神祇とは? わかりやすく解説

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じん‐ぎ【神×祇】

読み方:じんぎ

天の神地の神天神地祇

神祇歌(じんぎか)


神祇

読み方:ジンギ(jingi)

天の神地の神


神祇

読み方:ジンギ(jingi)

日本の神々

別名 天神地祇


じんぎ 【神祇】

日本で、天神天つ神)と地祇国つ神)とをいう。漢字「祇」の示は祭壇表したもので、それに氏であるから氏神としての土地神をいうのである一九四〇昭和一五)年、神社局廃して神祇院ができたが四六廃止され神社国家管理終わった勅撰和歌集の中で神祇に関係した歌を神祇歌という。大宝令では神祇官制定されていた(「かむづかさ」)。その長官神祇伯といった。一八六八明治一)年にも置かれ一年神祇省改称した翌年廃止した律令では神祇に関する部分神祇令といった。中世以降世襲神事関与した白川家中臣家・斎部家・卜部家神祇の四姓という。江戸前期には旗本奴徒党神祇組というのがあった。神祇に誓って盟約しからこういった。栗田寛著『神祇志料』(一七巻。一八七三成立)は『大日本史』の「神祇志」編纂のために記されたもの。

神祇(じんぎ)

天神地祇の略。天津神国津神のこと。

天津神・国津神

(神祇 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/05 21:19 UTC 版)

天津神・国津神(あまつかみ・くにつかみ)は、日本神話に登場するの分類である[1]

天津神は高天原にいる神々、または高天原から天降った神々の総称。国津神は地(葦原中国)に現れた神々の総称とされている[2]

概要

日本神話において、国津神がニニギを筆頭とする天津神に対して国土(葦原中国)の移譲を受け入れたことを国譲りとして描かれている[1]。これはヤマト王権によって平定された地域の人々(蝦夷隼人など)が信仰していた神が国津神に、ヤマト王権の皇族や有力な氏族が信仰していた神が天津神になったものと考えられる[1]。国津神については、記紀に取り入れられる際に変容し、本来の伝承が残っていないものも多い[3]日本書紀ではある文(『日本書紀』の大半の巻に「一書曰」「或本云」など)として伝承等を引用しているが、その元の記録文書は後世では失われた[3]

」は、上代日本語の格助詞で、現代語の「の」のことで、天の神・国の神という意味であり[4]、「天つ神」、「国つ神」と表記することもある[5]

漢字で天津神を「天神」(てんじん)、国津神を「地祇」(ちぎ)とも言い、併せて「天神地祇」(てんじんちぎ)、略して「神祇」(じんぎ)とも言う[1][6]。「天神地祇」「神祇」という呼称は中国の古典に見え、それが出典という説が存在するが[7]、日本のものとは概念が全く異なる別ものという異説も提示されている[1]

また、類似概念に「天地神明」(てんちしんめい)がある[8]

なお高天原から神逐されたスサノオや、その子孫である大国主などは国津神とされている[2]

主要な神々

天津神

国津神

脚注

  1. ^ a b c d e 薗田稔、茂木栄 『日本の神々の事典 神道祭祀と八百万の神々』 学研
  2. ^ a b 戸部民夫 『八百万の神々 日本の神霊たちのプロフィール』 新紀元社
  3. ^ a b 藤巻一保 『古事記外伝 正史から消された神話群』 学研
  4. ^ 菅田正昭 『面白いほどよくわかる神道のすべて』 日本文芸社
  5. ^ 山折哲雄、田中治郎 『面白いほどよくわかる日本の神様 古事記を彩る神々の物語を楽しむ』 日本文芸社
  6. ^ 山北篤 『東洋神名事典』 新紀元社
  7. ^ 窪徳忠『庚申信仰の研究-日中宗教文化交渉史』(日本学術振興会 昭和36年)26頁
  8. ^ 天地神明とは - コトバンク

資料

関連項目


神祇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 09:32 UTC 版)

霊剣山」の記事における「神祇」の解説

真仙に該当する

※この「神祇」の解説は、「霊剣山」の解説の一部です。
「神祇」を含む「霊剣山」の記事については、「霊剣山」の概要を参照ください。

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