1990年代後半:戦後最大の自殺者数の急増とは? わかりやすく解説

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1990年代後半:戦後最大の自殺者数の急増

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 05:28 UTC 版)

日本における自殺」の記事における「1990年代後半:戦後最大の自殺者数の急増」の解説

1998年平成10年)にはバブル崩壊後で特に相次いだ国内金融機関破綻があり、年間自殺者数が32863人(警察庁発表人口動態統計では31755人)となり、統計のある1897年以降初めて3万人突破した2003年平成15年)には34427人(人口動態統計で32109人)に達し、現在までにおける過去最大となっている。 1998年以降から近年まで続いたピーク戦後最大のものであったそれまで約2-2.5万人程度であった年間自殺者数が3万人上で推移する状況にあったが、1998年前年の24391人から8000人以上も急増前年比35%増)した。うち25%45歳上の層のもので、中高年自殺増が急増への寄与大きい。急増した原因として景気悪化指摘するものも多く各種統計自殺者遺書などから、今回ピーク原因不況よるもの推測されている。OECD90年代後半自殺増の理由としてアジア通貨危機挙げている。また読売新聞1999年8月7日付け記事では自殺急増とりわけ男性自殺者増えたしたことを報じたが、そこでは「元気な男性」として、男性家事育児参加して男性意識改革を図るべきとジェンダー論から自殺原因対策報じた不況影響を受けやすい中高年男性ピーク後の自殺率が特に急増し遺書から調べた自殺原因では、1998年以降ピーク前と比べて経済・生活問題」が急増している。内閣府経済社会総合研究所統計では、失業要因安定して有意男性自殺率増加させ、1998年以降30歳後半から60歳前半男性自殺率急増要因は、雇用・経済環境の悪化である可能性が高い事が年齢階層データ分析都道府県別年齢階層データ分析双方において確認できる女性自殺率ピーク前とあまり変わらず男性自殺率影響顕著である。男性高年齢層で自殺しやすく、高齢化男性自殺率増加原因を2割程度説明する年齢別で見ると、4060代増加顕著で、特に60代ではピーク前の3割増になっている。 以上の1998年以降の「定年至っていない中高年男性自殺率増加」の背景には、過去のものとは動向異なり、「経済・社会的な要因」が大きく影響している可能性指摘されている。2003年平成15年)には、年間自殺者数が34千人達し統計のある1897年以降最大自殺率も27.0と過去最大となった

※この「1990年代後半:戦後最大の自殺者数の急増」の解説は、「日本における自殺」の解説の一部です。
「1990年代後半:戦後最大の自殺者数の急増」を含む「日本における自殺」の記事については、「日本における自殺」の概要を参照ください。

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