自主製作・自主配給とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 自主製作・自主配給の意味・解説 

自主製作・自主配給

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:38 UTC 版)

日映 (映画会社)」の記事における「自主製作・自主配給」の解説

1967年昭和42年7月1日上松宗夫が代表取締役社長となり、東京都千代田区外神田6丁目16番9号緒方ビル設立した上松宗夫の前歴不明であるが、同社設立先立ち同年3月には三田浩の東京企画渋谷区円山町9番地1962年5月設立)の製作担当取締役であった矢野正富と共同で『激しい関係』(監督東元薫)を製作、同月14日には、矢野のヤノプロダクションが製作した素肌の罠』(監督東元薫)を配給いずれも日映企画名義映画会社としての活動行った。『激しい関係』に企画としてクレジットされた松田武美は、同年8月、アンダーグラウンドシアター蠍座(のちの新宿文化シネマ現在のシネマート新宿)が発行した足立正生シナリオ集』(足立正生)を編集・発行した人物であり、のちに1990年平成2年前後には、蠍座経営した三和興行総務部長就任している。「東元薫」は梅沢薫1934年 - 1998年)の筆名であり、以降同社では、梅沢東元名義作品数多く製作した。翌4月にも、『処女烙印』(監督東元薫)を「日映企画名義製作・公開同月菜穂俊一ワールド映画製作した泣きどころ』(監督小川欽也)に「日映フィルム名義企画クレジットされている。 同年7月1日設立以降では、同月ワールド映画配給した『女の味』(監督奥脇敏夫)を「日映企画名義で製作、『女高生絶叫』(監督東元薫)を「日映企画名義製作・配給して公開した1968年昭和43年4月公開された『急所攻め』(監督向井寛)は、同社の製作、東京興映配給による作品であるが、同作以降製作する場合には「上松プロダクション」、配給する場合には「日映」とクレジット分けようになった1969年昭和44年1月公開した好色坊主四十八手斬り』は、勝新太郎そっくりさんである酒巻輝男を「座頭市」役に配し前年後半から『好色座頭市四十八手斬り』として準備されたが、『座頭市物語』(1962年)を初めとするシリーズ製作してきた大映が、同社に対して興行禁止仮処分訴え東京地裁起し、これが認められたため、急遽改題したのである。 円尾敏郎の資料には、同年1月公開された『夜の技巧』(監督佐々木元)、ならびに同年2月公開された『悶え狂い』(同)は西原儀一映画配給したとされていたというが、西原自身は「上松プロいうのはわしは知らないです、成人映画では」と当時振り返っており、『やくざ監督東京進出』の巻末映画作品一覧には、両作とも外されている。同年5月公開された『黒毛の沼』を監督したのを最後に東元薫梅沢薫)は同社を去る。 日本映画データベースにおいて「水野冷」という監督同社監督している旨の情報掲載されているが、他の同時代資料では水野洽1911年 - 1997年)であることがわかっている。同年後半から1970年昭和45年)にかけては水野洽林新一郎野川宏が同社監督作発表し1971年昭和46年)の前半林新一郎後半からは笠原和郎1943年 - )が独占的に監督作発表した同社において、笠原和郎は「岡本愛」名義でも笠原名義でも監督としてクレジットされている。同年11月老舗であり大手五社一社であった日活成人映画路線全面的に舵を切り、「日活ロマンポルノ」(1971年 - 1988年)を開始するが、同社は、代々木忠プリマ企画等のようには日活作品供給はしなかった。同社は、大蔵映画中心とした「OPチェーン」、国映日本シネマ映画東京興映中心とした「新東宝興業」、いずれの配給網にも参加しなかった。 1973年昭和48年8月公開された『女の本丸攻め』(監督笠原和郎以降同社製作・配給する作品歴がみられず、同年3月公開された『(秘)乱行パーティ』(同)が同年8月同年4月公開された『トルコ(秘)セックス』(同)が同年11月同年6月公開された『愛の桜貝』(同)が翌1974年昭和49年4月、とそれぞれか月遅れて公開されていた北海道帯広市帯広プリンス劇場では、『女の本丸攻め』が1974年9月公開され記録公表されている。したがって同年までは同社配給業務続けており、また『映画年鑑 1975』にも同社の項があるが、独立系公開作品リストには作品が1作も記載されていない。『映画年鑑 1976』にはすでに同社の項はなく、1975年昭和50年前後には活動停止した

※この「自主製作・自主配給」の解説は、「日映 (映画会社)」の解説の一部です。
「自主製作・自主配給」を含む「日映 (映画会社)」の記事については、「日映 (映画会社)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「自主製作・自主配給」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「自主製作・自主配給」の関連用語

自主製作・自主配給のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



自主製作・自主配給のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの日映 (映画会社) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS