しょく【触〔觸〕】
読み方:しょく
そく【▽触】
触
触
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/20 00:57 UTC 版)
触(ふれ、觸)とは、近代以前の日本において用いられた法律の形式の1つで、支配者から一般に対して法令の内容を知らしめるために用いられた。御触/お触(おふれ)とも称せられる。
平安時代より、法令を知らしめる行為を「触申(ふれもうす)」「相触(あいふる)」などと称せられ、後にその内容を記した文書を触状、あるいは単なる触と称するようになった。江戸時代の幕藩体制の下では江戸幕府から一般に知らしめる法令形式として用いられ(藩による触も存在する)、触を記した書付・文書を特に御触書(おふれがき)とも呼んだ。
江戸時代
江戸幕府では一般的な単行法令を「触」または「触書」といった[1]。江戸時代には老中・若年寄の下で作成された草案が将軍の裁決を得ると、表右筆が必要な部数だけ写しを作成して老中自らあるいは老中から指示を受けた大目付・目付・三奉行などから諸藩や関係機関を通してあるいは直接一般に向けて触れさせたのである。なお、触よりも名宛人(適用対象)が狭く関係の役所や役人に限定したものは「達」と称した[1]。
町奉行から出される触は「町触」と称された[1]。基本的に幕藩を問わず文体は仮名交じりの候文で、公用文書には御家流と呼ばれる書体が用いられた[1]。
江戸幕府では寛保年間以後、御触書の形式で出された触をまとめた御触書集成を数次にわたって編纂している。
古物営業法
触の用語は、警察が盗品等を古物商に周知する品触れ(古物営業法第19条)として、現在も受け継がれている。
出典
- ^ a b c d “名古屋大学附属図書館2006年春季特別展「地獄物語」の世界〜江戸時代の法と刑罰〜図録ガイド”. 名古屋大学附属図書館. 2021年1月7日閲覧。
参考文献
- 茎田佳寿子「触」『国史大辞典 12』(吉川弘文館 1991年) ISBN 978-4-642-07721-7
- 平松義郎「触」『日本史大事典 6』(平凡社 1994年) ISBN 978-4-582-13106-2
- 朝尾直弘「触」『日本歴史大事典 3』(小学館 2001年) ISBN 978-4-09-523003-0
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「触」の例文・使い方・用例・文例
- 彼と接触したほうがいいですよ
- 彼女は彼をオフィスでお尻を触ったということで告発した
- 核心に触れる
- 法の抵触
- 触媒反応
- 彼の車は前の車に接触した
- 明かりがついたり消えたりしている.接触が悪いんじゃないの
- 接触点,接点
- その爆弾は触れると爆発する
- この島には観光客の連中にまだ触れられていないサンゴ礁がある
- 危ないからそれに触ってはいけません
- 展示品に手を触れるべからず
- 私はその洞くつの壁に触ろうとした
- 彼は頭を触ってこぶがあるのが分かった
- 彼女ははだしで踏む草の感触が好きだった
- その魚は触ったときどんな感じだったの?
- そのプラスチックはガラスのような手触りだった
- そのペルシャじゅうたんに触らせていただけますか
- 彼女は新しいコートの手触りが気に入っている
- これは古い絹のような手触りだ
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