郭家住宅(旧郭百甫医院)洋館
名称: | 郭家住宅(旧郭百甫医院)洋館 |
ふりがな: | かくけじゅうたく(きゅうかくひゃくすけいいん)ようかん |
登録番号: | 30 - 0005 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 棟 |
構造: | 木造2階建,瓦葺,建築面積50㎡ |
時代区分: | 明治 |
年代: | 明治6 |
代表都道府県: | 和歌山県 |
所在地: | 和歌山県和歌山市今福1-6-6 |
登録基準: | 国土の歴史的景観に寄与しているもの |
備考(調査): | 日本近代建築総覧『和歌山県の近代建築』(和歌山県洋風建築研究会,1984) |
施工者: | |
解説文: | 代々紀州藩の御典医であった郭家が,明治になって自宅に建てたコロニアルスタイルの洋風建築。1階は,薬局や待合室等を兼ね右側に応接室が付属する。外観はバルコニーを設けた正面のみモルタル塗り,他は下見板張りとする独特の意匠で,広く親しまれている。 |
郭家住宅(旧郭百甫医院)診察棟
名称: | 郭家住宅(旧郭百甫医院)診察棟 |
ふりがな: | かくけじゅうたく(きゅうかくひゃくすけいいん)しんさつとう |
登録番号: | 30 - 0006 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 棟 |
構造: | 木造平屋建,瓦葺,建築面積53㎡ |
時代区分: | 明治 |
年代: | 明治6頃 |
代表都道府県: | 和歌山県 |
所在地: | 和歌山県和歌山市今福1-6-6 |
登録基準: | 国土の歴史的景観に寄与しているもの |
備考(調査): | 日本近代建築総覧 |
施工者: | |
解説文: | 洋館の背後に接続する平屋建ての和風建物。東西に連なる6畳大の診察室と4畳半の内診室は畳敷で,周囲に廊下が付属する。内診室脇には,内向きの玄関が取り付く。待合室の洋館と診察室の和風の対比が特徴的で,多くの人に親しまれている。 |
郭家住宅(旧郭百甫医院)主屋
名称: | 郭家住宅(旧郭百甫医院)主屋 |
ふりがな: | かくけじゅうたく(きゅうかくひゃくすけいいん)しゅおく |
登録番号: | 30 - 0007 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 棟 |
構造: | 木造平屋建,瓦葺,建築面積68㎡ |
時代区分: | 江戸 |
年代: | 江戸時代末期 |
代表都道府県: | 和歌山県 |
所在地: | 和歌山県和歌山市今福1-6-6 |
登録基準: | 再現することが容易でないもの |
備考(調査): | 日本近代建築総覧 |
施工者: | |
解説文: | 旧城下の一郭,落ち着いた住宅地に建つ主屋は,他家から譲渡移築されたものと伝える。8畳大の座敷と九畳の間,ナカンジョなどからなり,背後に一畳台目の茶室が付く。瀟洒な数寄屋造の技法に見るべきものがあり,御典医の居宅としての品格が保たれている。 |
郭家住宅(旧郭百甫医院)離れ
名称: | 郭家住宅(旧郭百甫医院)離れ |
ふりがな: | かくけじゅうたく(きゅうかくひゃくすけいいん)はなれ |
登録番号: | 30 - 0008 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 棟 |
構造: | 木造2階建,瓦葺,建築面積20㎡ |
時代区分: | 江戸 |
年代: | 江戸時代末期 |
代表都道府県: | 和歌山県 |
所在地: | 和歌山県和歌山市今福1-6-6 |
登録基準: | 国土の歴史的景観に寄与しているもの |
備考(調査): | 日本近代建築総覧 |
施工者: | |
解説文: | 主屋の前面に建ち,主屋とは渡り廊下で接続する。木造2階建,寄棟造の小規模な建屋。主屋,診察棟とも前庭を囲う構成になる。内部は簡素な造りになり,2階へは小さな箱階段で上がる。外観は一部改修されているが,屋敷構えを知る一点景となっている。 |
郭家住宅(旧郭百甫医院)土蔵
名称: | 郭家住宅(旧郭百甫医院)土蔵 |
ふりがな: | かくけじゅうたく(きゅうかくひゃくすけいいん)どぞう |
登録番号: | 30 - 0009 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 棟 |
構造: | 土蔵造2階建,瓦葺,建築面積42㎡ |
時代区分: | 江戸 |
年代: | 江戸時代末期 |
代表都道府県: | 和歌山県 |
所在地: | 和歌山県和歌山市今福1-6-6 |
登録基準: | 国土の歴史的景観に寄与しているもの |
備考(調査): | 日本近代建築総覧 |
施工者: | |
解説文: | 屋敷地の前方,洋館に隣接して建つ大壁造の土蔵。建ちはさほど高くないが,2階建とする。切石の土台に建ち,外壁は漆喰仕上げで屋根は置屋根とする。東妻側のみ腰に縦板を貼る。簡素な造りながら,洋館の佇まいと好対照をなした土蔵として知られる。 |
郭家住宅(旧郭百甫医院)外便所
名称: | 郭家住宅(旧郭百甫医院)外便所 |
ふりがな: | かくけじゅうたく(きゅうかくひゃくすけいいん)そとべんじょ |
登録番号: | 30 - 0010 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 棟 |
構造: | 木造平屋建,瓦葺,建築面積2㎡ |
時代区分: | 大正 |
年代: | 大正14頃 |
代表都道府県: | 和歌山県 |
所在地: | 和歌山県和歌山市今福1-6-6 |
登録基準: | 国土の歴史的景観に寄与しているもの |
備考(調査): | 日本近代建築総覧 |
施工者: | |
解説文: | 敷地の東南角にあって,門の左手に続く石塀の内側に目隠し塀があり,その奥に建つきわめて小規模な建物。煉瓦を延べ石とし大小二つの便室に区分される。簡素な造りながら丁寧な仕上げとなる。屋敷地を構成する要素であるが,町中の生活習慣を知る上でも貴重。 |
郭家住宅(旧郭百甫医院)石塀
名称: | 郭家住宅(旧郭百甫医院)石塀 |
ふりがな: | かくけじゅうたく(きゅうかくひゃくすけいいん)いしべい |
登録番号: | 30 - 0011 |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 棟 |
構造: | 石塀,瓦葺,延長17.3m |
時代区分: | 大正 |
年代: | 大正14頃 |
代表都道府県: | 和歌山県 |
所在地: | 和歌山県和歌山市今福1-6-6 |
登録基準: | 国土の歴史的景観に寄与しているもの |
備考(調査): | 日本近代建築総覧 |
施工者: | |
解説文: | 和歌山特産の緑泥片岩を素材に建築された石塀で,前面の道路に沿って設けられる。延長17m余りあり,門の親柱とも一体的な造作になる。門の両脇にはアーチの潜り門を付設する。素材の緑色の岩石が醸し出す独特の色合いは,地域の風情によく調和している。 |
郭家住宅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/30 00:43 UTC 版)
郭家住宅洋館 | |
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![]() 郭家住宅洋館 (2024年10月) |
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情報 | |
用途 | 住宅兼医院 |
建築面積 | 50.64 m² |
所在地 | 〒641-0044![]() 和歌山県和歌山市今福1丁目135番3 |
座標 | 北緯34度12分54.5秒 東経135度9分58.9秒 / 北緯34.215139度 東経135.166361度座標: 北緯34度12分54.5秒 東経135度9分58.9秒 / 北緯34.215139度 東経135.166361度 |
文化財 | 重要文化財 |
指定・登録等日 | 2024年8月15日 |
郭家住宅(かくけじゅうたく)は、和歌山県和歌山市に所在する歴史的建築物。洋館などが日本国の重要文化財に登録されている。
概要
紀州藩の御典医であった郭家が、和歌山城下に建てた自宅兼民間医院。敷地には、薬局と待合室を兼ねた洋館をはじめ、診察棟、座敷、離れ、土蔵などが残る[1]。2024年 (令和6年) 8月15日、以下が国の重要文化財となる。
- 洋館
- 1877年 (明治10年) 建築。擬洋風建築の木造2階建寄棟造、桟瓦葺き、建築面積50.64m2。正面1、2階のベランダに円柱を立て、アーチとその上部に小壁のスパンドレルを飾る擬洋風の典型的な意匠。
- 診察棟
- 1877年建築、木造、建築面積52.13m2、桟瓦葺
- 座敷
- 1881年建築、木造、建築面積69.10m2、桟瓦葺
- 離れ
- 1891年建築、木造、建築面積21.84m2、二階建、桟瓦葺
- 米蔵
- 江戸時代末期建築、土蔵造、建築面積28.58m2、本瓦葺
- 東土蔵
- 1891年建築、土蔵造、建築面積18.17m2、二階建、本瓦葺
- 表門及び石塀
- 1925年 (大正14年) 建築。表門は石造、両脇潜門付。石塀は石造、延長16.1メートル、桟瓦葺
- 南土蔵
- 建築面積26.35平方メートル、二階建、桟瓦葺
- 外便所
- 1925年建築、木造、建築面積1.77m2、桟瓦葺
- 風呂
- 1907年建築、木造、建築面積9.91m2、金属板葺
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東土蔵
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外便所
交通アクセス
脚注
- ^ “⑥ 大工が見よう見まねで建築した現存最古級の擬洋風住宅兼民間医院(近代/住居)”. 文化庁. 2025年3月29日閲覧。
関連項目
外部リンク
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