1945年以降~1950年代
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「性的対象化」の記事における「1945年以降~1950年代」の解説
【日本の主な出来事】1945年、アメリカ軍が広島市と長崎市へ原子爆弾投下。ポツダム宣言の受諾により第二次世界大戦終結。GHQのダグラス・マッカーサーを頂点に日本の占領政策を実施。1952年、日本の主権回復。戦後混乱期の第1次ベビーブームで団塊の世代が誕生。NHKが白黒TV放送を開始。東京タワー完成。1000円札・1円硬貨・50円硬貨発行。犯罪専用電話「110番」が全国に拡大。高度経済成長が始まり、「白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫」が三種の神器と呼ばれる。 裁判・法律・事件・政治規制 自主規制による漫画検閲でアメコミに打撃:1954年に精神科医フレデリック・ワーサムがコミック表現は子供に対し有害であると主張し、暴力・流血・性的シーンが少年非行を助長するという主張に世論が同調し、社会的なバッシングとなった。同年、自主規制団体のコミックス倫理規定委員会が発足。厳密な規定(コミックスコード)を作り、検閲を行った。コミックブックの黄金時代は一気に終焉を迎え、900人近い原作者や作画家たちが追放された。 わいせつ表現裁判で有罪が相次ぐ:新聞『サンデー娯楽の記事』裁判で戦後初のわいせつ文書販売罪の成立を肯定。『チャタレイ夫人の恋人』裁判で、刑法第175条わいせつ物頒布罪で有罪が確定し、伏字で出版・罰金。マルキ・ド・サド『悪徳の栄え』がわいせつ物頒布罪で有罪確定し罰金。 悪書追放運動:1954年のアメリカの社会的漫画バッシングとコミックスコード制定を受け、日本全国で漫画出版社や書店、貸本屋、漫画家らへの抗議が行われた。手塚治虫『鉄腕アトム』、水木しげる『ゲゲゲの鬼太郎』など多くの漫画が激しいバッシングを受け、日本子どもを守る会、母の会連合会、PTAを中心に漫画を校庭に集めて焚書にするといった魔女狩りが横行した。「図書選定制度」「青少年保護育成法案」といった動きの反面、出版界、編集者も批判に抵抗。のちの自主規制への道筋がつけられた。また、貸本漫画の残酷描写に批判。貸本じたいの衛生面も非難の的になった。 性的対象化 『PLAYBOY』創刊:成人向け娯楽雑誌。基本的に女性が経営している。女性のヌード写真、ファッション、スポーツ、セレブリティのトピック、アーサー・C・クラークなど著名な作家の短編小説などを掲載。バニーガールの元祖。 俗悪批判:赤本(非正規流通)漫画ブームが影響した。
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