金剛山観光交流とは? わかりやすく解説

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金剛山観光交流

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/21 09:36 UTC 版)

南北交流」の記事における「金剛山観光交流」の解説

詳細は「金剛山観光地区」を参照 韓国現代財閥会長鄭周永金剛山付近出身で、北朝鮮当局話し合って韓国からの金剛山観光実現させた。1998年11月江原道東海港を出港する船で韓国からの観光始まり2000年3月からは釜山港からも観光船出航するようになった2001年7月以降江原道束草港から出航する峰号に一本化2003年9月以降南北間の軍事境界線直接越え陸路観光本格的に開始され2004年1月以降陸路観光一本化された。 現代財閥巨額観光料と引き換え北朝鮮側から金剛山独占開発取得し様々な観光資源恵まれた金剛山本格開発計画したが、当初巨額観光料と設備投資割には観光客が集まらなかった。そして北朝鮮側との交渉の難航現代財閥内部対立などもあって予定通りには観光開発進んでいない。 一方2002年10月には金剛山北朝鮮の観光地区指定され陸路観光定着とともに観光客増え金剛山では南北分断別れ別れになった離散家族再会事業が行われるなど、韓国北朝鮮との窓口としての役割を果たすようになっており、韓国国内では金剛山観光開城工業団地とともに太陽政策成果として評価する声も高い。 しかし2006年7月北朝鮮のミサイル発射実験影響で、離散家族再会事業北朝鮮側から中止表明され北朝鮮観光料が支払われる金剛山観光是非についてアメリカから問題提起なされた同年10月核実験後は特に金剛山観光対す内外批判高まっている。 陸路観光束草市の北にある江原道高城郡南北出入事務所前からバス乗車し金剛山向かい、またバス戻ってくる形で行われている。北朝鮮韓国互いに公式には国家として認めていないため、査証旅券必要ないが、代わりに観光証を代用として使用している(但し韓国人以外は旅券も必要)。また北へ向かうための「出入手続」がある(出入国手続ではない)。料金は2泊3日30ウォン(約3万円)くらいからあるが、季節宿泊施設等級によってはもっと高くなる。ちなみに観光客一人当たり一定額の観光料を北朝鮮側に支払うことになっており、2泊3日場合観光料は80ドルである。金剛山ではハイキングの他に温泉海水浴更には北朝鮮サーカスや歌といった観光メニューがある。金剛山内での通用貨幣アメリカドルであり、韓国ウォン使えない。またセント使われず、最低単位1ドルのため、韓国より物価高くなっている。 2008年7月11日韓国人女性旅行者が(北朝鮮当局発表によると)金剛山付近誤って立ち入り禁止区域侵入北朝鮮兵に射殺される事件発生した。これを受けて韓国政府暫定的に金剛山へのツアー停止する措置をとった。女性立ち入ったとされる場所は、海岸から30メートル地点フェンス途切れており、そこから海岸までは土が盛られているだけだったことが判明したまた、立ち入り禁止記した看板海岸からフェンス沿いで内陸側に100メートル地点にあり、海岸沿いからは見落とす可能性があった。女性はこの土盛り乗り越えて行った可能性がある。現場付近に韓国側防犯カメラ設置されていたため、映像確認することとなっている。また、北朝鮮政府事件の全責任韓国にあるとして、韓国謝罪して再発防止策講じるまで韓国からの旅行者受け入れ停止する発表した。しかし、韓国内では北朝鮮側や現代峨山説明矛盾があることが指摘されている。 観光再開に向け現代峨山会長平壌訪問し金正日総書記会談観光客安全に対して約束取り付けたものの、韓国政府安全面理由再開許可しないため、未だに金剛山観光再開されていない2010年4月8日北朝鮮側は、韓国政府所有離散家族面会所をはじめとした韓国側所有不動産資産凍結し韓国側管理要員追放する発表また、金剛山観光中断今後継続する場合現代峨山との契約破棄し新たな観光事業者を選定することを示唆するなど圧力強めており、観光事業再開不透明感増している。 金剛山観光には中国の旅行会社が関心示しているとされており、その後韓国側反発する中、中国人観光客金剛山受け入れ開始した。ただし、閉鎖されている韓国側施設には立ち入ることが出来ない

※この「金剛山観光交流」の解説は、「南北交流」の解説の一部です。
「金剛山観光交流」を含む「南北交流」の記事については、「南北交流」の概要を参照ください。

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