ASCIIとは? わかりやすく解説

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ASCII

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/06 23:14 UTC 版)

制御文字」の記事における「ASCII」の解説

ASCIIの制御文字には以下のものを含む。 CS1016進略号記号名称C言語説明^@ 00 00 NUL空白 Null \0 元々は、紙テープ末端データ書き込まれていない箇所コンピュータ読み飛ばすために、「何もしないコードとして定められたものだった。後に、テレタイプ端末キャリッジ・リターンや行送り物理的にするための時間を稼ぐために入れられるようにもなった。現在では、C言語などで文字列終端を表すのに用いられる。 ^A 01 01 SOHヘッディング開始Start of Heading 通信文中ヘッダ開始を表す。 ^B 02 02 STXテキスト開始Start of Text 通信文中テキスト部分開始を表す。 ^C 03 03 ETXテキスト終結End of Text 通信文中テキスト部分終了を表す。また、Control-Cはプログラムプロセス割り込むためにも用いられる。 ^D 04 04 EOT伝送終了End of Transmission データ送信側データ送信終了時データ受信先にEOTを送る。 ^E 05 05 ENQ問い合わせEnquiry データ送信側データ送信しようというときに、データ受信側データ先立ってENQを送る。データ受信先は、データ受信できる状態であればデータ送信側ACK送りデータ受信できない状態であればNAKを送る。データ送信側ACK受信した場合データ送りNAK受信した場合データ送信断念した時間置いて再度ENQ送信するなどの処理を行なう。 ^F 06 06 ACK肯定応答Acknowledge 受信したデータCRCなどの異常がない場合や、ENQ受信後にデータ受信ができる状態であれば送信側ACKを送る。 ^G 07 07 BELベルBell \a 元々は通信相手端末ベルを鳴らすのに使われていた。現在では物理的なではなくビープ音を鳴らす。端末エミュレータでは音を鳴らさずにウィンドウ点滅させるものもある。 ^H 08 08 BS後退Backspace \b 元々はカーソル手前(左)に移動させ、重ね打ちをしてアクセント符号つきの文字打ち出すために使用されていた。現在では、カーソル手前(左)に移動させてそこの文字削除するために用いられる。 ^I 09 09 HT水平タブHorizontal Tabulation \t 水平方向タブテキストデータデータ区切りに使うこともある。 ^J 10 0A LF改行Line Feed \n Line Feedは「行送りの意味タイプライターでは、カーソル水平方向)はそのままで1行下へ移動させるUNIXでは、LF単独改行コードとして扱われ行送り復帰を行う。MS-DOSWindowsでは、CRLF併用する。 ^K 11 0B VT垂直タブVertical Tabulation \v 垂直方向のタブ。 ^L 12 0C FF書式送りForm Feed \f プリンタでは、次のページ給紙する。多くプログラミング言語では空白として扱われコード論理的区分分け目として使用されるいくつかの端末エミュレータでは、画面クリアするプレーンテキスト記述されるRFCでは、ページ分割英語版文字として使用される。 ^M 13 0D CR復帰Carriage Return \r 元はカーソルを同じ行の先頭左端)へ移動させるのに使われた。macOSよりも前のClassic Mac OSでは、CR単独改行コードとして扱われ行送り移動を行う。MS-DOSWindowsでは、CRLF併用する。 ^N 14 0E SO ␎ シフトアウトShift Out 別の文字コードセット遷移する。 ^O 15 0F SIシフトインShift In 通常の文字コードセット遷移する。 ^P 16 10 DLE伝送制御拡張Data Link Escape バイナリ通信データそのもの制御文字を含むような通信)であることを表すために使う。DLE自体バイナリデータ含め場合DLE2つ重ねて送信するデータ受信側DLE2つ重ねられている場合は、DLEというバイナリデータ制御文字でなく)を受信した解釈するこうしたことは、通常のアプリケーションでは意識しなくてもいいことが多い。しかし、プロトコルアナライザなどで通信データ表示した場合DLE2つ重ねられていることを知らないと、おかしな通信データ誤解しかねない。 ^Q 17 11 DC1装置制御1Device Control 1 この4つコード装置制御のために予約されている。コード解釈接続している装置依存する主としてDC1とDC2装置作動させる目的で、DC3DC4装置休止または停止させる目的使用される実際の用法としてはDC1DC3をソフトウェアフロー制御英語版)のために用いるのがデファクト・スタンダードとなっており、その場合、DC1はXON、DC3はXOFFと呼ばれるテキストデータ受信側テキスト送信側に、テキスト送信一時停止求めるためXOFF (DC3) を送信し一時停止解除するためXON (DC1) を送信する。XOFFを受信したテキストデータ送信側は、XONを受信するまでテキストデータ送信一時停止する。なお、バイナリ通信ではDC1DC3によるフロー制御行なわないバイナリ通信ではDC1DC3単なるバイナリデータであり、制御文字解釈しないからである。 ^R 18 12 DC2装置制御2Device Control 2 ^S 19 13 DC3装置制御3Device Control 3 ^T 20 14 DC4装置制御4Device Control 4 ^U 21 15 NAK否定応答Negative Acknowledge 受信したデータCRCなどの異常があった場合や、ENQ受信後にデータ受信ができる状態でないなら送信側NAKを送る。 ^V 22 16 SYN同期信号Synchronous Idle キャラクタ同期方式通信で、同期を取るために使う。 ^W 23 17 ETB伝送ブロック終結End of Transmission Block 通信電文の1ブロック一連のまとまりのある複数の伝文)が終了したことを表す。 ^X 24 18 CAN ␘ 取り消しCancel 先行するデータエラーがある、または、無視してほしいことを示す。 ^Y 25 19 EM媒体終結End of Medium 受信データ記録する媒体(紙や磁気テープなど)が、記録できる範囲末端まで到達したことを表す。 ^Z 26 1A SUB置換Substitute Character 本来は、伝送制御文字として、不明瞭な、または、無効な文字受信したことを表す。しかし、下位レイヤ誤り検出訂正が行われるため、この用途用いる必要はほぼなく、他の用途用いられるテキストファイルファイル終端 (EOF) を表すのによく使われる。 ^[ 27 1B ESC拡張Escape キーボードEscキーを押すとこの文字システム送られるソフトウェアユーザインターフェースでは、画面・メニュー・モードから出るのに用いられるプリンタ端末などの装置制御プロトコルでは、後に続く文字特別な解釈をする(エスケープシーケンス)ことを指示するために用いられる。 ^\ 28 1C FSファイル分離File Separator データ構造フィールド記録する区切り文字として使われる階層的な構造場合、USが最も低いレベルプレーンテキストのデータアイテム)を分割しRS, GS, FSそれぞれ下のレベルアイテムからなるグループ分ける。 ^] 29 1D GSグループ分離Group Separator ^^ 30 1E RSレコード分離Record Separator ^_ 31 1F US ␟ ユニット分離Unit Separator ^? 127 7F DEL抹消Delete 元々は紙テープ誤って穿孔した箇所全部ビットの穴をあけて、データ抹消するのに用いられた。現代コンピュータでは、カーソルのすぐ右の文字削除するのに使われる

※この「ASCII」の解説は、「制御文字」の解説の一部です。
「ASCII」を含む「制御文字」の記事については、「制御文字」の概要を参照ください。

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