中島大輔 (野球)
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東北楽天ゴールデンイーグルス #32 | |
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2024年7月2日はるか夢球場
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基本情報 | |
国籍 | ![]() |
出身地 | 和歌山県日高郡川辺町(現:日高川町) |
生年月日 | 2001年6月4日(24歳) |
身長 体重 |
180 cm 77 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 外野手 |
プロ入り | 2023年 ドラフト6位 |
初出場 | 2024年7月2日 |
年俸 | 950万円(2025年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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中島 大輔(なかしま だいすけ、2001年6月4日 - )は、和歌山県日高郡川辺町(現:日高川町)出身[2]のプロ野球選手(外野手)。右投左打。東北楽天ゴールデンイーグルス所属。
日本プロ野球における、連続三塁打数日本記録(4試合)保持者[3]。
経歴
プロ入り前
和歌山県川辺町(現:日高川町)出身。川辺西小学校および早蘇中学校時代は和歌山御坊ボーイズに在籍していた[4]。
龍谷大学付属平安高等学校では入学後すぐに左膝を手術、同年秋には左足首を痛め、2年春から通常の練習ができるようになった[5]。同年秋からベンチ入りして1番打者を務める。3年春の第91回選抜高等学校野球大会に出場し、ベスト8に進出した[6]。同年夏は京都大会準決勝で立命館宇治に敗れた[7]。
高校卒業後は青山学院大学へ進学。1年秋から外野手のレギュラーを務め、2部リーグ戦で優勝して1部昇格を果たした[8]。3年秋は2試合連続の本塁打を記録するなどして、初のベストナインに選出された[8]。4年時には主将を務め、全日本大学野球選手権大会で優勝[9]。同学年の常廣羽也斗、下村海翔と共に日米大学野球選手権大会の日本代表に選出された[10]。
2023年10月26日に開催されたドラフト会議にて、東北楽天ゴールデンイーグルスから6位指名を受けた[11]。ドラフト後に出場した明治神宮野球大会では初戦で足を負傷。それでも慶應義塾大学との決勝では先発出場し、全力疾走ができない状態ながらも盗塁を記録するなど活躍したが、チームは敗れた[12]。11月22日に契約金3000万円、年俸700万円で仮契約した[13]。背番号は32[14]。同ドラフトでは、大学同期の下村海翔が阪神タイガースから1位指名、常廣羽也斗が広島東洋カープから1位指名されている[15]。
楽天時代
2024年は開幕一軍入りこそ逃したが7月2日の時点でイースタン・リーグで61試合出場、打率.284・1本塁打・14打点・10盗塁と結果を残し一軍に昇格[16][17]。同日の対オリックス・バファローズ戦(はるか夢球場)で代打として初出場を果たし相手の守護神であるアンドレス・マチャドから二塁打を放ちプロ初安打を記録した[18]。7月6日の対福岡ソフトバンクホークス戦(みずほPayPayドーム福岡)では「7番・左翼手」としてプロ初の先発出場を果たし二塁打を含むマルチ安打に加えプロ初の盗塁を記録した。7月10日の対千葉ロッテマリーンズ戦では廣畑敦也からプロ初打点となる適時三塁打を放った。7月20日開催のフレッシュオールスターゲームに選出されたが、7月18日にチーム事情を理由に出場を辞退した[19]。
2025年、7月9日の埼玉西武ライオンズ戦で菅井信也から三塁打を放ち、プロ野球タイ記録(1960年の長嶋茂雄と並び)となる4試合連続三塁打を記録した[20]。
選手としての特徴・人物
勝負強い巧打と俊足好守が魅力の外野手[21][22]。50m走のタイム5秒96を記録(一塁到達タイムは3秒6)[23][24]。
ファンから呼ばれたい愛称は「なかし」、「だいちゃん」[25]。
高校時代はおとなし過ぎる性格から監督の原田英彦に「幽霊」と呼ばれていた[26]。大学3年時に不調に陥ったことで、チームメイトに「どうしたら良くなるか」と初めて積極的に質問し、技術だけでなく人間的にも変わるきっかけとなったという[26]。
ドラフトでは会議後半に6位で指名されたため、広島から1位指名されたチームメイト・常廣羽也斗が記者会見していた後方で歓声が上がった。この時、常廣に指名挨拶をするために来ていた広島の監督・新井貴浩から「楽天入団おめでとう!またオープン戦や交流戦で会いましょう」とエールが送られている[27]。
詳細情報
年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2024 | 楽天 | 37 | 128 | 123 | 18 | 28 | 8 | 1 | 1 | 41 | 10 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | 21 | 2 | .228 | .258 | .333 | .591 |
通算:1年 | 37 | 128 | 123 | 18 | 28 | 8 | 1 | 1 | 41 | 10 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | 21 | 2 | .228 | .258 | .333 | .591 |
- 2024年度シーズン終了時
年度別守備成績
年 度 |
球 団 |
外野 | |||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
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2024 | 楽天 | 35 | 67 | 3 | 0 | 1 | 1.000 |
通算 | 35 | 67 | 3 | 0 | 1 | 1.000 |
- 2024年度シーズン終了時
記録
- 初記録
- 初出場・初打席・初安打:2024年7月2日、対オリックス・バファローズ12回戦(はるか夢球場)、9回裏に阿部寿樹の代打で出場、アンドレス・マチャドから右二塁打[18]
- 初先発出場:2024年7月6日、対福岡ソフトバンクホークス11回戦(みずほPayPayドーム福岡)、「7番・左翼手」で先発出場
- 初盗塁:同上、8回表に二盗(投手:澤柳亮太郎、捕手:海野隆司)
- 初打点:2024年7月10日、対千葉ロッテマリーンズ13回戦(ZOZOマリンスタジアム)、7回表に廣畑敦也から右越適時三塁打
- 初本塁打:2024年8月2日、対埼玉西武ライオンズ16回戦(ベルーナドーム)、5回表に今井達也から右越2ラン
- その他の記録
- 4試合連続三塁打(2025年7月5日 - 7月9日)※日本記録タイ[28]、パ・リーグ記録
背番号
- 32(2024年[14] - )
代表歴
脚注
- ^ 「楽天 - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2024年11月20日閲覧。
- ^ 「プロ野球・ドラフト会議 和歌山県ゆかりの3選手が指名」『WBS和歌山放送ニュース』2023年10月28日。2024年3月9日閲覧。
- ^ “【楽天】中島大輔「簡単に長嶋さんを超えられない」プロ野球タイの4戦連続三塁打で止まる - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com (2025年7月10日). 2025年7月24日閲覧。
- ^ 「中島大輔(東北楽天ゴールデンイーグルス)」『週刊ベースボールオンライン』。2024年10月28日閲覧。
- ^ 「頂点に挑む:19’センバツ龍谷大平安 主力選手紹介/2 中島大輔外野手(2年) /京都」『毎日新聞』2019年2月25日。2023年11月28日閲覧。
- ^ 「龍谷大平安が3年ぶり8強 盛岡大付に快勝」『日刊スポーツ』2019年3月29日。2023年11月28日閲覧。
- ^ 「【京都】龍谷大平安、4失策敗退…原田監督「ぐちゃぐちゃ」」『スポーツ報知』2019年7月27日。2023年11月28日閲覧。
- ^ a b 「野球 - 青山学院大学・中島大輔 野球人生で初の主将、「自分らしさ」貫き昨秋のリベンジ狙う」『4years.』2023年4月2日。2023年11月28日閲覧。
- ^ 「青学大が18年ぶり日本一 プロ注目・常廣が10K完封…悲願達成の指揮官は歓喜の涙」『Full-Count』2023年6月11日。2023年11月28日閲覧。
- ^ 「中島 大輔|大学」『野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト』。2023年11月28日閲覧。
- ^ 「長かった2時間の先にあったプロの世界 青学大の中島大輔主将は6位指名で楽天へ」『スポニチ Sponichi Annex』2023年10月29日。2023年11月28日閲覧。
- ^ 「ボロボロだった青学大・中島大輔主将「頑張る姿は伝わったかな」 次はプロの世界へ」『スポニチ Sponichi Annex』2023年11月20日。2023年11月28日閲覧。
- ^ 「【楽天】ドラフト6位青学大・中島大輔入団合意 大学同期のドラ1コンビに「下克上したい」」『日刊スポーツ』2023年11月22日。2023年11月28日閲覧。
- ^ a b 「【楽天】ドラフト1位・古謝樹は「17」 新入団選手の背番号発表」『中日スポーツ・東京中日スポーツ』2023年11月24日。2023年11月28日閲覧。
- ^ 「【硬式野球部】プロ野球ドラフト会議で常廣羽也斗選手・下村海翔選手・中島大輔選手・卒業生の泉口友汰選手が指名されました」『青山学院大学』2023年10月27日。2024年6月17日閲覧。
- ^ 「【楽天】ドラ6の中島大輔が1軍初昇格「自信はあんまないですけど、思いきって振りたい」」『日刊スポーツ』2024年7月2日。2024年7月12日閲覧。
- ^ 「23歳ドラ6は「マジでエグい」 "大学MVP"が出場5試合で衝撃の.389「天才すぎる」」『Full-Count』2024年7月11日。2024年7月12日閲覧。
- ^ a b 「【楽天】ドラ6ルーキー中島大輔が弘前でプロ初出場&初安打「いい思い出の地になった」」『スポーツ報知』2024年7月2日。2024年7月12日閲覧。
- ^ 「フレッシュオールスター 計11選手が出場辞退を発表 9人はチーム事情のため」『スポーツニッポン』2024年7月18日。2024年7月19日閲覧。
- ^ 「楽天・中島がプロ野球タイ記録の4試合連続三塁打 60年長嶋茂雄さんに並んだ」『スポーツニッポン』2025年7月9日。2025年7月9日閲覧。
- ^ 「【23年ドラフト下位指名】楽天6位・中島大輔 俊足巧打武器に「開幕1軍」&主役の座」『スポニチ Sponichi Annex』2023年12月12日。2025年7月9日閲覧。
- ^ 山田愛斗「【楽天】中島大輔「7番左翼」初先発で2安打1盗塁に好守も「むちゃくちゃ緊張、やばかった」」『日刊スポーツ』2024年7月6日。2025年7月9日閲覧。
- ^ 「「脚」でタイトル総なめ狙う中島大輔は小5時100メートル全国7位、50メートル最速は5秒96、まず盗塁武器に」『スポーツ報知』2024年1月31日。2025年7月9日閲覧。
- ^ 「複数球団注目の振り切るスイングで左右にはじき返す俊足の大学日本代表候補!中島大輔/青山学院大【ドラフト候補2023】」『ラブすぽ』2023年10月13日。2025年7月9日閲覧。
- ^ 「32 中島 大輔 選手名鑑2025」『東北楽天ゴールデンイーグルス』。2025年7月9日閲覧。
- ^ a b 保坂淑子「【明治神宮大会】楽天ドラ6青学大・中島大輔5打数3安打 プライド捨て自己改革挑んだ4年間」『日刊スポーツ』2023年11月18日。2025年7月9日閲覧。
- ^ 「【ドラフト】楽天6位青学大・中島大輔、広島新井監督サプライズ激励に「OP戦では負けません」」『日刊スポーツ』2023年10月27日。2023年10月26日閲覧。
- ^ 「【楽天】中島大輔がミスターに並んだ!4試合連続三塁打のプロ野球タイ記録」『スポーツ報知』。2025年7月19日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 個人年度別成績 中島大輔 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube
- 選手名鑑 - 東北楽天ゴールデンイーグルス公式サイト
- 選手情報 - 週刊ベースボールONLINE
- 中島大輔 (@daisuke896) - Instagram
- 中島大輔_(野球)のページへのリンク