払釣込足
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/25 09:33 UTC 版)

払釣込足(はらいつりこみあし)は、柔道の投技の足技の一つ。講道館や国際柔道連盟 (IJF) での正式名。IJF略号HTA。
概要
文字通り、相手を釣り手で釣り込んで足を払って投げる技である。
実際は相手を右前隅に崩しながら支釣込足のように足を払う。
釣り手で釣り上げながら、足払いを仕掛ける技。
釣り手で釣り上げて足を浮かせた時に足を払うが、2種類の払い方がある。
- 釣り手側の足を払う形。崩しになるため、相手がバランスを崩すか、足が浮くか、その両方の状態となったところを足払いで倒す。
- 引き手側の足を払う形。時計回りか反時計回りに回転させる様に倒す。
足払い系の技は、巴投の様に、右組・右足、右組・左足、左組・右足、左組・左足の4パターン(相四つ、ケンカ四つの組手の組み合わせも含めれば、8パターン)がある。
組手の使い方で、支釣込足は両手(釣り手と引き手)を利かせて回転させるが、払釣込足は片手(釣り手)を利かせ、引き手は仕上げに下に落とすという違いがある。
そのため、支釣込足とは逆に、自分が押し込む(前に出る)か、相手が足を引いた(後ろに下がった)時の方が投げやすい。
対になる、支釣込足と同様、釣込腰、袖釣込腰と同じ釣り込み技の一種であり、出足払、送足払等と同じ、足払い系の技の一種である。
講道館機関誌『柔道』1948年5月号で、玉嶺生は、払釣込足は支釣込足、送足払、小外刈、出足払と並び、相撲では二枚蹴りで通る、と述べている[1]。
出典
- ^ 玉嶺生「柔道五教の技と角力四十八手」『柔道』第19巻第5号、講道館、1948年4月、22-23、国立国会図書館書誌ID:000000010910-d6073178。
外部リンク
- 払釣込足 / Harai-tsurikomi-ashi - YouTube KODOKANチャンネル
- 払釣込足|柔道チャンネル
- 柔道 膝車のコツ - ウェイバックマシン(2006年2月25日アーカイブ分)
- 払釣込足のページへのリンク