第1海兵連隊壊滅・歩兵第81師団投入とは? わかりやすく解説

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第1海兵連隊壊滅・歩兵第81師団投入

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 05:31 UTC 版)

ペリリューの戦い」の記事における「第1海兵連隊壊滅・歩兵第81師団投入」の解説

第5海兵連隊大きな損害被りながら攻略した飛行場には、島で激戦が行われていた最中9月24日早くも海兵隊戦闘爆撃機部隊進出していた。海兵隊パイロットペリリュー到着すると即攻撃出撃したが、飛行場から攻撃目標まではわずか15秒と第二次世界大戦中もっとも距離が短い出撃であったあまりにも距離が近いため、航空機離陸後に脚を格納する暇すらなかったという。日本軍飛行場運用妨害するため、飛行場向けて夜間さかんに攻撃をかけたが、その主力逆上陸に成功した飯田少佐率いる第15連隊第2大隊残存であった飯田少佐は3名を一つの班とした斬り込み決死隊組織し夜陰紛れ巧妙にアメリカ軍陣地迫って斬り込みをかけた。斬り込み隊は地下足袋を履き銃剣手榴弾だけを持ち、音もなくアメリカ軍陣地突入するアメリカ兵銃剣刺殺し、発見される手榴弾自爆するといった決死攻撃であったため、アメリカ軍対策苦慮し二世兵士使って勇敢な日本兵皆さん夜間の斬り込み止めて下さいあなた方夜間の斬り込み中止するなら、我々も艦砲射撃爆撃中止します。」という放送戦車取り付けたスピーカー通じて行いビラばらまいたが、かえって日本軍士気高めたけだった日本軍の斬りこみによりアメリカ軍飛行場要員にも100名以上の死傷者出たが、飛行場稼働止めるまでには至らなかった。 第1海兵連隊強力な航空爆撃艦砲射撃支援されながら、引き続きファイブ・シスターズ陣地攻略目指したが、損害ばかりが拡大し進撃は捗らなかった。ファイブ・シスターズという呼び名は、ペリリュー中部連なる山岳地帯5つの低い尾根連なっている場所を称して名付けたのであるが、その連なる尾根には中川大佐指導の下で地形最大限利用して構築された、何重にも渡る縦深複郭陣地待ち構えていた。この陣地への攻撃ガダルカナル海軍十字章などの表彰受けた歴戦海兵隊員多く命を落としたそのような過酷な状況で、海兵第1連隊C中隊激し戦闘の上死傷者続出中隊90名に激減しながらも、標高100m尾根ウォルト・リッジの頂上達した。しかしそこは他の尾根日本軍陣地から丸見えで、四方八方から集中射撃受けた上に、頂上奪還のために反撃してきた日本軍との激し白兵戦となった。ここでも今まで戦われてきた白兵戦同様に日本兵銃剣軍刀で斬りかかり、アメリカ兵は銃の台尻時には素手で殴るといった激し肉弾戦戦場あちこち繰り広げられた。その後頂上丸1日確保したC中隊であったが、最後手りゅう弾投げ尽くし石を投げるところまで追い詰められるほどボロボロになって頂上からの撤退余儀なくされ、その際残存兵力はわずか9名になっていた。第1海兵連隊激戦の中で傘下第1大隊壊滅したため、第2大隊合流させたが、それでも通常の1個大隊分の基準兵力には大きくおよばなかった。連隊内部での人員やりくり限界達しており、ついには炊事兵ジープ運転手憲兵会計担当までを第一線投入したが、士気練度低くまともな戦力にはならなかった。 9月21日第3海兵水陸両用部隊司令官ロイ・ガイガー少将戦況把握のために海兵第1連隊司令部訪れたが、その惨状見て言葉失ったブラー大佐ガダルカナル受けた古傷により歩行できなくなっており、担架乗りながら作戦指揮をしていたが、疲労憔悴しきっていた。兵員も約3,000名の連隊の定員の内1,749名が死傷しており、第1海兵連隊アメリカ軍史上最も激し損害受けた連隊となっていた。傘下大隊の内、第1大隊死傷率は71%に達しており事実上全滅していた。配下ライフル歩兵3個中隊(1個中隊は通常240名)の残存兵員74名しかおらず、上陸時小隊長一人残っていなかった。第2・第3大隊それぞれ56%と55%の死傷率であり事実上壊滅していた。それでもブラー大佐はファイブ・シスターズ陣地独力で攻略可能と息巻いていたが、ガイガー少将その足で師団司令部訪れると「第1海兵連隊終わったと言い放ち、リュパータス師団長陸軍増援求めるよう提案した。しかしこの期におよんでもリュパータス師団長陸軍支援を受けることに抵抗示したが、それに構わずガイガー少将アンガウルの戦い日本軍守備隊をほぼ撃破していた陸軍81歩兵師団山猫部隊 Wildcat )(英語版)の予備部隊であった321連隊ペリリュー島移動させる命令している。 9月23日交替告げられた第1海兵連隊は、25日にはパヴヴ島へ海上移動するために第5海兵連隊残敵掃討した海岸撤退してきたが、第1海兵連隊人数少なさに第5海兵連隊将兵衝撃受けている。第5海兵連隊ユージーン・スレッジ一等兵は第1海兵連隊にいたはずの多く知り合いの顔が見えないのに愕然とし、ある旧友中隊何人残っているのか?と尋ねたところ「たったの20人だ、全滅寸前だった。」という答え返ってきたが、これは第1海兵連隊に代わってファイブ・シスターズ陣地駆り出されることとなった第5海兵連隊将来の姿となった

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