1990年代末期の再建と2000年代前半の強豪復活とは? わかりやすく解説

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1990年代末期の再建と2000年代前半の強豪復活

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 01:37 UTC 版)

バレンシアCF」の記事における「1990年代末期の再建と2000年代前半の強豪復活」の解説

1997年には、低迷したチーム立て直すため、イタリア人クラウディオ・ラニエリ監督招聘するジョスリン・アングロマアメデオ・カルボーニといったセリエA選手獲得して守備強化を図ると共に攻守わたって規律もたらした。個のチームから組織重視したチームへと変貌したことで、これまで主力担っていたロマーリオオルテガらはベンチを温めることになり、シーズン終了後放出された。ラニエリ監督就任以降チーム巻き返しインタートトカップ出場獲得。1998-99シーズンには、レアル・マドリードからサンティアゴ・カニサレス獲得したことで、鉄壁の守備からの鋭いカウンターアタック上位食い込むことになり、コパ・デル・レイでは20年ぶりの優勝飾ったカニサレス アングロマ ジュキッチ ペジェグリーノ ヘラルド メンディエタ ファリノス K・ゴンサレス アングロ ジェラール C・ロペス 1999-00シーズンUEFAチャンピオンズリーグ決勝先発メンバー 1999年エクトル・クーペル監督就任すると、同年夏のスーペルコパ・デ・エスパーニャではバルセロナ勝利した1999-2000シーズンは、前任者とのサッカー違いなどから、リーグ戦では序盤戦低迷したが、クーペルは前任者システム踏襲しクラウディオ・ロペスガイスカ・メンディエタキリ・ゴンサレスジェラール・ロペスらがチーム中心となったことで、チーム巻き返し優勝争い加わった。このシーズンは、レアル・マドリード早々優勝争いから離脱優勝候補筆頭だったバルセロナリーグ戦での勝ち点取りこぼし目立ちデポルティーボ・ラ・コルーニャレアル・サラゴサ躍進で、優勝争い混沌としていた。結局優勝したデポルティーボ・ラ・コルーニャ勝ち点4差、2位バルセロナ勝ち点1差の3位であったが、このシーズンUEFAチャンピオンズリーグではクラブ史上初め決勝進出した。しかし、2000年5月24日パリ行われた決勝ではアメデオ・カルボーニ出場停止。カルボーニの抜けた穴は大きく響きレアル・マドリード0-3敗れたカニサレス アングロマ アジャラ ペジェグリーノ カルボーニ メンディエタ バラハ K・ゴンサレス カリュー アイマール J・サンチェス 2000-01シーズンUEFAチャンピオンズリーグ決勝先発メンバー 2000年夏にはクラウディオ・ロペスSSラツィオイタリア)に、フランシスコ・ファリノスインテルイタリア)に、ジェラール・ロペスバルセロナ移籍しヨン・カリュールベン・バラハロベルト・アジャラビセンテ・ロドリゲスファビオ・アウレリオなどが加わった2001年1月にはパブロ・アイマール加わりバラハアイマールビセンテアジャラらは2000年代初頭躍進中心的存在となった。2000-01シーズン序盤から優勝争い加わり10終了後には首位立っていた。しかし、UEFAチャンピオンズリーグでの躍進などによって疲労蓄積しリーグ戦後半戦では順位落としたエクトル・クーペル監督率いられチームは、UEFAチャンピオンズリーグ2次リーグマンチェスター・ユナイテッドFCイングランド)などを押しのけて首位通過し準々決勝ではアーセナルFCイングランド)を破った準決勝でもイングランドリーズ・ユナイテッドFC勝利し5月23日ミラノサン・シーロ行われた決勝バイエルン・ミュンヘンドイツ)との対戦となった試合開始早々にガイスカ・メンディエタPK先制点挙げキーパーサンティアゴ・カニサレスメーメット・ショルPK止めたが、後半ステファン・エッフェンベルグPK決められ同点とされた。延長経て決着付かず試合行方PK戦持ち込まれたが、マウリシオ・ペジェグリーノPK外したことでバイエルン優勝決まった。同シーズンリーグ戦最終節カンプ・ノウでのバルセロナ戦であり、引き分け上の結果UEFAチャンピオンズリーグ出場獲得できたが、ロスタイムリバウド得点許して2-3敗れ、5位に落ちて同大出場獲得逃した2001年7月在任期間中にコパ・デル・レイ優勝1度スーペルコパ優勝1度UEFAチャンピオンズリーグ準優勝2度などの成績残したペドロ・コルテス会長が、個人的な理由により職を辞し後任会長にはハイメ・オルティが就任した。オルティ会長CDテネリフェプリメーラ・ディビシオン昇格導いたラファエル・ベニテス監督引き抜き、クーペル監督イタリアインテル去ったメンディエタディディエ・デシャンルイス・ミージャズラトコ・ザホヴィッチなどがチーム去りカルロス・マルチェナミスタクーロ・トーレスフランシスコ・ルフェテゴンサロ・デ・ロス・サントスサルバ・バジェスタなどが加入した2001-02シーズン開幕戦ではタイトルを争うレアル・マドリードから重要な勝利を挙げた。1970-71シーズンにはディ・ステファノ監督の下でクラブ連勝記録樹立し最後のリーグタイトルを勝ち取ったが、2001-02シーズンには11連勝記録して1970-71シーズン記録したクラブ連勝記録塗り替えた12月9日エスタディオ・リアソルデポルティーボ・ラ・コルーニャ敗れて連勝記録ストップしたエスタディ・デ・モンジュイックでのRCDエスパニョール戦はハーフタイム時点0-2リードされていたが、後半逆転して3-2勝利を収めたエスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウレアル・マドリード0-1敗れるなど、シーズン後半戦には小さな躓き経験したが、UDラス・パルマス以降の6戦で4勝2分を記録して立ち直った。これら重要な試合のひとつがエスパニョール戦であり、前半戦試合同じく0-1リードされ後半迎えたが、バラハの2得点2-1逆転勝利飾った。さらに、レアル・マドリードエスタディオ・アノエタレアル・ソシエダ敗れたため、バレンシア勝ち点3リードして首位立ったマラガCFとのシーズン最終戦エスタディオ・ラ・ロサレーダ行われ、この5月5日バレンシアクラブ史に記録されるとなった開始早々アジャラ先制点続きハーフタイム間際にはファビオ・アウレリオ追加点挙げ31年ぶり5度目となるリーグ優勝果たした。 2002-03シーズンバレンシアにとって失望シーズンであり、リーグ連覇失敗しただけでなく、4位のセルタ・デ・ビーゴを上回れず、UEFAチャンピオンズリーグ出場逃したUEFAチャンピオンズリーグでは準々決勝まで勝ち進んだが、インテルイタリア)にアウェーゴール差で敗れた。 2003-04シーズンバレンシア長いこと首位レアル・マドリード追いかけていた。26試合消化した2004年2月時点では勝ち点8差を付けられていたが、レアル・マドリード終盤戦調子落としラスト5試合全敗したためバレンシア逆転で2シーズンぶりのリーグ優勝遂げたUEFAカップでは準々決勝FCジロンダン・ボルドーフランス)、準決勝ビジャレアルCFスペイン)、決勝オリンピック・マルセイユフランス)を下し初優勝果たした1998年から2004年バレンシアは、クラブ史上最大成功収めたリーグ戦コパ・デル・レイ2度優勝しUEFAカップUEFAスーパーカップ1度優勝し、さらにUEFAチャンピオンズリーグ2度準優勝した。

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