禿
- 遊女の側に在りて、其使役にあたる幼女。かむろ。其名は遊女の如く厳めしき名を撰まずして唯あどけなくして愛くるしきものを取れり、三字の名を専らとして四字以上の名を用ゐず、一人の遊女にして二人の禿を従ふ時は両々相対すべき名を以て禿に命じたり、例へば浪路と千鳥呉織と漢織といふが如し。
- 遊女に従つて居る少女のことをいふ。髪を短くして結んで居るからかむろ(禿)といつたのである。〔花柳語〕
- 「禿」は遊女の側で雑用を弁ずる小女のことで、禿上りの妓、又は初めて廓に入つて見習中の遊女、太夫附の世話女郎を「新造」と云ふ。或は遊女の名称でなく娼妓附添の女中を云つたこともある。新造を京阪では「新艘」と書き、「雛妓」と書いたものもある。之に「振袖新造」「留袖新造」「番頭新造」等の別がある。
禿、新造
- 「禿」は遊女の側で雑用を弁ずる小女のことで、禿上りの妓、又は初めて廓に入つて見習中の遊女、太夫附の世話女郎を「新造」と云ふ。或は遊女の名称でなく娼妓附添の女中を云つたこともある。新造を京阪では「新艘」と書き、「雛妓」と書いたものもある。之に「振袖新造」「留袖新造」「番頭新造」等の別がある。
分類 花柳界
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