第91回選抜高等学校野球大会 (だい91かいせんばつこうとうがっこうやきゅうたいかい)は、2019年 3月23日 から4月3日 まで阪神甲子園球場 で開催された選抜高等学校野球大会 である。平成時代における最後の選抜大会でもある[ 1] 。
日程
2018年
9月19日 - 第1回の大会運営委員会が開かれる。公式日程について2019年1月25日 に出場校選考委員会を開催して出場校を選出すること、大会日程について組み合わせ抽選会を同年3月15日に実施し、本大会を3月23日から12日間(準々決勝と準決勝の間の休養日を含む)とすることをそれぞれ決定した[ 2] 。
11月13日 - 第49回明治神宮野球大会高校の部 ・決勝戦が行われ、札幌大谷 が初優勝。北海道地区の一般選考における出場枠増枠が決定。
2019年
1月9日 - 運営委員会で入場料金の改定が決定し、最高額は中央特別席が2500円。外野席の無料は継続。また入場行進曲が『世界に一つだけの花 』に『どんなときも。 』を組み入れたメドレーに決定した[ 3] 。
1月25日 - 出場校選考委員会にて出場32校を選出。
3月15日 - 組み合わせ抽選会。
3月18日・19日・20日 - 出場校による甲子園練習[ 注 1] 。
3月23日 - 開会式。
4月1日 - 休養日。
4月3日 - 決勝戦。東邦 が習志野 を6-0で下し、30年ぶり5回目の優勝を果たした。愛知勢の優勝は11回目となり、都道府県別で大阪と並び最多となった。なお、東邦は平成元年の第61回大会 でも優勝しており、平成の最初と最後の選抜大会を優勝で飾る形となった。
一般選考
21世紀枠
組み合わせ・試合結果
1回戦 - 準決勝
1回戦
2回戦
準々決勝
準決勝
3月23日(1):延長11回
呉
2
3月28日(2)
市和歌山
3x
市和歌山
6
3月23日(2)
高松商
2
高松商
8
3月31日(1)
春日部共栄
0
市和歌山
3
3月23日(3)
習志野
4
履正社
0
3月28日(3)
星稜
3
星稜
1
3月24日(1)
習志野
3
日章学園
2
4月2日(1)
習志野
8
習志野
6
3月24日(2)
明豊
4
明豊
13
3月29日(1)
横浜
5
明豊
2
3月24日(3)
札幌大谷
1
米子東
1
3月31日(2):延長11回
札幌大谷
4
明豊
1x
3月25日(1):延長11回
龍谷大平安
0
津田学園
0
3月29日(2)
龍谷大平安
2
龍谷大平安
9
3月25日(2):延長11回
盛岡大付
1
盛岡大付
3x
石岡一
2
1回戦
2回戦
準々決勝
準決勝
3月25日(3)
山梨学院
24
3月29日(3)
札幌第一
5
山梨学院
2
3月26日(1)
筑陽学園
3
筑陽学園
3
3月31日(3)
福知山成美
2
筑陽学園
2
3月26日(2)
東邦
7
広陵
2
3月30日(1)
八戸学院光星
0
広陵
2
3月26日(3)
東邦
12
富岡西
1
4月2日(2)
東邦
3
東邦
4
3月27日(1)
明石商
2
明石商
7
3月30日(2)
国士舘
1
明石商
13
3月27日(2)
大分
4
松山聖陵
1
3月31日(4)
大分
4
明石商
4x
3月27日(3)
智弁和歌山
3
啓新
5
3月30日(3):[ 注 2]
桐蔭学園
3
啓新
2
3月28日(1)
智弁和歌山
5
熊本西
2
智弁和歌山
13
決勝
4月3日(試合開始:12時32分)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
R
H
E
習志野
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
3
0
東邦
3
0
0
0
2
0
0
1
X
6
8
0
(習):山内、飯塚 - 兼子
(東):石川 - 成沢
本塁打 (東):石川2
審判 [球審]田中 [塁審]堅田・前坂・永井
試合時間:1時間30分
習志野
打順
守備
選手
1
[中]
根本翔吾(3年)
2
[左]
竹縄俊希(3年)
3
[遊]
角田勇斗(2年)
4
[一]
櫻井亨佑(2年)
5
[右]
高橋雅也(2年)
6
[投]
山内翔太(2年)
投
飯塚脩人(3年)
7
[捕]
兼子将太朗(3年)
8
[三]
和田泰征(2年)
9
[二]
小澤拓海(2年)
東邦
打順
守備
選手
1
[中]
松井涼太(3年)
2
[ニ]
杉浦勇介(3年)
3
[投]
石川昂弥 (3年)
4
[遊]
熊田任洋(3年)
5
[一]
長屋陸渡(3年)
6
[左]
吉納翼 (2年)
7
[右]
坂上大誠(3年)
8
[捕]
成沢巧馬(3年)
9
[三]
山田航大(2年)
大会本塁打
1回戦
第1号:吉原大稀(横浜)
第2号:北本壮一朗(札幌大谷)
第3号:菅野秀斗(山梨学院)
第4号:野村健太(山梨学院)
第5号:野村健太(山梨学院)
第6号:東妻純平 (智弁和歌山)
2回戦
第7号:緒方隆之介(市和歌山)
第8号:兼子将太朗(習志野)
第9号:石川昂弥(東邦)
第10号:岡田光(明石商)
第11号:中森俊介 (明石商)
準々決勝
第12号:来田涼斗 (明石商)
第13号:来田涼斗(明石商)
準決勝
第14号:表悠斗(明豊)
第15号:櫻井亨佑(習志野)
第16号:吉納翼(東邦)
第17号:安藤碧(明石商)
決勝
第18号:石川昂弥(東邦)
第19号:石川昂弥(東邦)
記録
いずれも今大会終了時点における記録
チーム記録
記録
校名
対戦校
補足
1試合最多安打
24
山梨学院
1回戦・札幌第一戦
大会タイ記録(2度目)
先発全員安打
山梨学院
1回戦・札幌第一戦
大会71度目[ 5]
個人記録
記録
選手名
対戦校
補足
1試合最多本塁打
2
野村健太(山梨学院)
1回戦・札幌第一戦
大会タイ記録(23人目)
来田涼斗(明石商)
準々決勝・智弁和歌山戦[ 注 3]
大会タイ記録(24人目)
石川昂弥(東邦)
決勝・習志野戦
大会タイ記録(25人目)
大会最多本塁打
3
石川昂弥(東邦)
-
大会タイ記録(11人目)
応援団賞
最優秀賞:富岡西(徳島・21世紀枠)
優秀賞:習志野(千葉・関東)、桐蔭学園(神奈川・関東)、東邦(愛知・東海)、履正社(大阪・近畿)、米子東(鳥取・中国)
その他の主な出場選手
備考
第6日第三試合の星稜対習志野戦において、4回裏の習志野の攻撃中に星稜の捕手山瀬慎之助 が球審に「習志野の二塁走者がサイン盗み を行っている」旨のアピールを行った。さらにこの直後に星稜の林和成 監督からも同様のアピールが審判団に行われたため、試合が一時中断され審判団による事実確認が行われたが、サイン盗みの事実は認定できなかったため、習志野の二塁走者に注意を与えた上でそのまま試合は続行された。ところが、「1回戦(第2日第一試合)の対日章学園戦でもこの行為が行われていた」と主張していた星稜側がこの判定を不服として試合終了後に習志野の控室を複数回訪れ、監督を始めとする習志野側の関係者に対し直接抗議する事態となった[ 6] [ 7] 。
サイン盗みは1999年の第71回大会以降、大会規則において禁止行為として規定されている行為であるが[ 8] 、一連の指摘に対し習志野側はサイン盗みの疑惑を否定したほか、大会本部も当該試合の終了後に会見を開き「サイン盗みがあったとは判断できなかった」とする声明を発表した。この事案を受け、翌日からは出場校に対し注意喚起としてフェアプレーの遵守を求めていくことも併せて発表された[ 6] 。
なお、星稜の林監督には高野連から直接の処分は下されなかったが、試合後に起きた当該のトラブルや、金沢に戻った後に学校側に無断で週刊誌の取材を受けたことなどが問題視され、学校側から独自に大会終了後の4月15日付で6月上旬までの指導禁止を命じる懲戒処分が下された[ 9] 。
脚注
注釈
^ 19日は雨天のため室内練習場での練習と甲子園球場の見学となった[ 4] 。
^ 2回裏終了後に降雨による1時間50分の中断あり
^ 1本目は先頭打者本塁打。2本目はサヨナラ本塁打。これは春夏通じて初。
出典
関連項目
外部リンク
1920年代
1930年代
1940年代
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
地方別成績
秋季大会
楽曲
関連項目
1942年から1946年は中断。取り消し線は開催中止。