静岡焼津線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 07:48 UTC 版)
「しずてつジャストライン焼津営業所」の記事における「静岡焼津線」の解説
概説1968年(昭和43年)に「海岸本線」の新静岡 - 御前崎間の直通系統を「急行海岸本線」に、途中のツーマン運行の旧道系統を「焼津大富線」として分離し、残る新静岡 - 榛原車庫の区間を準急の「静岡焼津線」として開設した。相良営業所との共管であった。 1979年(昭和54年)には、新静岡 - 焼津駅間に区間を縮小し、焼津駅 - 榛原町間は「焼津御前崎線」の住吉経由となった。 1990年(平成2年)に野秋 - 焼津駅系統を「野秋線」として存続し、他の系統は廃止となった。 沿革 1968年(昭和43年)頃 時期不詳 「海岸本線(静岡御前崎線)」の相良御前崎方面を、主要停留所のみに停車し上吉田経由として所要時間短縮を図った「急行海岸本線」に、残る新静岡 - 榛原車庫間を「静岡焼津線」に、元小浜 - 大島新田区間の旧道経由を「焼津大富線」として分離した。なお、当時の路線図の「急行停車停留所」欄には急行の「海岸本線」と共に、準急として「静岡焼津線」も掲載されていた。 1971年(昭和46年)7月5日に石部地区で崩落により乗用車が被災する事故が発生するなど、現在の静岡市駿河区石部から焼津市浜当目までの大崩海岸付近は風水害のたびに通行止となることが多く、この問題を解消するため国道150号静岡バイパス新日本坂トンネルの建設工事が急ピッチで進められていた。 1975年(昭和50年)の時刻表では次の4系統が存在した。日中は全て新静岡 - 榛原町間の運行で、区間便は朝晩のみの運行であった。新静岡 - 静岡駅前 - 手越 - 東新田 - 広野 - 用宗駅前 - 大崩入口 - ヘルスセンター前 - 虚空蔵尊入口 - 当目大橋 - 焼津駅前 - 浅草幸町 - 水産高校前 - 園田病院前 - 道原 - 大島新田 - 宗高新町 - 大井川 - 富士見橋 - 大幡(150号) - 下神戸 - 片岡 - 川尻 - 住吉 - 根松 - 静波二丁目 - 榛原町 新静岡 - 静岡駅前 - 手越 - 東新田 - 広野 - 用宗駅前 - 大崩入口 - ヘルスセンター前 - 虚空蔵尊入口 - 当目大橋 - 焼津駅前 焼津駅前 - 浅草幸町 - 水産高校前 - 園田病院前 - 道原 - 大島新田 - 宗高新町 - 大井川 - 富士見橋 - 大幡(150号) - 下神戸 - 片岡 - 川尻 - 住吉 - 根松 - 静波二丁目 - 榛原町 焼津駅前 - 浅草幸町 - 水産高校前 - 園田病院前 - 道原 - 大島新田 - 宗高新町 - 大井川 - 富士見橋 - 大幡(150号) - 下神戸 - 片岡 - 川尻 - 住吉 1977年(昭和52年)の路線図では静岡駅 - 用宗駅間は丸子営業所の管轄する「用宗線」が併行しており、次の系統が存在した。なお、焼津地区には焼津駅 - 榛原町、焼津駅 - 住吉新田、焼津駅 - 大井川の区間便も存在した。用宗線下川原経由:新静岡 - 静岡駅前 - 紺屋町 - 常盤町 - 新通小学校前 - 手越 - 東新田 - 川原 - 長田東団地 - 下川原団地 - 広野 - 用宗駅前 (91) 変電所経由:新静岡 - 静岡駅前 - 紺屋町 - 常盤町 - 新通小学校前 - 手越 - 東新田 - 川原 - 変電所前 - 広野 - 用宗駅前 (93) 静岡焼津線新静岡 - 静岡駅前 - 紺屋町 - 常盤町 - 新通小学校前 - 手越 - 東新田 - 川原 - 変電所前 - 広野 - 用宗駅前 - 石部 - 大崩入口(番号なし)- ヘルスセンター前 - 虚空蔵尊入口 - 当目大橋 - 焼津駅前(94)- 焼津ジャスコ前 - 浅草幸町 - 水産高校前 - 園田病院前 - 石津新田 - 道原 - 大島新田 - 宗高新町 - 大井川 - 富士見橋 - 大幡(150号) - 下神戸 - 片岡 - 川尻 - 住吉 - 住吉新田(95) - 根松 - 静波二丁目 - 榛原町(96) 1978年(昭和53年)国道150号静岡バイパス日本坂トンネルの開通を機に同バイパスを経由するルートがメインとなり、新静岡 - 焼津駅および新静岡 - 榛原町の系統は全て150号バイパス経由となった。また「花沢線」が「静岡焼津線」の野秋 - 焼津駅系統に整理統合され、焼津駅 - 保養センター系統は「保養センター線」(後述)として分離された。一方、大崩経由の旧ルートは新静岡 - 大崩入口間と用宗駅・大崩入口 - 焼津駅間に区間を分けて存続した。住吉経由には焼津駅 - 住吉新田、焼津駅 - 大井川の区間便も引き続き存在した。新通り150号経由新静岡 - 静岡駅前 - 御幸町 - 紺屋町 - 常盤町 - 新通小学校前 - 手越 - 広野口 - 小坂 - 野秋 - 高崎 - 石脇 - 中里東 - 虚空蔵尊入口 - 当目大橋 - 中港町 - 焼津駅前(94) 新通り経由新静岡 - 静岡駅前 - 御幸町 - 紺屋町 - 常盤町 - 新通小学校前 - 手越 - 広野口 - 広野 - 用宗駅前 - 石部 - 大崩入口(95) 住吉経由(準急)新静岡 - 静岡駅前 - 御幸町 - 紺屋町 - 常盤町 - 新通小学校前 - 手越 - 広野口 - 小坂 - 野秋 - 高崎 - 石脇 - 中里東 - 虚空蔵尊入口 - 当目大橋 - 中港町 - 焼津駅前- 焼津ジャスコ前 - 浅草幸町 - 水産高校前 - 園田病院前 - 石津新田 - 道原 - 大島新田 - 宗高新町 - 大井川 - 富士見橋 - 大幡(150号) - 下神戸 - 片岡 - 川尻 - 住吉 - 住吉新田 - 根松 - 静波二丁目 - 榛原町 (96) 区間便用宗駅前 - 石部 - 大崩入口 - 元小浜 - 当目トンネル - ヘルスセンター前 - 虚空蔵尊入口 - 当目大橋 - 中港町 - 焼津駅前 大崩入口 - 元小浜 - 当目トンネル - ヘルスセンター前 - 虚空蔵尊入口 - 当目大橋 - 中港町 - 焼津駅前 野秋 - 高崎 - 石脇 - 中里東 - 虚空蔵尊入口 - 当目大橋 - 中港町 - 焼津駅前 焼津駅前- 焼津ジャスコ前 - 浅草幸町 - 水産高校前 - 園田病院前 - 石津新田 - 道原 - 大島新田 - 宗高新町 - 大井川 焼津駅前- 焼津ジャスコ前 - 浅草幸町 - 水産高校前 - 園田病院前 - 石津新田 - 道原 - 大島新田 - 宗高新町 - 大井川 - 富士見橋 - 大幡(150号) - 下神戸 - 片岡 - 川尻 - 住吉 - 住吉新田 焼津駅前- 焼津ジャスコ前 - 浅草幸町 - 水産高校前 - 園田病院前 - 石津新田 - 道原 - 大島新田 - 宗高新町 - 大井川 - 富士見橋 - 大幡(150号) - 下神戸 - 片岡 - 川尻 - 住吉 - 住吉新田 - 根松 - 静波二丁目 - 榛原町 1979年(昭和54年)東名高速道路の静岡IC - 吉田IC間を経由する「特急静岡御前崎線」を増便し「急行海岸本線」と新静岡 - 榛原町の準急系統を廃止した上で、野秋・焼津駅 - 御前崎間を「焼津御前崎線」として新たに開設し、焼津駅 - 榛原町区間を同線の住吉経由として統合した。これに伴い「静岡焼津線」の新静岡 - 焼津駅系統が本通り経由に変更され、焼津営業所単独の管轄路線となった。本通り150号バイパス経由新静岡 - 静岡駅前 - 県庁前 - 中町 - 本通三丁目 - 手越 - 広野口 - 小坂 - 野秋 - 高崎 - 石脇 - 中里東 - 虚空蔵尊入口 - 当目大橋 - 中港町 - 焼津駅前(94) 新通り経由新静岡 - 静岡駅前 - 御幸町 - 紺屋町 - 常盤町 - 新通小学校前 - 手越 - 広野口 - 広野 - 用宗駅前 - 石部 - 大崩入口(95) 区間便用宗駅前 - 石部 - 大崩入口 - 元小浜 - 当目トンネル - ヘルスセンター前 - 虚空蔵尊入口 - 当目大橋 - 中港町 - 焼津駅前 大崩入口 - 元小浜 - 当目トンネル - ヘルスセンター前 - 虚空蔵尊入口 - 当目大橋 - 中港町 - 焼津駅前 野秋 - 高崎 - 石脇 - 中里東 - 虚空蔵尊入口 - 当目大橋 - 中港町 - 焼津駅前 1980年(昭和55年)4月 - サッポロビール焼津工場が竣工し、中里東-虚空蔵尊入口間にサッポロビール前停留所が設置された。 1985年(昭和60年)静岡 - 大崩系統は丸子営業所の管轄する「用宗線」に整理され「用宗線」も下川原系統は「東新田団地線」と統合され「東新田下川原線」として分離されている。150号バイパス経由は同バイパスの渋滞に加え、国鉄が「するがシャトル」の高頻度パターンダイヤを編成するようになったため静岡 - 焼津間を通した利用が減少し、野秋 - 焼津駅の区間便が増加している。一方、大崩経由は元小浜地区の通学輸送のために維持されていた。用宗線新静岡 - 静岡駅前 - 紺屋町 - 常盤町 - 新通小学校前 - 手越 - 東新田 - 川原 - 変電所前 - 広野 - 用宗駅前(93) - 石部 - 大崩入口(95) 静岡焼津線新静岡 - 静岡駅前 - 県庁前 - 中町 - 本通三丁目 - 手越 - 広野口 - 小坂 - 野秋 - 高崎 - 石脇 - 中里東 - サッポロビール前 - 虚空蔵尊入口 - 当目大橋 - 中港町 - 焼津駅前(94) 野秋 - 高崎 - 石脇 - 中里東 - サッポロビール前 - 虚空蔵尊入口 - 当目大橋 - 中港町 - 焼津駅前 用宗駅前 - 石部 - 大崩入口 - 元小浜 - 当目トンネル - ヘルスセンター前 - 虚空蔵尊入口 - 当目大橋 - 中港町 - 焼津駅前 大崩入口 - 元小浜 - 当目トンネル - ヘルスセンター前 - 虚空蔵尊入口 - 当目大橋 - 中港町 - 焼津駅前 1990年(平成2年)利用者は減少の一途を辿り、静岡鉄道から沿線自治体に路線撤退の申し出がなされた。これを受けた地元との協議の結果、元小浜地区の通学児童対策として大崩入口 - 焼津駅前間は、市で年間200万円を助成することを条件に、引き続き通学バスとして運行することが決定した。野秋 - 焼津駅区間が「野秋線」として分離され、他の系統は全て廃止され「静岡焼津線」は同年度を以って消滅した。
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