AEレンズ
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当初からのシリーズである。1975年のラインアップは17本。プログラムAE/シャッター速度優先AEには対応しない。MMシリーズレンズが主力となってからも特殊レンズに関しては生産が継続された。 F-ディスタゴン16mmF2.8AE(1975年発売) - 対角線魚眼レンズ。7群8枚。最短撮影距離0.3m。フィルターは4種内蔵。 ディスタゴン15mmF3.5AE(1975年発売) - 12群13枚。近距離補正機構を備え最短撮影距離0.16m。フィルターは4種内蔵。 ディスタゴン18mmF4AE(1975年発売) - 9群10枚。近距離補正機構を備え最短撮影距離0.3m。アタッチメントは70-86リングを併用しφ86mmねじ込み。 ディスタゴン25mmF2.8AE(1975年発売) - 7群8枚。最短撮影距離0.25m。アタッチメントはφ55mmねじ込み。レトロフォーカス型としては歪曲収差が少なく画面周辺まで良好な画質を保つ。 ディスタゴン28mmF2AE(1975年発売) - 8群9枚。近距離補正機構を備え最短撮影距離0.24m。アタッチメントはφ55mmねじ込み。 ディスタゴン28mmF2.8AE(1978年発売) - 7群7枚。最短撮影距離0.25m。アタッチメントはφ55mmねじ込み。 ディスタゴン35mmF1.4AE(1972年発表、1975年発売) - 第6枚目の第1面に当時としては珍しい研削非球面レンズを導入した、8群9枚構成。近距離補正機構を備え近接撮影でも画質低下を押さえている。最短撮影距離0.3m。アタッチメントはφ67mmねじ込み。日沖宗弘は「F2.8あたりからかなりの鮮鋭度を発揮し、コントラストもきわめて良好」と高く評価している。ただし、プラナー85mmF1.4AE とほぼ同じ大きさのレンズである。 ディスタゴン35mmF2.8AE(1975年発売) - 6群6枚。最短撮影距離0.4m。アタッチメントはφ55mmねじ込み。日沖宗弘は「性能の割に安価。人物描写に意外な実力を発揮する。」と高く評価している。 テッサー45mmF2.8AE(1982年発売) - 3群4枚。最短撮影距離0.6m。アタッチメントはφ49mmねじ込みまたは49-55リングを併用しφ55mmねじ込み。早々に製造中止されたが後に人気が出てMMシリーズで再生産されるまで高値を呼んだ。実写では焦点移動が激しいので熟練を要する。 プラナー50mmF1.4AE(1975年発売) - 6群7枚。最短撮影距離0.45m。アタッチメントはφ55mmねじ込み。現行当時最高の標準レンズ(カメラ毎日)と評価された。6枚角型絞り。日本製。初期物とMMJの重さの違いが取りざたされたことで有名だが実際は鏡胴構造の違いによるもの。鉛の含有量によるというのは信憑性が無い。 プラナー50mmF1.7AE(1979年発売) - 通常このクラスの普及レンズは6枚構成であるが、このレンズは6群7枚構成で贅沢な設計。最短撮影距離0.6m。アタッチメントはφ55mmねじ込み。 S-プラナー60mmF2.8AE(1978年発売) - 4群6枚。最短撮影距離0.24m。アタッチメントはφ67mmねじ込み。内面反射を抑えるためレンズ後部からマウント部にかけて非常に複雑な構造を持っていた。最大撮影倍率は等倍。西ドイツ製。日沖宗弘は「世界の最先端をゆくドイツ光学技術が生んだ現代の傑作の一つ」と絶賛している。 マクロプラナー60mmF2.8AE - 4群6枚。最短撮影距離0.24m(等倍)。アタッチメントはφ67mmねじ込み。S-プラナー60mmF2.8の製造が日本に移管されるとともに名称変更された。遠景の描写も極めてシャープで美しい。 プラナー85mmF1.2AE(1982年限定発売) - コンタックス発売50周年の記念で限定販売された。近距離補正機構を備える。アタッチメントはφ77mmねじ込み。 プラナー85mmF1.4AE(1975年発売) - 5群6枚。最短撮影距離1m。アタッチメントはφ67mmねじ込み。コンタレックス用とはレンズ構成が異なる。絞り枚数は増やされている。発売当初(前期型)は西ドイツ製で、絞りの形状がF5.6まで風車型をしていた。後に日本国内生産(後期型)に移管したときに絞りの形状が改善された。絞り開放だと甘く合焦しづらい上に、絞り値の変化に起因する焦点移動が激しく、撮影には熟練が必要とされた。 ゾナー85mmF2.8AE(1975年発売) - 4群5枚。最短撮影距離1m。アタッチメントはφ55mmねじ込み。日沖宗弘は「開放からクセがなく素直でシャープな描写。もちろん色再現も良い。CPが高い。」と高く評価している。 プラナー100mmF2AE(1980年発表) - 5群6枚。最短撮影距離1m。アタッチメントはφ67mmねじ込み。 マクロプラナー100mmF2.8AE - 7群7枚。最短撮影距離0.41m(等倍)。アタッチメントはφ67mmねじ込み。Sプラナー100mmF4の後継。ベローズ仕様ではない一般的なヘリカル・マクロ・レンズ仕様で、自動絞りも装備する。前期型は西ドイツ製で、後に日本製になった。前期型、後期型共に、絞り値の刻印色入れタイプであり、マクロプラナー60mmF2.8C MM の簡略化とは異なった路線で有る。 ゾナー100mmF3.5AE(1982年発売) - 4群5枚。最短撮影距離1m。アタッチメントはφ55mmねじ込み。日沖宗弘は「開放からクセがなく素直でシャープな描写。もちろん色再現も良い。CPが高い。」と高く評価している。 プラナー135mmF2AE(1975年発売) - 5群5枚。最短撮影距離1.5m。アタッチメントはφ72mmねじ込み。日沖宗弘は「現在の最優秀レンズの一つ」と絶賛している。 ゾナー135mmF2.8AE(1975年発売) - 4群5枚。最短撮影距離1.6m。アタッチメントはφ55mmねじ込み。 ゾナー180mmF2.8AE(1982年発売) - 5群6枚。近距離補正機構を備え、最短撮影距離1.4m。アタッチメントはφ72mmねじ込み。コンタックスRTSの初期カタログでのみ「オリンピア・ゾナー」と表記されたことがあるが、この時もレンズリストでは単に「ゾナー」であり、以来「ゾナー」に統一されている。日沖宗弘は「カール・ツァイスの傑作の一つ」「180ミリでありながら厚みのある、まろやかさを残した描写、発色も良い」と高く評価している。 テレテッサー200mmF3.5AE(1975年発売、1985年生産終了) - 5群6枚。最短撮影距離1.8m。アタッチメントはφ67mmねじ込み。 テレアポテッサー300mmF2.8AE - 限定販売。7群8枚。最短撮影距離3.5m。フィルターはスライド式。 テレテッサー300mmF4AE(1975年発売)- 5群5枚。最短撮影距離3.5m。アタッチメントはφ82mmねじ込み。 バリオゾナー40-80mmF3.5AE(1975年発売) - 9群13枚。最短撮影距離1.2m。アタッチメントはφ55mmねじ込み。 バリオゾナー70-210mmF3.5AE - 12群15枚。最短撮影距離1.8(0.3)m。アタッチメントはφ67mmねじ込み。 ムターI - 2xのリアテレコンバーター。5群6枚。主レンズの焦点距離を2倍にする。開放F値は2段暗くなる。 ムターII - 2xのリアテレコンバーター。超望遠用。4群7枚。主レンズの焦点距離を2倍にする。開放F値は2段暗くなる。 ムターIII - 1.4xのリアテレコンバーター。4群6枚。主レンズの焦点距離を1.4倍にする。開放F値は1段暗くなる。
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