骨董アパートの住人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 06:41 UTC 版)
骨董アパート 京都市にある「ぼく」が住んでいるアパート。正式名称は不明で、「ぼく」が勝手にそう呼んでいるだけである。明治以前から存在するのでは、と思えるようなボロアパートで、木造3階建て、四畳一間、隣の部屋の音が聞こえるほどの薄い壁、裸電球、トイレ共同、風呂無し。但し、家賃は月1万円。 『ネコソギラジカル』では倒壊した。 浅野 みいこ(あさの みいこ) 「ぼく」の隣人。22歳。フリーターであると同時に、剣道家で剣術家でもある。侍のようなポニーテールをしている。 「ぼく」の周りでは割かし珍しい気遣いの出来る性格。家賃を払えず、アパートを追い出され、路頭に迷っていた七々見奈波を拾ったり、奇野頼知からの襲撃から「ぼく」を守ったりと、世話好きでお人よしなのが長所であり、また短所でもある。鈴無音々と仲がいい。いつも朴訥とした表情をしており、あまり感情を顔に出さないが、その実かなり喧嘩っ早く気性が荒い。一度記憶した情報をなかなか修正できないらしく、「ぼく」によく嘘を吹き込まれている。 愛車はフィアット 500で、「ぼく」もよく借りに来る。甘い物が好き。酒はザル。趣味は病的なまでの骨董品集めで、バイトで資金を貯めて買うが、よく客とトラブルを起こしクビになる。近所の子供や近くの学校の剣道部などに剣道を教えていたりもする。 「ぼく」が珍しく純粋に好意を抱いている人物であり、告白もされているが保留している。今まで付き合ってきた四人のうち三人は女性らしい。 イラストでは、常に猫とともに描かれている。煙草が苦手だが、なぜか煙管を銜えているイラストがある(作者曰く「伊達煙管」)。 闇口 崩子(やみぐち ほうこ) 骨董アパート3階に異母兄・石凪萌太と住む少女。殺し名序列二位「闇口」の首領代行である闇口憑依の娘であり、10歳まで北海道に住んでいたものの、家業に反発して家出し、骨董アパートに住んでいる。 「ぼく」の推定では、身長138cm、体重32kg。4月16日生まれ。13歳。 中学校には通っておらず、図書館に通う日々。乗り物に乗るとよく寝る。趣味は小動物の殺害で、好きな場所は鴨川公園(狙いは鴨と鳩)。丁寧語を話す冷静沈着な性格。「ぼく」に想いを寄せているが、全く気付いて貰えない。後に「ぼく」と主従の関係を結び、「ぼく」を守ることに全力を尽くすようになる。 また、その愛らしさから様々なところで人気があり、彼女が哀川潤に誘拐された時は、多くの人が真心に救出を求めた。『混物語』でも六何我樹丸に恨みを持つ「時宮」分家のプレイヤーに誘拐され、骨董アパートの住人を代表とする約20名が救出のために尽力している。 石凪 萌太(いしなぎ もえた) 殺し名序列七位の「死神」。骨董アパート3階に異母妹・闇口崩子と住んでいる長髪の少年。15歳。身体中に傷跡がある。口調は常に丁寧語。骨董アパートの住人の中では唯一、よく笑う。 妹同様、家業(殺し名「石凪」)に反発して家出してきた。未成年だが煙草を吸い、アルバイトもしている。「死神」なだけあって、人間の魂の居場所を感知できる。武器には水玉模様の大鎌(デスサイズ)を使用していた。子供時代には「闇口」と手を組み、闇口崩子の代わりに働いていており、その際に正体を知らず零崎軋識と対面したことがある。 妹である崩子のことをとても大切に思っており、彼女の支えとなっていた。『ネコソギ』において、「ぼく」と崩子をかばい電車にひかれ死亡する。 七々見 奈波(ななななみ ななみ) 骨董アパート1階に住む浪士社大学の学生。よく人を騙すが、アパートの皆からは信頼されている。戯言シリーズには直接登場せず、人間シリーズの『零崎人識の人間関係 戯言遣いとの関係』に登場した。 重度の腐女子で、推理小説を深読みし、探偵と助手の恋愛を妄想するのが常である。絵が描けるため、同人誌も出している模様。本人いわく「知性の人」ではなく「感性の人」らしい。また趣味のせいか美少年好きで、人識と遭遇した時は見惚れていた。「最悪の魔女」という大学サークルに所属しており、彼女の二つ名ともなっている。 のちに趣味が高じて、大学を中退し、漫画家となる。 隼 荒唐丸(はやぶさ こうとうまる) 骨董アパート3階に住む、筋肉質の伴天連(ばてれん)じいさん。15キロのダンベルを使ったダンベル体操が日課のDJ兼ラッパー。趣味の相違から浅野みいことよく喧嘩している。
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