東映入社 - 草創期とは? わかりやすく解説

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東映入社 - 草創期

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 05:50 UTC 版)

岡田茂 (東映)」の記事における「東映入社 - 草創期」の解説

木暮剛平らが同期親友卒業後は、官庁銀行は性に合わず製造業がいいと、親類のいた郷里東洋工業(現マツダ)か、工場出来たばかりの麒麟麦酒広島工場への就職考えていたが、日本中が着の身着のままだったから、永野護桜田武紹介してもらい日清紡績への就職第一希望にした。しかし小学生からの幼馴染今田智憲誘われ広島実家の四軒隣で広島一中先輩でもあった東横映画社長黒川渉三自宅に行くとマキノ光雄伊藤義、浅岡信夫東横幹部すき焼きをつついて将来話し合っていて、黒川から「女子工員管理しないようなつまらない商売はやめておけ、これから娯楽産業だ。中でも映画だ。俺は映画会社作る。お前はそこに就職すべきだ。『鶏口となるも牛後となるなかれ』だよ、岡田くん」と誘われ、他の幹部らにも激しく説得された。特に豪放磊落マキノ人柄に惹かれ多く同期生とは異なる道、「活動屋」の世界飛び込む決意固める。黒川言葉違わず当時の映画業界豪放磊落人間集う場だったという。東横映画大陸浪人たちが蝟集する旧満映系の残党中核として、元々京都映画作りスタートさせた会社従業員100人程の新参者。その存在知る人少なくリスク大き映画会社銀行融資渋り黒川社長は街の金融業者から資金調達。そのため毎日社長室前には、取立て業者が列をなしていた。現場も独特の雰囲気があり、監督作家などの文化人一緒に普通にヤクザチンピラ混じっているような世界だった。 1947年雑用係からキャリアスタートさせたが、まわりは岡田大学出の文学青年ぐらいにしか思っていなかったようで、よく言いがかり付けられたが、売られ喧嘩絶対に買った生意気だけど喧嘩が強そうと次第認められた。製作進行係として最初に担当したマキノ雅弘監督の『金色夜叉』(1948年)の撮影のとき、エキストラトラブルでやくざと大立ち回りをした武勇伝は、他社にも鳴り響いたという。当時、製作のトップにいたマキノ光雄師事。翌1948年24歳で製作主任昇格以前から温めていた企画戦死した学友達の話を後世に残さなければならない、と戦没学生遺稿集はるかな山河』の映画化決意山本薩夫監督映画化しようと東宝動いていたが、岡田先に映画化権買った東京大学全日本学生自治会総連合急先鋒わだつみ会会長だった氏家齊一郎や、副会長だった渡邉恒雄が「天皇制批判がない」とクレーム付けたり会社看板スター役員でもあった片岡千恵蔵月形龍之介とも「会社が潰れかかっているのに、この企画では客は来ない」と猛反対されたりした。当時大物役者ノーと言えば映画作れない時代だった。絶対にこの映画は当たると大見得えを切り、黒川社長へ直訴実りマキノ助け舟もあって、自ら陣頭指揮を執って1950年映画完成タイトルを『日本戦歿学生の手記 きけ、わだつみの声』に変更し公開珠玉反戦映画、と評価得て当時では最高の大ヒット、瀬死の状態にあった東横映画救ったが、当時まだ配給網を持っていなかった東横映画には、あまりお金入ってこなかった。本作品での岡田クレジットは「製作担当」であるが、これが岡田実質的なプロデュース作。1948年京都撮影所(以下、京撮)に従業員組合労組)が創立され書記長。翌1949年新執行部選出二代目労組委員長就任

※この「東映入社 - 草創期」の解説は、「岡田茂 (東映)」の解説の一部です。
「東映入社 - 草創期」を含む「岡田茂 (東映)」の記事については、「岡田茂 (東映)」の概要を参照ください。

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