柔道とウェイトトレーニングとは? わかりやすく解説

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柔道とウェイトトレーニング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/09 09:34 UTC 版)

柔道」の記事における「柔道とウェイトトレーニング」の解説

日本本格的な筋力トレーニング伝えられたのは、1900年頃であり、柔道創始者である嘉納治五郎功績大きかったと言われている。嘉納は「柔道創始者のみならず、「日本近代筋力トレーニングの父」とも呼ばれている。 嘉納は、世界柔道普及活動を行う中で渡欧中、ヨーロッパにて近代トレーニングの父と呼ばれるユージン・サンドウ著した筋力トレーニング書籍『Sandow's System of Physical Training』(1894)に出会い共鳴している。その効用実感した嘉納講道館雑誌國士」にて連載し紹介した当時この連載好評となり、1900年には嘉納は『サンダウ体力養成法』を造士会から出版する至っている。嘉納柔道のみならず国民へもその体力養成法を推奨しサンドウ体操用いた手具鉄亜鈴)などの販売宣伝行った。 また1933年昭和8年)、IOC委員としてウィーン会議出席していた嘉納はその帰途オーストリアから正式なバーベル一式購入輸入した。このバーベルは、当時東京代々木にあった文部省体育研究所運ばれウエイトリフティング技術研究練習が行われ、普及のための講習会開かれた嘉納活動翻訳本日本のボディビル界の祖、若木竹丸などにも影響与え若木ウエイトトレーニング目覚めたきっかけにもなっている。柔道家木村政彦などもその先見性から若木からウェイトトレーニング指導受けている。 このように嘉納筋力トレーニング有効性理解し紹介していたが、柔道界において暫くはあまり広く普及せずあまり重視されてこなかった。 その理由として、「柔道稽古自体筋力トレーニングになっている」こと、「柔道使う力筋トレ養われる力は違う」という意見、「柔能く剛を制す正し柔道である」という考え方影響していたと言われている。また、当時体力に勝る外国人にも日本人持っている技術が十分通用したということ挙げられる。 しかし嘉納目指し柔道精神精力善用」は「柔の理」「柔能制剛」を発展させたものであり、剛も内包するバランス取れた一種の柔剛一体であると言えるものであったまた、やがて柔道世界中広がり外国人が技を身に付けるようになってくると、色々な戦略取れるようになり、日本人国際大会苦戦するようになってくる。「技は力の中にあり」というように基本の技が身に付いた上級者同士戦いになると、今度は力が勝敗分け一因となり技を活かすために力が必要になってくる。 日本柔道界への筋力トレーニング本格的な導入は、1988年ソウルオリンピック惨敗受けて大会終了後強化委員会開かれ敗因について徹底的に議論が行われた際、外国人選手比較し基礎体力劣っているという敗因分析結果東海大学教授有賀誠司をストレングスコーチとして招聘したことから始まる。また2012年ロンドンオリンピック惨敗きっかけ発足した監督井上康生とした全日本男子柔道体制では、より精度の高い科学的見地基づいたフィジカルトレーニング導入する至っている。計画的体系的な筋力トレーニング栄養データ分析強化など指導医科学も取り入れた強化進めた。 そこでは、体力面で負けないトレーニング導入するとして、トレーニング目標として次のような方針掲げた世界強豪相手パワースピード負けしないための総合的な筋力身に付け屈強な身体作る個人階級応じた体力強化をはかる。技や動き特徴生かし弱点を補うような筋力をつける。 試合使える持久力を養う。 ケガ防止予防のために身体作る2016年リオデジャネイロオリンピック柔道日本は1大会で最多となる男女12個のメダル獲得した

※この「柔道とウェイトトレーニング」の解説は、「柔道」の解説の一部です。
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