禿とは? わかりやすく解説

かぶろ【×禿】

読み方:かぶろ

頭に髪がないこと。はげ頭また、はげ山にもいう。かむろ。

「この頭(かしら)—ならん沙門(しゃもん)には」〈今昔・二・四一

髪を短く切りそろえて垂らした子供髪形また、その髪形の子供。かむろ。

「—におはしましし折は」〈栄花・峰の月〉

江戸時代上級遊女仕えて見習いをした、6、7歳から134歳くらいまでの少女。かむろ。

高雄といふ女郎は…—を引き連れ」〈浮・禁短気・四〉


かむろ【×禿】

読み方:かむろ

「かぶろ」に同じ。


とく【×禿】

読み方:とく

[音]トク(呉)(漢) [訓]はげ はげる ちびる かむろ かぶろ

はげ。はげる。「禿頭愚禿

すり切れる。ちびる。「禿筆


はげ【×禿】

読み方:はげ

毛髪抜け落ちている部分また、抜け落ちている状態。

山などに樹木なくなっている状態。「—山」


禿

読み方:カムロ(kamuro), カブロ(kaburo)

(1)子どもの髪型の一。
(2)高級遊女が使う見習い少女


かむろ〔禿〕

振袖の禿衣裳着て裾を端折り踊る童女構図
日本舞踊の「羽根の禿」の舞踊姿。

禿


禿

読み方:かぶろ,かむろ,かむろ。しんぞう

  1. 遊女の側に在りて、其使役にあたる幼女。かむろ。其名は遊女如く厳めしき名を撰まずして唯あどけなくして愛くるしきものを取れり、三字の名を専らとして四字以上の名を用ゐず、一人遊女にして二人の禿を従ふ時は両々相対すべき名を以て禿に命じたり、例へ浪路千鳥呉織漢織といふが如し
  2. 遊女に従つて居る少女のことをいふ。髪を短くして結んで居るからかむろ(禿)といつたのである。〔花柳語〕
  3. 「禿」は遊女の側で雑用弁ずる小女のことで、禿上りの妓、又は初めて廓に入つて見習中の遊女太夫附の世話女郎を「新造」と云ふ。或は遊女の名称でなく娼妓附添の女中を云つたこともある。新造京阪では「新艘」と書き、「雛妓と書いたものもある。之に「振袖新造」「留袖新造」「番頭新造」等の別がある。

分類 東京花柳界花柳界花柳


禿

読み方:はげ

  1. 看守。〔第二類 人物風俗
  2. 看守を云ふ。
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禿

読み方:カムロ(kamuro)

初演 天明5.2(江戸桐座(2代目菊之丞十三回忌追善興行))


禿

読み方
禿いなずか
禿かぶる
禿かむろ
禿とく
禿はげ

禿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/04 02:47 UTC 版)

禿(かぶろ、かむろ)とは、頭に髪がないことを言い、肩までで切りそろえた児童期の髪型、あるいはその髪型をした子供を指す[1]。狭義では、江戸時代遊廓に住む童女をさす。


  1. ^ 精選版 日本国語大辞典の解説『禿』 - コトバンク
  2. ^ 参考:『平家物語』 - 14歳、15歳の童を300人えらんで、髪をかむろに切りまわし、赤い直垂を着せ、京の市中を徘徊させ、平家のことをあしざまにいうものがあれば、これを聴きだして、その家に乱入し、資財、雑具を没収し、当人をとらえて六波羅に検束した。市中のものはおそれて関わらないようにした。禿童は自由に宮中にさえではいりし、禁門をとおっても姓名をたずねる者さえなかった。


「禿」の続きの解説一覧

禿(かむろ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 18:14 UTC 版)

花魁」の記事における「禿(かむろ)」の解説

花魁身の回り雑用をする10歳前後少女。彼女達教育姉貴分に当たる遊女が行った。禿(はげ)と書くのは毛が生えそろわない少女であることからの当て字である。

※この「禿(かむろ)」の解説は、「花魁」の解説の一部です。
「禿(かむろ)」を含む「花魁」の記事については、「花魁」の概要を参照ください。


禿(祇園祭)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/04 05:06 UTC 版)

「禿」の記事における「禿(祇園祭)」の解説

長刀鉾稚児補佐する2名の少年も、禿と呼ばれる。 これは、太夫級の遊女、または芸妓が2名の禿を従えていることになぞらえたものと見られる。 「祇園祭#稚児」も参照 八坂神社祇園祭での長刀鉾稚児と禿

※この「禿(祇園祭)」の解説は、「禿」の解説の一部です。
「禿(祇園祭)」を含む「禿」の記事については、「禿」の概要を参照ください。


禿

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/18 16:51 UTC 版)

大禿」の記事における「禿」の解説

新人物往来社歴史読本臨時増刊異界日本史 鬼・天狗妖怪の謎」(1989年)には、この「大禿」を挿絵使いながらも、全く異なる話が出ている。江戸時代広島県御手洗待合茶屋・若胡子屋に現れたという「禿(かむろ)」という妖怪怪談述べられている。かつて若胡子屋の花魁が、鉄漿おはぐろ)が上手に付けられないことに癇癪起こし煮えたぎった鉄漿を、そばにいた禿(花魁世話をする童女)の口へ注ぎ込んだ。禿は苦悶の末、血染めの手跡を壁にべっとりと遺して息絶えた以来深夜になると禿の怨みの声が聞こえようになったという。

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禿

出典:『Wiktionary』 (2021/07/22 16:33 UTC 版)

発音(?)

熟語


禿

禿
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「禿」の例文・使い方・用例・文例

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