浦新)の2人がライダーチームとしてムゲンを結成した。仲間を必要とせず一人でバイクを走らせていた九十九(青柳翔)も、琥珀に命を助けられたことで仲間の大切さを知りムゲンに加入。龍也の地元の後輩のコブラ・ヤマトも加わり、仲間は徐々に増えていく。最高のチームへと昇華したムゲンとなってから龍也はその後、自身の夢であった洋食屋「ITOKAN」をオープンさせるためにチームを去り、メンバーの太田(高谷裕之)と古西(岡見勇信)もまた自分たちの夢のためにチームを抜けることとなる。琥珀はそんな彼らを「仲間を見捨てた」と考え、3人を快く送り出すことができなかった。そんな折、家村会が勢力拡大とムゲン壊滅を目論み傘下の日向会をムゲンに差し向けた。日向会を撃退したムゲンはその一帯に名を轟かせ、来る者を拒まない琥珀の方針によりさらにメンバーが増えていった。やがて見ず知らずの者までがムゲンを騙り好き勝手な事をし始めたことに龍也は危機感を抱き、琥珀に苦言を呈する。「仲間を見捨てたお前には関係ない」と、最初は聞く耳を持とうとしなかった琥珀だが、龍也に「捨てたんじゃない、変わっていったんだ」と説かれ、ムゲンのあり方について思い悩むようになる。さらに、新入りたちの横柄な態度が原因で最強の兄弟で名高い雨宮兄弟との戦いが始まってしまう。伝説となった雨宮兄弟との抗争は結局決着がつくことはなく因縁だけが残ってしまう。やがて自らの名を語り悪さをするムゲンの末端の悪事を成敗したことで自らの考えが間違っていたことに気づき、その事を伝えようと龍也と九十九の元に向かうが、2人は琥珀の目の前で車に轢かれてしまう。龍也は即死・九十九は意識不明の植物状態となった。最悪だったのが2人を事故に遭わせた犯人の正体が琥珀により追放されたムゲンの元メンバーで、犯行動機も琥珀への逆恨みだったということだ。責任感とショックを払拭できないまま琥珀はムゲンを解散させた後、消息を絶つ。 時は再び現在。そんな過去の出来事を繰り返すように、達磨一家との抗争終結後にノボルが何者かによって車に轢かれ意識不明の重体となる。家村会の制裁に違いないと考えた山王連合会は報復すべきだと息巻くが、コブラは「憎しみの連鎖を止めなければいけない。ノボルの事件を追及するのは警察の仕事であって自分たちではない」と自分達はこれ以上何も出来ないと制止される。各々がそれぞれの道を模索する中、コブラがノボルの病室を見舞っていると、長い間行方不明だった美保が現れる。美保はあの後何とか回復したのだが、今度は父親の多額の借金の為、湾岸地区のスカウト集団DOUBTの元で働かされていたが逃げ出してきたところをWhite Rascalsのメンバーに助けられたという。 美保はその後、コブラの助力によりWhite Rascalsの元で身を隠すこととなる。美保を助けたのがWhite Rascals創設メンバーでROCKYの盟友・KIZZY(稲葉友)とKAITO(柳俊太郎)であった。2人はかつてDOUBTとして活動していたがROCKYと出会ったことで逆にDOUBTと敵対し女達を守ることを心情とするROCKYの仲間になる道を選んだのだという。それでもWhite RascalsのNO.2のKOO(遠藤雄弥)には気がかりな事が。ROCKYは何故命を賭けて、自分の身を危険に晒してまで女達を助け出そうとするのか?それはROCKYの苦い過去にあったからだった。自分がもっと強ければ母親も姉も命を落とすことは無かったと自分を責め続けていたのだ。「女子供が不幸な世の中に未来はねえ」。そのROCKYの行動原理は間違いなくWhite Rascalsに浸透していっていた。 鬼邪高校では全日制に転校してきた轟洋介(前田公輝)が全日制トップクラスの実力を誇る辻(鈴木昴秀)・芝マン(龍)を配下につけ、村山良樹率いる定時制に下克上を目論んでいた。だが村山はコブラとの戦いに敗れた後自らのアイデンティティに疑問を抱き目標を見失っていたため、取り合おうとしない。チハルとの騒動や山王連合会との対立を始め、これまで気分屋気質の村山に黙って着いてきた定時制はその態度を見て完全に怒り爆発し、「番長失格だ」と村山を批判する。村山は答えを求めコブラの下を訪ねる。事情を話しコブラの考えを聞くうち、鬼邪高校と山王連合会の違いは仲間の存在だと気づく。そんな中自分が留守の間に定時制が轟達に襲撃されたことを知り鬼邪高校に戻る。轟と対峙した村山は、轟に過去の自分自身を重ね合わせ、今の轟には負ける気がしないと確信する。そして、接戦の末倒れた轟に「お前は俺より強い。でも自分の拳が強いだけでは鬼邪高校じゃやってけない」と説く。自分自身も、仲間がいるだけでは駄目で自分が変わらなければ世界は変わらないのだと思い知る。 一時は危篤状態に陥るもすんでのところで意識を取り戻したノボルは、コブラから美保の手紙を受け取り「過去に囚われず、自由になって」という決別の言葉を受け入れる。九十九も1年以上の昏睡状態から目覚め、コブラから今までの経緯を教えられる。それからすぐに病院から姿を消した九十九は龍也の墓参りに訪れ琥珀との再会を果たす。そして墓前に「何があっても琥珀についていく」と誓う。その後、ノボルの快気祝いの場でコブラは山王連合会の復活を宣言。ノボルの受け皿としての山王連合会だからという理由の他に、仲間の結束を固め家村会の脅威から街を守りたいという思いがコブラの中で強くなっていた。その一方で、ノボルは自身の事故と龍也・九十九の事故の状況が一致しすぎていることに疑問を抱いていた。時を同じくして、SWORDを潰す目的で出所させた日向の失踪を知り業を煮やした家村会が方針を転換、土地の買収を進めると共にSWORDの各地区への襲撃を始める。 そして、ムゲンを解散させ表舞台から姿を消した琥珀は自分の前に訪れた何者かにある"知られざる真実"を聞かされ、失っていた闘争心に火をつけ再びSWORD地区に戻ることを決意する。
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