久延毘古とは? わかりやすく解説

くえ‐びこ【久延毘古】

読み方:くえびこ

古事記にみえる神の名歩けないが、天下のことをことごとく知る神とされる

[補説] 「こわれた男」の意の「崩彦(くえびこ)」で、案山子(かかし)のことかともいう。


久延毘古

読み方:クエビコ(kuebiko)

古事記にみえる神の名


くえびこ 【久延毘古】

『古事記』出てくる神名クエは「崩ゆ」の連体形で体の崩れた男の意かといわれる案山子のことをもいう。少彦名神の名を紹介してくれた神とされる田の神水の神とも。→ 案山子

久延毘古

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/09 05:07 UTC 版)

久延毘古

神祇 国津神
全名 久延毘古(クエビコ)
別名 久延毗古、久氐比古、久延彦、久延毘古命
別称 山田之曾富騰
神格 田の神農耕神、学問の神
神社
記紀等 古事記
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久延毘古(クエビコ、歴史的仮名遣クヱビコ)は、『古事記』に登場する

概要

大国主の国づくり神話において登場する。『古事記』によると、大国主神の元に海の向こうから小さな神がやって来たが、名を尋ねても答えず、誰もこの神の名を知らなかった。するとヒキガエル多邇具久が「久延毘古なら、きっと知っているだろう」と言うので、久延毘古を呼び尋ねると「その神は神産巣日神の子の少名毘古那神である」と答えた。

久延彦神社

さらに古事記では「久延毘古とは"山田のそほど"のことである」と説明されている。「山田のそほど」とはかかしの古名であり、久延毘古はかかしを神格化したもの、すなわち田の神、農業の神、土地の神である。かかしはその形から神の依代とされ、これが山の神の信仰と結びつき、収獲祭や小正月に「かかし上げ」の祭をする地方もある。また、かかしは田の中に立って一日中世の中を見ていることから、天下のことは何でも知っているとされるようになった。

神名の「クエビコ」は「崩え彦」、体が崩れた男の意で、雨風にさらされて朽ち果てたかかしを表現したものである。また、「杖彦」が転じたものとも取れ、イザナギが黄泉から帰ってきた後の禊で杖を投げ出した時に生まれた船戸神(ふなとのかみ、岐神道祖神)との関連も考えられる[誰によって?]

田の神、また、学業・知恵の神として信仰されている。

祀る神社

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