ナローボディ機とは? わかりやすく解説

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ナローボディ機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/16 01:31 UTC 版)

ナローボディ機の6列のエアバスA320(左)と4列のダッシュ 8(右)

ナローボディ機(ナローボディき)とは、旅客機のうち内部の通路が1つしかないものを言う。なお、それに対し通路が2つある旅客機をワイドボディ機と呼ぶ[1]

特色

前記の様に中央に通路が1本あるのが特徴で、ワイドボディ機と比べ機体サイズが小さいがゆえに大量輸送面では劣るものの、大き過ぎないがゆえの無駄の無さが最大の特徴であり、コスト面を重視する格安航空会社の主要機材として根強い人気がある。

フルサービスを売りとする古来の航空会社でも、ジェット旅客機黎明期にはフラッグシップとして長距離便などでも愛用されたが、大量輸送面などで勝るワイドボディ機が登場するとフラッグシップの座は奪われ、超音速機故にナローボディを選択したコンコルドの引退でナローボディ機でのフラッグシップ運用は消滅した。但し、フラッグシップの座は奪われたものの、ポイント・トゥ・ポイント式の旅客輸送には都合が良いことからこちらの分野でも人気が高く、旅客機世界の両雄と謳われるボーイング社とエアバス社が、このクラスの小型機に力を入れる要因となっている。

なお、ボーイング737757およびエアバスA320は通路を挟んで座席を3列ずつ配置するのが一般的であるが、ダグラスDC-9およびその後継機は他機種より若干狭いため通路を挟んで2列・3列と左右非対称であり、ワンクラス下の機材であるリージョナルジェットでも広めの機体ではこの配列が採用されている。

各社の主要なナローボディ機

エアバス

ATR

ボーイング

エンブラエル

ボンバルディア

デ・ハビランド・カナダ

中国商用飛機

スホーイ

イルクート

三菱航空機

マクドネル・ダグラス

(前身となるダグラス社も含む)

ロッキード

コンベア

フォッカー

ホーカー・シドレー

ブリティッシュ・エアクラフト・コーポレーション

ブリティッシュ・エアロスペース

ヴィッカース・アームストロング

ブリストル

デ・ハビランド・エアクラフト

ショート・ブラザーズ

アエロスパシアル

ダッソー

シュド・エスト

ドルニエ

サーブ

アントノフ

ツポレフ

イリューシン

ヤコヴレフ


脚注

  1. ^ ただし、ワイドボディ機でもLD3コンテナを並列に搭載できない旅客機(例:ボーイング767)をセミワイドボディ機と呼び、ワイドボディ機と区別する場合もある。

関連項目


ナローボディ機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/07 20:42 UTC 版)

ボーイング ビジネスジェット」の記事における「ナローボディ機」の解説

最初BBJ737-700ベースに、737-800強化された翼やランディングギア備えたのだった胴体腹部補助燃料タンク増やすことで航続距離を延ばすことができ、タンク9基の仕様ならば航続距離11,000kmを超えるが、運用者多くタンク5基の仕様にしており、その場合の航続距離10,000kmだった。2002年737-800ベースにしたBBJ2が発表され、このモデルBBJよりもキャビン25%広く補助燃料タンク5基で同程度航続距離持っていた。さらに2009年737-900ベースにしたBBJ3が提供された。アビエーション・パートナーズ(英語版)のウィングレットによって、BBJ航続距離は5%延びた格納式前方エアステア標準装備になっており、飛行先の空港搭乗橋などを使わず乗降できる。導入当初内装軽量化難しく内装許容重量(5.9t)を超過してしまい、スペック上の航続距離確保できないこともあった。しかし技術革新最近内装25%ほど軽くなったため、基本運航重量守れようになったマッハ0.785で飛行する1時間あたりの燃料消費は2,190kg、マッハ0.82ならば2,600kgになる。これはより速く飛べグローバル6000の2倍の消費量である。運航に関する変動費1時間あたり14,000ドルかかる。検査C整備36ヶ月ごと、運航を4~8週間止めて行うD整備12年ごとに行う。高度12,300mでの客室高度を2,400mから1,950mに下げることができるが、それをすると機体寿命5万回から2万6000回へ低下する。ただし、それでも機体寿命ビジネスジェット専用機よりも多い。多く運用者は6~8人の乗客乗せて年に200250時間飛行するが、企業自家用であれば年に500800時間飛ばすこともあるし、逆に個人所有であれば年に150200時間になることもある。CFM56のメンテナンスサービスはエンジン1基ごとに飛行1時間あたり240260ドルかかるが、これはロールス・ロイス BR700コストよりは安い。エンジン寿命少なくとも12,00013,000時間あり、最大25,00030,000時間である。フォッカー2016年BBJ用に幅1.5mの窓を開発した1999年市場投入から20年経ち150機のBBJ就航しているが、これは当初想定され50機の3倍であった超大型機は2008年景気後退によって批判の目にさらされ処分した企業もあった。また、政府要人輸送用いられているBBJもある。 BBJ続いてエアバス旅客機のA319、少し大きA320、少し小さA318ベースにしたエアバス コーポレートジェット投入した。より小型競合機としては、エンブラエル リネージュ 1000ボンバルディア グローバル・エクスプレスガルフストリーム G550・G650がある。G650ERの運航コストが1海里あたり5.87~6.33ドルなのに対してBBJ運航コストは1海里あたり9.57~10.13ドルである。 BBJ(まれにBBJ1とも呼ばれる):737-700を基に作られモデルで、後の737-700ERベースになったBBJ最初派生機であったアメリカ海軍でC-40B クリッパー呼ばれている。 BBJ2:737-800ベースにしたモデル。 BBJ3:737-900ERベースにしたモデルBBJ C:737-700Cの「素早い換装(quick change)」能力特色とする派生機である。これはあるフライト要人輸送用いた後、次のフライト貨物輸送であれば素早く内装換装できるものであるBBJ MAX8・MAX9:新しCFM LEAP-1Bエンジンと、燃費13%改善する最新ウィングレット備えたボーイング737MAX8・9の派生機である。BBJ MAX8の航続距離11,710kmで、BBJ MAX911,580kmである。BBJ MAX7は2016年10月お披露目され、航続距離12,960kmになる予定である。初期BBJ比べてキャビン床下貨物スペース広くなっているが、運航コスト10%安くなるBBJ MAX8は2018年4月16日初飛行し、補助燃料タンク1機で12,300km飛行したBBJ MAX8は10月中旬初号機引き渡された。

※この「ナローボディ機」の解説は、「ボーイング ビジネスジェット」の解説の一部です。
「ナローボディ機」を含む「ボーイング ビジネスジェット」の記事については、「ボーイング ビジネスジェット」の概要を参照ください。

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