朽木ゆり子とは? わかりやすく解説

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朽木ゆり子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/07 02:04 UTC 版)

朽木 ゆり子(くちき ゆりこ、1950年[1] - )は、日本ジャーナリスト翻訳家[2]ノンフィクション作家[3]

来歴

東京都生まれ[1]。小学校時代一時期神戸市に住む。東京都立小石川高等学校を経て1974年国際基督教大学教養学部社会科学科卒業[注釈 1]、その後、同大学院行政学修士課程修了。のち同大学院博士課程後期へ進学、在籍中に緒方貞子の薦めによりコロンビア大学芸術科学大学院(GSAS)英語版へ転進して[3]、1977年9月から1980年5月まで同大学院政治学科博士課程に学ぶ[1][注釈 2]。コロンビア大学院時代に週刊誌の取材の手伝いや通訳を行った伝手から、ジャーナリズムの分野へ移る[3]。1980年日本へ帰国。フリーランスのジャーナリストを経て、1987年「日本版エスクァイア」創刊時の編集長と知り合いであったことから同年入社[3]、1992年まで同誌副編集長を務める[1]。1988年に「ビジネス・ウィーク」誌の東京駐在員であった夫と結婚、その後、40歳近くで子を出産[3]。夫の本社転勤をきっかけに[3]、1994年よりニューヨーク在住[1]。2000年、初の自著『盗まれたフェルメール』(新潮社)を出版、以降ノンフィクション作家として執筆。美術関係の著作が多い。

著書

  • 『盗まれたフェルメール』(新潮選書) 2000.3、のち改訂版(集英社インターナショナル新書) 2018.10
  • マティーニを探偵する』(集英社新書) 2002.7
  • 『はたらく女性のための英会話レスキューブック』(ホーム社) 2003.6
  • 『パルテノン・スキャンダル - 大英博物館の「略奪美術品」』(新潮選書) 2004.9
  • 『フェルメール全点踏破の旅』(集英社新書ヴィジュアル版) 2006.9
  • 『ハウス・オブ・ヤマナカ - 東洋の至宝を欧米に売った美術商』(新潮社) 2011、のち新潮文庫 2013
  • 『邸宅美術館の誘惑 - アートコレクターの息づかいを感じる至福の空間』(集英社) 2014
  • ゴッホひまわり全点謎解きの旅』(集英社新書ノンフィクション) 2014

共著

  • 『謎解きフェルメール』(小林頼子共著、新潮社、とんぼの本) 2003.6
  • 『フェルメール巡礼』(前橋重二共著、新潮社、とんぼの本) 2011.11
  • 『深読みフェルメール』(福岡伸一共著、朝日新書) 2012.7

翻訳

  • ソビエト連邦の崩壊』(ドナルド・ジェイムス、浜田五月共訳、ダイナミックセラーズ) 1983.8
  • 『エイジレス人間の時代 不老社会を築くパイオニアたち』(キャロライン・バード、西岡公共訳、ABC出版) 1985.1
  • 『Tokyo、お店探し名人になれる本 おいしくて、安くて、コンファタブル! ベスト・ランク75軒!』(ケイト・クリッペンスティーン、集英社) 1997.10
  • 『カリスマ』(マイク・ウィルソン、椋田直子共訳、ソフトバンク出版事業部) 1998.3

論文

  • The Enemy Trade United Staters and the End of Yamanaka , Impressions,vol34 , Japanese Art Society of America 2013

脚注

注釈

  1. ^ 1969年入学であるが、大学紛争のため授業停止期間があったことにより、単位取得が遅れて5年在籍[3]
  2. ^ 最終的に学者への道を選択しなかったため、博士号(Ph.D)を取得していない[3]

出典

  1. ^ a b c d e 桜祭り 第8回 DAY賞表彰式」『Alumni News』第120号、国際基督教大学同窓会、2013年10月、15頁、 オリジナルの2025年5月5日時点におけるアーカイブ。 
  2. ^ 『ソビエト連邦の崩壊』(1983年)の奥付にある訳者紹介。
  3. ^ a b c d e f g h 今を輝く同窓生たち 第36回 朽木 ゆり子”. 国際基督教大学同窓会 (2013年4月17日). 2025年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年9月6日閲覧。



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