175の隊員
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/13 05:08 UTC 版)
不渡鉄矢(ふわたり てつや) 主人公。特別交通機動部隊175の隊長。髪型はリーゼント。真っ赤な交通機動隊の制服を着ている(通常の制服は水色)。バイクの運転が非常に上手い。視覚が健常であるが、右目に常時黒いアイパッチを着用。このアイパッチには道路標識が印刷されており、漫画のストーリー展開にあわせて本のページのようにめくれて書き換わる。 175のパワーと火力に物を言わせた、大胆で強引な作戦で事件を解決する。ノキオと聖太の身を犠牲にするような滅茶苦茶な手段をとることもしばしばである(その後生きているのを確認して「お前なら生きていると信じていた」などとフォローを入れる)。いつも飄々としているが、仲間のピンチや非道な犯罪には血相を変えて立ち向かう。情に厚く、息子に会いたさに脱走した容疑者を一時的に息子に会わせてやるエピソードもある。第1話の敵だったヘルスや、第6話で登場する暴走族などの、いわゆる「ツッパリ」には同情的で、ある程度制裁を加えるとさっさと引き上げてしまう。その一方で、権力をカサにきてふんぞり返っている奴は、たとえ同じ警察官でも容赦せず叩きのめす。175の運転は出来るが(ただし、免許を所持しているかどうかは不明)、その運転は非常に荒っぽい。聖太が誘拐された際、犯人の卑劣さに怒って175で追い回すが、その運転は町を破壊し、誘拐犯を175に乗ったまま屋内まで追いかけ回す常識外れのものであり、不渡が運転をすると知ったノキオは恐れをなして逃げ出すほどであった。 特技は目を開けたまま寝ること。名前の由来は、『西部警察』で主人公を演じた俳優・渡哲也。 聖太(せいた) 男子小学生。10歳。肥満児のうえに頭髪が薄く、歯も一部抜けているため異様に老けて見える。 小学生がなぜ175のような特殊部隊に勤務しているのかは本編では語られないが、不渡が「こいつもみなしごなんだよ」と言っていることから、あるきっかけで警視庁または不渡個人に拾われたと推測される(175の秘密基地内部に住んでいると思われる描写もある)。 戦闘員としての活躍はほとんどなく、もっぱらマスコットキャラクター的存在である。しかし、あるエピソードでは、テロリストに占拠された疹宿署内部で身の小ささを活かして通信ケーブルを切断し、犯人たちを混乱させるなどの活躍もみせる。他の隊員のことは敬称無しで呼ぶが、不渡だけは「隊長」または「たいちょう」と役職名で呼ぶ。ただし、仲間の誰に対しても丁寧語は使わない(多古里署長に対してのみ丁寧語)。 ノキオ 175のドライバー。各種兵器の出し入れと操作も担当。175の巨体をドリフト走行させて敵を押し潰す「必殺 苦労(くろ)すカウンター」という運転技術も持つ。 容姿のモデルはタレントの沢田研二。沢田研二の歌のタイトルや歌詞を適当に織り交ぜた台詞をしゃべる。名前の由来も、当時の沢田研二のヒット曲『TOKIO(トキオ)』から。服装も、当時の沢田研二をイメージした装飾の多い服を着ている。 他の隊員と比べて良識のある人物で、不渡にもよく冷静な突っ込みを入れる(突っ込みの時だけ丁寧語でなくなる)。実家は農家で、目がそっくりの父親が上京してくるエピソードもある。このとき本名が「沢田軒男」であることと、3年前に歌手になるため家出したことが判明する(それがなぜ175のドライバーになったのかは不明)。当初は不渡に好意を抱く同性愛者めいた描写があったが、生コンクリートの池に落ち175が動けなくなった際に、自分だけ置き去りにされたことから人間不信に陥り、それ以降は不渡へのツッコミも厳しいものになる。 『100てんコミック』誌上で行われた、全掲載漫画から選ばれるハンサムキャラコンテストでベスト10に入ったことがある。 ヘルス 第1話で登場した一匹狼の暴走族。すご腕のバイク乗り。黒いヘルメットを常時着用。 暴走族を取り締まる警察車両や検問を襲撃して、捕まりかけた暴走族たちを逃がしていた。爆発物を多用し、自ら「ヘルスボンバー」と名乗る。首都高で、不渡・聖太の乗ったサイドカーと戦い破れ、バイクを失い不渡に投降。しかし、犯人逮捕に興味のない不渡はこれを無視。後日、ヘルスは175隊員として雑用係からのスタートを切る。第2話以降は、巨大な175では撃てない位置の敵を攻撃するなどバイクの機動力を活かした任務で活躍する。不渡に対しては丁寧語で話すようになる。 ヘルスという名称の由来とつづりは最後まで不明。 岡野イチゴ(おかの イチゴ) 紅一点の女性隊員。交通機動隊員として暴走族を取り締まっていたが、ある事件で暴走族に捕らえられたところを175に救出される。その後自ら希望し175に転属した。 聖太からは「お姉さま」と呼ばれ慕われている。
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