朽木病院関係者
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朽木 文弥(くちき ふみや) 声 - 機知通 朽木病院の院長で、千鶴の兄。尚織の従兄弟に当たり、母・千里の実家である黒矢家を介して雛神家とも縁戚である。少年の頃に千鶴の療養に付き添い人形集落の黒矢家で世話になっていたが、その時期に妹と関係を持ち妊娠させている。元は外科医を志していたが、集落滞在中に利き手である右手の中指・薬指・小指の一部を切断する大怪我を負ったため断念し、内科医となった。傷を隠すため、いつも右手には手袋をはめている。 朽木 千鶴(くちき ちづる) 声 - 葉村夏緒 文弥の妹で、冬子の養母。趣味は写真撮影。少女の頃、療養のため兄に付き添われて人形集落の黒矢家で世話になっていたことがある。その時期に兄と関係を持って身篭るが、白血病の治療のため流産し、子供が出来ない体となってしまった。その後、気落ちしていたのを見かねた祖父・靖匡の世話で「親愛修女会」で暮らしていた孤児の冬子を養女に迎えた。行方不明になっている冬子のことは既に死んだものと諦めており、未だに捜索に固執し続けている玲人のことをあまりよく思っていない。 白崎 未散(しろさき みちる) 声 - 井村屋ほのか 朽木病院の精神科に入院している少女。紫や雪子と同年代。左目は義眼で、自傷癖があり両手首にはリストカットの痕がいくつもあり、首には何かで強く圧迫された痣がある。コミュニケーション能力に乏しく普段は片言しか喋らないが、「キャロル・ミュー・ダグラス」と名付けた兎のぬいぐるみを持っており、このぬいぐるみに人格を転化することで流暢に喋り始めるという、解離性同一性障害をもつ。「白百合の園」に預けられていた孤児であったが、「天恵会」の信者であった白崎家に引き取られた。しかし精神状態があまりにも酷かったため、すぐに朽木病院へ入院させられ、以降は放置されている。以前はすぐに暴れて手のつけられない状態であったが、担当となった小春のおかげで安定し、ある程度は他者との人間関係も築けるようになった。小春を慕っており、自傷発作時にも彼女がなだめると比較的すぐに落ち着く。 理人(智之)と砂月(理子/冬見)との間に産まれた娘で、本名は「皐月」。産まれてまもなく実の母である冬見(砂月/理子)によって絞め殺されそうになり、安全のため「白百合の園」に預けられ、この経験が精神の不安定の根源となっている。「白百合の園」では雪緒・雪子の兄妹や小羽と仲が良かったが、ある日雪子が雪緒を殺して「取り込む(殺害後に人格が変化する)」様子を覗き見してしまい、恐怖のあまり自ら左目を潰し、「キャロル」という別人格を作り出してこれらの記憶を分離した。かつて六識命によって精神治療を受けており、その際に生みの母の詳細について聞かされていたため、朽木病院で出会った冬見(砂月/理子)が実母であることにはすぐに気付いた。冬見(砂月/理子)に対するわだかまりは既に無く、雪子が紫を「取り込む」べく連れ去った際には、「お母さんのために雪子ちゃんを助ける」と言って救出に向かう玲人らに同行した。事件解決後は、白崎家を出て冬見(砂月/理子)の「若葉園」に引き取られる予定となっている。 山ノ内 小春(やまのうち こはる) 声 - 香澄りょう 朽木病院に勤める産婦人科医。精神科の西藤環(六識命)が逮捕された後は、臨時に精神科患者の面倒も看ており、智之(理人)や未散を担当している。落ち着きが無くすぐに暴れる未散に辟易しながらも忍耐強く接し続け、彼女の精神状態をある程度安定させることに成功、「小春ちゃん」と呼ばれ慕われるまでになっている。詳細は不明だが、過去に心神喪失状態で我が子を殺したことがある。 沢城 菜々子(さわしろ ななこ) 声 - 篠原ゆみ 人形集落出身者で、朽木病院に勤める看護婦。戦前は黒矢医院で看護婦をしており、尚織とも親しかった。戦後、父・銀次と共に集落を離れて東京で暮らしていたが、偶然に尚織と再会し、半同棲のような生活をする間柄となっており、引き取った孤児を育てている。 集落で暮らしていた戦前から父・銀次から性的な調教を受け、売春を強要されており、父による陵辱の結果、子供が出来ない体になってしまっている。冬子が産んだ子を引き取るために邪魔な父を殺害、尚織の協力を得て死体を遺棄している。また、かつて「砂月」が現れた年の祭の夜に自分を買った空木と偶然「天恵会」で再会し、忘れかけていた憎悪が再燃、過去の売春を尚織に秘密にする代わりに肉体関係を迫ってきた空木を病死に見せかけて殺害した。冬子が産んだ子供を引き取って育てていたが、逮捕される直前に尚織に預けている。沢城 銀次(さわしろ ぎんじ) 声 - 越雪光 菜々子の父。人形集落に住んでいた頃は鉱山技師をしていたが事故で片足を失い、後は投機などで博打的に生計を立てていた。非常に凶暴な男で、娘の菜々子を性的に調教し、彼女を集落にやってきた余所者に抱かせることで荒稼ぎしていた。戦後は菜々子と東京へ移り暮らしていたが、約一年前に彼女によって殺害された。 紙園 繭(かみぞの まゆ) 声 - 優稀澪 故人、享年25。朽木病院の精神科で働いていた看護婦。二年近く智之(理人)の担当をしていた。同僚の菜々子から見合い話を持ちかけられていたが、断っていた。母の遺品の中から出てきた、智之(理人)によく似た男性が写る古い写真について彼に尋ねようと自宅を訪れた日の翌朝、腹部に土人形を入れられ吊るされた遺体となって発見された。 母・ツバキは秋弦の愛人の一人で、血縁上は理人(智之)・花恋の異母妹に当たる。近親婚を慣わしとする雛神家によって理人(智之)の配偶者候補に選ばれ、縁談を知った花恋によって殺害された。見合い相手と自分が思いを寄せている智之(理人)が同一人物であるとは知らなかった。なお本編では既に故人であり他のキャラクターの発言などに言及があるのみだが、体験版では智之(理人)と関わりあう生前の様子が描かれている。
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