1985 British Grand Prixとは? わかりやすく解説

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1985年イギリスグランプリ

(1985 British Grand Prix から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/19 13:52 UTC 版)

 1985年イギリスグランプリ
レース詳細
日程 1985年シーズン第8戦
決勝開催日 7月21日
開催地 シルバーストン
イギリス ノーサンプトンシャー
コース長 4.719km
レース距離 65周(306.708km)
決勝日天候 晴(ドライ)
ポールポジション
ドライバー
タイム 1'05.591
ファステストラップ
ドライバー アラン・プロスト
タイム 1'09.886(Lap 43)
決勝順位
優勝
2位
3位

1985年イギリスグランプリは、1985年F1世界選手権の第8戦[1]として、1985年7月21日シルバーストン・サーキットで開催された。

概要

予選

金曜日は天候不順のために午前中の走行がキャンセルされ、スケジュールに大きな変更が加えられた。最初の変更では午後4時から予選が行われることになったがそれは撤回され、20分の短いフリー走行の後に10分の間隔をおいて14時15分から予選が行われることになった[2]。最終的にドライとなった予選では、ロズベルグがトップタイムを記録した。

土曜日は不安定な天候ながら、ほぼドライでの予選となった。予選タイヤを履いたロズベルグのアタックはウッドコートに差し掛かったところで軽い雨に見舞われた[2]が、それでも最速タイムとなる1分5秒967が記録された。その後ロズベルグは更にタイムを縮め、最終的に1分5秒591を記録した。これは前回開催の1983年イギリスグランプリポールポジションタイムを4秒近く更新するもので、このラップの平均速度はほぼ時速259キロに達するものだった。これはF1でのラップ平均速度の新記録で、この記録は2002年イタリアグランプリまで、17年間にわたり破られることはなかった。

決勝

4番グリッドのセナが好スタートを切り、1周目の終了時点までに先頭に立った。セナとロズベルグが後続を引き離してレースを進めたが、ロズベルグは序盤に排気管を壊しターボのブースト圧が上がらなくなったためにリタイヤした。

セナは単独のトップを走ることになるが、中盤までにプロストはセナを上回るペースで周回を重ね、セナとの間隔を詰めた。レース終盤、60周を前にセナのエンジンは不調をきたし、プロストにトップを譲ると、間もなくストップした。プロストは60周目にトップに立ち、残り6周を走っていたが、プロストが65周目を終えるときに誤ってチェッカーフラッグが振られてしまい、予定より1周早くレースが終了した。

結果

予選結果

順位 No ドライバー コンストラクタ 1回目 2回目
1 6 ケケ・ロズベルグ ウィリアムズホンダ 1'06.107 1'05.591
2 7 ネルソン・ピケ ブラバムBMW 1'08.933 1'06.249 +0.658
3 2 アラン・プロスト マクラーレンTAG 1'06.308 1'08.532 +0.717
4 12 アイルトン・セナ ロータスルノー 1'06.324 1'06.794 +0.733
5 5 ナイジェル・マンセル ウィリアムズホンダ 1'09.080 1'06.675 +1.084
6 27 ミケーレ・アルボレート フェラーリ 1'06.793 1'07.427 +1.202
7 25 アンドレア・デ・チェザリス リジェルノー 1'11.082 1'07.448 +1.223
8 11 エリオ・デ・アンジェリス ロータスルノー 1'07.581 1'07.696 +1.356
9 19 テオ・ファビ トールマンハート 1'07.678 1'07.871 +1.453
10 1 ニキ・ラウダ マクラーレンTAG 1'07.743 1'09.001 +1.518
11 28 ステファン・ヨハンソン フェラーリ 1'08.169 1'07.887 +1.662
12 16 デレック・ワーウィック ルノー 1'08.238 1'08.604 +2.013
13 15 パトリック・タンベイ ルノー 1'09.989 1'08.240 +2.015
14 22 リカルド・パトレーゼ アルファロメオ 1'08.384 1'10.110 +2.159
15 8 マルク・スレール ブラバムBMW 1'09.572 1'08.587 +2.362
16 26 ジャック・ラフィット リジェルノー 1'10.756 1'08.656 +2.431
17 17 ゲルハルト・ベルガー アロウズBMW 1'09.870 1'08.672 +2.447
18 9 マンフレート・ヴィンケルホック RAMハート 1'10.299 1'09.114 +2.889
19 18 ティエリー・ブーツェン アロウズBMW 1'09.413 1'09.131 +2.906
20 3 マーティン・ブランドル ティレルルノー 1'10.718 1'09.242 +3.017
21 10 フィリップ・アリオー RAMハート 1'11.162 1'09.609 +3.384
22 23 エディ・チーバー アルファロメオ 1'11.072 1'10.345 +4.120
23 29 ピエルルイジ・マルティニ ミナルディモトーリ・モデルニ 1'13.645 1'15.363 +7.420
24 30 ジョナサン・パーマー ザクスピード 1'17.856 1'13.713 +7.488
25 24 ピエルカルロ・ギンザーニ オゼッラアルファロメオ 1'16.400 - +10.175
26 4 ステファン・ベロフ ティレルコスワース 1'17.009 1'16.596 +10.371

決勝結果

順位 No ドライバー コンストラクタ 周回 タイム/リタイヤ グリッド ポイント
1 2 アラン・プロスト マクラーレンTAG 65 1:18'10.436 3 9
2 27 ミケーレ・アルボレート フェラーリ 64 +1 Lap 6 6
3 26 ジャック・ラフィット リジェルノー 64 +1 Lap 16 4
4 7 ネルソン・ピケ ブラバムBMW 64 +1 Lap 2 3
5 16 デレック・ワーウィック ルノー 64 +1 Lap 12 2
6 8 マルク・スレール ブラバムBMW 63 +2 Laps 15 1
7 3 マーティン・ブランドル ティレルルノー 63 +2 Laps 20  
8 17 ゲルハルト・ベルガー アロウズBMW 63 +2 Laps 17  
9 22 リカルド・パトレーゼ アルファロメオ 62 +3 Laps 14  
10 12 アイルトン・セナ ロータスルノー 60 インジェクション 4  
11 4 ステファン・ベロフ ティレルコスワース 59 +6 Laps 26  
Ret 1 ニキ・ラウダ マクラーレンTAG 57 電気系 10  
Ret 18 ティエリー・ブーツェン アロウズBMW 57 スピン 19  
Ret 25 アンドレア・デ・チェザリス リジェルノー 41 クラッチ 7  
Ret 29 ピエルルイジ・マルティニ ミナルディモトーリ・モデルニ 38 トランスミッション 23  
NC 11 エリオ・デ・アンジェリス ロータスルノー 37 規定周回数不足 8  
Ret 9 マンフレート・ヴィンケルホック RAMハート 28 ターボ 18  
Ret 6 ケケ・ロズベルグ ウィリアムズホンダ 21 排気系 1  
Ret 5 ナイジェル・マンセル ウィリアムズホンダ 17 クラッチ 5  
Ret 23 エディ・チーバー アルファロメオ 17 ターボ 22  
Ret 30 ジョナサン・パーマー ザクスピード 6 エンジン 24  
Ret 19 テオ・ファビ トールマンハート 4 トランスミッション 9  
Ret 28 ステファン・ヨハンソン フェラーリ 1 アクシデント 11  
Ret 15 パトリック・タンベイ ルノー 0 スピン 13  
Ret 10 フィリップ・アリオー RAMハート 0 アクシデント 21  
Ret 24 ピエルカルロ・ギンザーニ オゼッラアルファロメオ 0 アクシデント 25  
  • 予選、決勝順位は、公式サイト[3]およびAUTOCOURSE 1985-86[4]より。

脚注

  1. ^ 当初の予定では第9戦だったが、第5戦として予定されていたベルギーGPが路面状況の悪化により延期され第13戦となったため、イギリスGPは第8戦に繰り上がった。
  2. ^ a b Hamilton, Maurice (ed.) (1985). AUTOCOURSE 1985-86. Hazleton Publishing. pp. pp.134-ff. ISBN 0-905138-38-4 
  3. ^ The Official Formula 1 Website”. 2008年9月4日閲覧。
  4. ^ Hamilton, Maurice (ed.) (1985). AUTOCOURSE 1985-86. Hazleton Publishing. pp. pp.244-245. ISBN 0-905138-38-4 

関連項目

前戦
1985年フランスグランプリ
FIA F1世界選手権
1985年シーズン
次戦
1985年ドイツグランプリ
前回開催
1984年イギリスグランプリ
イギリスグランプリ 次回開催
1986年イギリスグランプリ

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