粟生線活性化協議会の発足と公的支援とは? わかりやすく解説

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粟生線活性化協議会の発足と公的支援

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 06:18 UTC 版)

神戸電鉄粟生線」の記事における「粟生線活性化協議会の発足と公的支援」の解説

神鉄2009年から粟生線路線維持利用促進活性化のための広報活動本格的に展開、パンフレット自社ウェブサイトなどを通じて沿線住民対し粟生線利用呼びかけるようになった。また同年兵庫県神戸市三木市小野市との協議機関として粟生線活性化協議会発足させた(委員神戸電鉄沿線三市。県は立会人)。その第1回会議2009年12月11日開かれその後継続して開催されている。神鉄協議会において「利用客維持しサービス水準守れるようにしたい」という考え示しているものの、朝夕時間帯以外の減便運賃値上げ等も検討せざるを得ないとの見通しにも言及神戸電鉄全体業績伸びており、鉄道事業営業成績概ね良好に推移している中、粟生線収支のみ悪化するという状態が続いているため、最悪場合路線廃止することを視野入れバス転換した際のコストシミュレーションまで行っている。2010年粟生線活性化協議会ではシンボルマークキャラクター募集するなど粟生線への関心呼び起こす活動を展開。また現役時代粟生線利用していたであろう高齢者など交通弱者粟生線利用回帰促すため、2010年10月には粟生線活性化協議会協力により70歳以上対象にしたフリーパス神鉄高速シニアパス」の販売開始したそのような中、神鉄粟生線存廃について2011年度中に判断する方針固めた赤字額が10年連続10億円超える見込みとなった上、利用促進策への国の補助2011年度打ち切られることや、2009年度経常赤字12億7千万円であり、2010年度赤字10億円超える見込みのため、結論を急ぐことになった2011年6月神鉄沿線三市対し粟生線の上下分方式公有民営方式)による存続案を示し押部谷駅 - 粟生駅間18kmの鉄道用地と駅などの施設買い取り要請した神鉄側が示した資産買い取り総額は計68億円、うち鉄道用地が約13億円、駅などの施設55億円、また市別では三木市40億円、小野市26億円、神戸市2億円であり、買い取り三市には神鉄対し鉄道用地と駅などの施設無償貸与することと、施設修繕費などの負担求めるというものであった。ただ神鉄提案通り上下分離方式導入したとしても、2012年度は約7億5千万円の赤字2021年度には9億3千万円の赤字になるという試算提示粟生線極めて逼迫し状況にあることが改め明らかにされた。これに対し三市とも上下分離方式受け入れ困難であると回答した三市は、既に多年にわたり粟生線赤字補填行っており、乗客数旅客運賃収入低迷している以上更に赤字補填継続することになる可能性高く、それに加えて資産買い取るとなると三市財政負担が非常に大きくなることや、神鉄試算示され通り上下分離方式導入したとしても抜本的な赤字体質からの脱却実現しないことなどを指摘。仮に神鉄側が資産買い取り価格下げたとしても受け入れられないとの意向表明沿線三市による支援策は行き詰まることになった。 これを受けて2011年12月28日神戸電鉄本社神鉄関係自治体による会合が行われ、兵庫県主導新たな支援の枠組み協議し2012年1月末までに存続結論を出すことになった2012年2月7日井戸敏三兵庫県知事定例記者会見で、兵庫県沿線三市神鉄協定締結し2012年度から5年無利子40億円を貸し付けその間神鉄コスト削減などの経営努力求めながら2016年度までに全線黒字化促す発表2012年度廃止免れることとなった5年間のうち2012年度・2013年度2014年度3年間については旅客運輸収入目標値定め中間の年である2014年度にその達成状況検証した上で2015年度2016年度目標値設定助成間・方法等の再検討を行うことになった。また一定上の減収があった場合三木市小野市合わせて最大1億円を収入補填することになったパブリックコメント提出され意見として、割引企画乗車券発売神姫バス程度まで運賃値下げ求め意見があり、2012年2月25日から平日昼間と土休日使用可能な粟生線三宮 平日昼間&土休日お得きっぷ」が発売された。一方で神姫バス平日昼間と土休日使用可能なチャージ金額が1.3倍(プレミア+30%)となる徳用NicoPa設定している。 粟生線大幅な赤字伝えられるようになってからも沿線住民反応は鈍い状態が続いていたが、廃止可能性言及される至った状況を受け、2012年4月住民団体粟生線未来を考え市民の会」(略称「あおみかん」)が結成され沿線住民による支援運動組織化された。また活性化協議会同年7月に「粟生線サポーターズくらぶ」を設立粟生線利用促進活性化支援する個人事業者募集した一方同年5月19日神戸電鉄粟生線一部区間昼間時運行本数を大幅に減便するダイヤ改正行った平日土休日とも日中毎時4本のうち、3本志染発着急行1、準急2)、志染粟生間を毎時1本(急行)とした。急行通過駅藍那木津)のための普通などの増発設定せず急行通過駅便数削減となった。さらに通勤時間帯も数本減便したほか、新開地粟生行き終電(普通)を30分、新開地小野行き終電準急)を15分繰り上げた神鉄は「路線そのもの維持存続のための「収支改善計画」の一環」と説明した

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