朽木倒しとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 朽木倒しの意味・解説 

くちき‐たおし〔‐たふし〕【朽(ち)木倒し】

読み方:くちきたおし

柔道投げ技の一。相手片足くるぶしの上部を取って持ち上げると同時に相手のからだを後方押し倒す技。

水泳飛び込みの型の一。ジャンプしないで、台端に両足先をかけ、棒が倒れるように前に倒れて頭からに入る。


朽木倒

(朽木倒し から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/12 16:17 UTC 版)

天神真楊流 投捨 朽木倒

朽木倒(くちきたおし)は、柔道手技の一つ。講道館国際柔道連盟 (IJF) での正式名。IJF略号KTA。別名片足取(かたあしどり)[1]

解説

釣り手で襟を掴み、引き手で脚を掬って或いは、抱えて押し倒す技。踵を掴んで、しゃがみ込みながら相手の脚をスライドさせて、その場に引き落とす様に(押し倒さないで)投げると、踵返になる。「取りが片手で受けの片脚を刈り、倒す技」が技の起点となる。

双手刈と同じ様に、「投げる」というよりも、「倒す」または、「押し倒す」様な形となる。色々な変化形があり、横に巻き込んで投げ技に転ずるものから、ただ真後ろに倒していくものまである。相撲の渡し込み小股掬いレスリングのニータップに相当する動きになる。

この技の歴史

起源

元々は古流柔術にあった技で、「朽ちた巨木が根本から転倒する」ということから名付けられた。嘉納が学んだ、天神真楊流の投捨に「朽木倒」という同じ技が存在する。

柔道の黎明期

柔道の創始者嘉納治五郎講道館に早期から認められている技である。1926年、柔道の技術書『新式柔道』で金光弥一兵衛は朽木倒について、実際に適せぬ技もしくは妙味に乏しい技として掲載を省力した述べる[2]

近代柔道において

その後の近代化を経た日本国内柔道においては双手刈と並んでこの技を仕掛けて勝利してもいい評価は得られず、むしろ『美しくない』、『邪道な勝ち方』と罵倒されることもある。しかし、1990年代以降は実戦的である朽木倒は世界柔道の主流になっており、日本人の考えている美しく投げる柔道とは異なる試合が多くなっている。このような事情があり、日本選手は対応に苦しみ多くの敗因になってしまった。1982年に制定された講道館技名称投技には朽木倒が含まれた。

反則化の流れ

2009年には禁止技に指定する話が浮かび[3]、年内にルール変更により使用が大きく制限された。詳しくは組み手 (柔道)を参照。

脚注

  1. ^ Mikinosuke KAWAISHI. Ma méthode de judo. Jean Gailhat(仏訳、イラスト). フランス. p. 94. "KATA-ASHI-DORI" 
  2. ^ 金光弥一兵衛『新式柔道』隆文館、日本、1926年5月10日、87頁。NDLJP:1020063/54。「右の他横落、帯落、谷落、朽木倒、引込返、横分、山嵐と名付けらるゝ業あれ共、理論に走り實際に適せぬもの又は業として妙味乏しきものなれば省略する。」 
  3. ^ 変則柔道追放へ朽ち木倒しの禁止を検討”. 日刊スポーツ (2009年8月20日). 2020年11月1日閲覧。

外部リンク


朽木倒し(くちきだおし)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 03:41 UTC 版)

史上最強の弟子ケンイチ 技の一覧」の記事における「朽木倒し(くちきだおし)」の解説

足を掬い上げ転倒させる柔道投げ技。(使用者白浜兼一

※この「朽木倒し(くちきだおし)」の解説は、「史上最強の弟子ケンイチ 技の一覧」の解説の一部です。
「朽木倒し(くちきだおし)」を含む「史上最強の弟子ケンイチ 技の一覧」の記事については、「史上最強の弟子ケンイチ 技の一覧」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「朽木倒し」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「朽木倒し」の関連用語

朽木倒しのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



朽木倒しのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの朽木倒 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの史上最強の弟子ケンイチ 技の一覧 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS