大西良慶とは? わかりやすく解説

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おおにし‐りょうけい〔おほにしリヤウケイ〕【大西良慶】

読み方:おおにしりょうけい

[1875〜1983宗教家奈良生まれ興福寺住職経て法相宗管長、のち、清水寺貫主兼務日本宗教者平和会議会長務めるなど、平和運動にも貢献。著「菜根譚百則」など。


大西良慶

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/10 13:25 UTC 版)

大西 良慶(おおにし りょうけい、1875年明治8年)12月21日 - 1983年昭和58年)2月15日[1])は、北法相宗京都清水寺の貫主を務め、晩年は長寿の高僧としても有名であった。

略歴

奈良県の出身であり、本名は広次、は「無隠」。1889年奈良興福寺に入り、千早定朝師に従い出家する。奈良英和学校英学を学ぶ[2]1890年法隆寺佐伯定胤唯識を学ぶ。1899年、興福寺231世となり、1904年には、法相宗の管長に就任する。

1914年、清水寺住職となるが、興福寺も引き続き兼務する。1959年、藍綬褒章受章。1965年、清水寺を本山とする北法相宗を設立、初代の管長に就任する。法相宗以外の諸宗にも造詣が深く、日本宗教者平和協議会会長など仏教界の要職を歴任した。良慶節と呼ばれる独特の説法でも親しまれた。平和・民主・革新の日本をめざす全国の会(全国革新懇)世話人も務めた。

1976年鹿児島市で生まれた日本初の五つ子の名付け親となった。NHK政治部記者・山下頼充と紀子夫妻の子どもたちで、5卵生であった。長男・福太郎、長女・寿子、次男・洋平、次女・妙子、三女・智子と名付けられた[3][4][5]

1983年、107歳で天寿を全うした。

著書

  • 仏説盂蘭盆経講話(1916年、藤井佐兵衛)
  • 菜根譚百則(1934年、文化時報社出版部)
  • 大西良慶先生講話集(1935年、東方書院)
  • 大西良慶和上米寿記念集(1963年、大西良慶先生米寿記念会)
  • 慈眼(1964年、永田文昌堂)
  • 奉賛聖徳太子(1970年、北法相宗宗務所)
  • 笠杖(1970年、清水寺成就院)
  • 信仰と人生(1972年、雄渾社)
  • 観音の信仰(1972年、清水寺)
  • 白寿 大西良慶白寿記念墨蹟集(1973年、雄渾社)
  • 花もみじ(1974年、清水寺)
  • 観音経のこころ(1975年、雄渾社)
  • 心経のこころ(1975年、雄渾社)
  • 人間のこころ(1976年、心経のこころ)
  • 百年を生きる(1976年、現代史出版会)
  • ゆっくりしいや 百年の人生を語る(1976年、PHP研究所
  • 円光は遍く照らす(1977年、読売新聞社
  • 人間ざかりは百五歳 七十、八十は鼻たれ小僧 わしらの人生これからこれから(1979年、山手書房)- 平櫛田中との共著
  • 楽しんで生きる(1979年、ポニー)
  • 坐禅和讃講話(1980年、大法輪閣
  • 千古香風(1980年、清水寺)
  • 日々平安(1981年、清水寺)
  • 生かされて生きる心 大西良慶観音説法(1981年、講談社
  • 人間はねえ(1982年、美乃美)
  • 夜船閑話講話(1982年、大法輪閣
  • 信仰と人生(1982年、雄渾社)
  • 日々好日(1982年、清水寺)
  • 心経のこころ(1982年、雄渾社)
  • 法華経自我偈観音経偈講話(1984年、大法輪閣

脚注

  1. ^ 大西良慶(おおにしりょうけい)とは”. コトバンク. 2023年7月17日閲覧。
  2. ^ 中川良和「奈良英学史抄」『英学史研究』第1978巻第10号、日本英学史学会、1977年、121-134頁、ISSN 1883-9282 
  3. ^ 京都年鑑 1978年版」国立国会図書館デジタルコレクション
  4. ^ 鹿児島で五つ子誕生」日本プロライフムーブメント
  5. ^ 山下さん五つ子誕生」NHKアーカイブス

関連項目

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