著名な多胎家族
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キーズ家の四つ子姉妹 - 1915年6月4日、アメリカ合衆国のオクラホマ州にて出生。 医療記録に残っている世界初の同性の四つ子姉妹であり、4人全員が幼児期以降まで存命した。姉妹のうち最後まで存命していたロベルタは2011年8月19日に96歳で亡くなった。 ディオンヌ家の五つ子姉妹 - 幼年時代以降まで存命したことが知られる世界初の五つ子である。全員が同性の五つ子姉妹であった。彼女らは1934年5月28日、カナダのオンタリオ州にて出生。当時父は30歳、母は25歳ですでに6人の子を産み(うち1人は死亡)、これは7回目の出産であった。7ヶ月で生まれたため体重が非常に軽く、最も重くても普通の産児の3分の1しかなかった。 ローゼンコウィッツ家の六つ子(英語版) - 1974年1月11日、南アフリカ共和国のケープタウンにて出生。母親は排卵誘発剤を利用していた。幼年時代以降まで存命したことが知られる世界初の六つ子となった。 山下家の五つ子 - 日本にて1976年1月31日、鹿児島市立病院で誕生。2男3女。父はNHK政治部記者だった山下頼充。京都・清水寺の大西良慶貫主が名付け親となった。1982年4月7日、NHK特集「一年生になりました―五つ子6年間の記録」が放送された。長女が東京大学に進学したことでも話題となった。 ジャンニーニ家の六つ子(英語版) - 1980年1月11日、イタリアのフィレンツェにて出生。幼年時代以降まで存命したことが知られる二組目の六つ子であるが、奇遇にも前例のローゼンコウィッツ家の六つ子と同日に出生した。 ウォルトン家の六つ子姉妹(英語版) - 1983年11月18日、イギリスのリバプールにて出生。幼年時代以降まで存命したことが知られる世界初の全員が同性の六つ子姉妹である。母親は不妊治療を受けていた。 マッコイ家の七つ子(英語版) - 1997年11月、アメリカ合衆国のアイオワ州にて出生。 幼児期以降まで存命した世界初の七つ子である。4男3女の七つ子。この七つ子には1996年生まれの姉がおり母親はいわゆる不妊状態ではなかったが、排卵誘発剤を利用した医療処置(Fertility medication)を受けていた。7胎の妊娠が確認された際、両親は減数手術を拒否。可能な限りの自然な形での出産を望み、結果として在胎31週の早産となった。早産による未熟性により、7人のうち2人に脳性麻痺が生じている。七つ子の誕生は全米で話題になり、当時のクリントン大統領も電話で祝辞を贈っている。マッコイ家は様々な公的機関や民間企業から継続的な育児支援を約束され、511m2に及ぶ家の他、資金的・物的援助を受けている。 チュークー家の八つ子(英語版) - 1998年12月、アメリカ合衆国のテキサス州ヒューストンにて出生。八つ子全員が生きて誕生し、そのうち7人が順調に成長中。12月8日に八つ子のうち最初の子供(女)が生まれる。12月20日に残り7人(女5人男2人)が生まれる。12月20日に生まれた女の子のうち、一人が12月27日に早逝。両親の母国はナイジェリア。母親は排卵誘発剤を利用した医療処置(Fertility medication)を受けていた。 スールマン家の八つ子 - 2009年1月26日、アメリカ合衆国のカリフォルニア州ロサンゼルス郊外ベルフラワーの病院でナディア・スールマン(33歳)が体外受精で八つ子(6男2女)を出産した。離婚経験があるシングルマザーで前夫との間に子供はなく、友人男性から精子の提供を受けた。ナディアはすでに同じ友人から精子の提供を受け体外受精で出産した2 - 7歳の子供6人がおり、計14人の母親になった。出産から1週間後には八つ子の世界最長生存記録を更新した。 シセー家の九つ子 - 2021年5月1日、モロッコ王国カサブランカ市のアイン・ボルハ(Ain Borja)病院でハリマ・シセー(Halima Cisse)(25歳)が自然妊娠により九つ子(4男5女)を出産した。父母の国籍はマリ共和国。妊娠時は当初七つ子と考えられていたが、マリ政府は医療施設が整ったモロッコへの移送を3月30日に決定した。コロナ禍の国際渡航制限下であったため、母親のみがモロッコに移動し、父親はモロッコに移動が出来なかった。母親のハリマはモロッコで5週間の入院の後、5月1日に30週で帝王切開により9人を出産した(出産時に初めて九つ子と判明した)。出生体重は500~1100グラム。九つ子の出生後、全員が1週間以上生存している初のケースでもある。
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