黒いオークション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/13 22:13 UTC 版)
船乗り(キャプテン)シンドバッド 「黒いオークション」のリーダーにして、ナナの実父。戦乱などで散逸した美術品の回収・保護を目的とする組織として「アトラクシア」を設立したが、世情の安定に伴って次第に私利私欲に走る者が増え始めたため組織の変質を余儀なくされた。余命幾許もない身であることが漏れ、幹部達の勢力争いを招いてしまったため、自身の代で組織を葬る決意を固めて各国政府に内部情報をリークした。 娘(=奈々)には2度と会えると思っていなかったが、結果的に彼女を組織の内紛に巻き込んだことを後悔し謝罪していた。最期は奈々達に美術品を託し、自分の乗った船を見届けるのが船乗りの仕事だと崩落する「アトラクシア」と運命を共にした。 海との会話はごく僅かながら、彼をナナのパートナーとして認めていた。 初代アマリリス 本名は「九鬼麗子(くき れいこ)」である。シンドバッドの右腕にして組織のNo.2。嘗て花連に所属していたが今は離反しており、「白水仙」とはライバルかつ親友で本名で呼び合う仲だった。雪乃を誘拐し、奈々達を「アトラクシア」におびき寄せた。黒狼の実母であり、死に際、上の息子は戦禍で失うも唯一の心残りだった下の息子に会えたことを喜んでいた。自身の身勝手が原因で家庭が崩壊し、夫の失意の死と息子達の苦難の原因になったことを悔やんではいたが、それ以外の道を歩めない我が身を自覚していた。 シンドバッドと共にアトラクシアと沈んだ。 シン・アルザック 奈々=アマリリスに最初に接触した黒いオークション幹部。三つ首竜のコインを託した直後、他の幹部の手下に暗殺される。 ワイズマン 1人目の刺客。巨大魚のコインを持つ。筋骨隆々の大男で、アマリリスを力押しで追い詰めるが、声斬波の前に斃れる。最期は負けを認め、自ら舌を噛んで死んだ。彼が持っていた「モルフォ=クリスタル」はかつて白水仙が盗むのに失敗した因縁の美術品だった。 B・ベニー 2人目の刺客。大蛸のコインを持つ。華僑らしき喋り方をする。指先で有刺鉄線を操りアマリリスを翻弄するが、彼女の動きに惑わされて電燈に鉄線を打ち込んでしまい、感電死する。彼の死をきっかけにアマリリスは刺客たちの命を守ろうとするようになった。彼の持っていた「蜘蛛女のキス」は黒狼に奪われてしまう。 ミザリー 3人目の刺客。骸骨兵のコインと秘宝「ドラゴンの箱舟」を所持。全身毒の女と自称するとおり、体液に強い毒性を持つ(汗1滴で池に潜んでいた敵を全滅させたほど)。長いお下げにもナイフを仕込んでいる。体術にも優れ、目が見えない状態でも正確に髪に仕込んだナイフでアマリリスを狙える。戦闘後意識を失っていたところをアマリリスに助け出され、椎崎家で生活するうちにアマリリスの味方をするようになる(この時に毒体質改善のための薬を処方されている)。ジュニアに強引なアプローチをしている。 ジュニア 4人目の刺客。サイクロプスのコインを所持。爆発物のプロで、通称・ニトロボーイ。小柄で華奢な体躯からジュニアとも呼ばれており、どちらの通称も嫌っている(が、結局はジュニアで通している)。全身に爆薬をテープ化したものを巻いており、それを少しずつ千切っては両耳のピアスから送る信号で爆発させる。刺客として送り込まれアマリリスに敗れるも、命を助けられて椎崎家で生活するうちにアマリリスの味方をするようになる。ミザリーを当初は鬱陶しがっていたが、終盤ではまんざらでもなさそうにしていた。 もとは『忍者飛翔』のキャラクター。 ファントム 5人目の刺客。本名は「マルカス」。メドゥーサのコインを所持。幻術使いで、オカルト嫌いのアマリリスとは(対戦相手としては)相性が悪い。長髪に隠れて表情が読めない。猫のミックを常に従えている。死神の通り名のとおり、鎌を得物としている。彼の直属の上司であった組織幹部は彼の実父だったが、ファントムがアマリリスに加担したことで失脚し、「顔の皮を剥がれ、体内に爆薬を埋め込まれ」た。自ら組織を離反することを選び、椎崎家に居候する。 Mr.ヒューノ 黒いオークション幹部。ロック鳥のコインを持つ。アルハンブラという直系の部下がいるが、その土地に詳しい人間を部下にしたほうが効率的という理由から、八雲の紹介もあり黒狼を刺客にした。彼のコインと対応するウエディングドレス【炎の花】も黒狼の手に渡り、FDナナが『イベントW』(マナベプロによる合同結婚式)で着ることとなる。他の幹部が降格されて己のトップ就任を確信してティアラ=ドームにやって来るが、【炎の花】を盗まれてショックに打ちのめされる。 兵士 目だけが開いた仮面を被り、黒いターバンに全身を覆う長さの黒いローブを身に着けた集団。戦闘力に優れ、アトラクシアに侵攻してきたアマリリスチームと対決する。体内に爆薬を埋め込まれており、任務に失敗した際はその場で爆発させられる(後にジュニアはこれを利用し、ピアスの周波数を変えることで任意に彼らを爆発させられるようになった)。ファントムと父親の会話によれば、失脚した幹部らも同じ扱いを受けているという。
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黒いオークション
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奈々の父が総帥を務める集団。どこの国かは不明だが、一国家を母体にした組織であり、空港並みの地下倉庫に、膨大な数の幻の美術品が保管している。
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