黒矢家
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 01:15 UTC 版)
黒矢 創(くろや そう) 声 - 馬並硬太 人形集落で唯一の病院である黒矢医院の院長。文弥・千鶴の母方の祖父に当たる。秀臣や由光と同年代ながら、未だ矍鑠とした老人である。集落の同世代の住民の多くが因習に執着しているのとは異なり、若い世代に集落の因習が受け継がれることを良しとしていない。菜々子が黒矢医院で働いていた頃はよく彼女の尻を触り、説教されていた。 黒矢 弓弦(くろや ゆづる) 声 - 山本兼平 創の長女・千景に婿入りした秋弦の弟で、尚織の父。黒矢医院で医師をしており、専門は精神科だか内科と外科も修めている。兄とは外見はよく似ているが内面は正反対で、真面目な性格。医大を出た後集落に戻って来ない尚織については、連れ戻そうという考えはない。 血縁上は理花は実の姉妹、理人(智之)・花恋は実子に当たる。真面目な性格であったにも関わらず、兄の許婚・理花に魅了されてしまい後に理人(智之)・花恋を産ませた。黒矢 千景(くろや ちかげ) 故人。弓弦の妻で、尚織の母。病弱であったため、予定を前倒ししてまだ学生だった許婚の弓弦を婿に迎え、秋弦と理花が結婚した頃には尚織を身篭っていた。尚織を産んで間もなく亡くなった。 黒矢 尚織(くろや なおり) 声 - 真山中吾 弓弦と千景の長男で、理人(智之)・花恋の従兄。「天恵会」の嘱託医。仲間内での愛称は「尚ちゃん」。少年の頃は理人(智之)たち集落の子供たちのリーダー的存在だった。終戦直後に医大を卒業し小児科医となる。その後も集落へは戻らず雛神製薬の研究所や孤児院などに務めた後、現在は「天恵会」に雇われている。信者ではないが、「天恵会」代表の織部を尊敬している。またかつて実家の病院で働いていた看護婦の菜々子とは半同棲のような生活をしており、引き取った孤児を育てている。東京で「天恵会」を調査していた理人(智之)と偶然に再会し、戦争を挟んで十数年も会っていなかったにも関わらず一目で彼だと気付いた。 血縁上は理人(智之)・花恋の異母兄に当たる。雛神製薬の研究員を経て「白百合の園」に勤務するが、孤児たちの集団死が発生し、これがトラウマとなり「子供を守りたい」という執着を抱くようになった。経緯は不明だが、逃亡中の間宮心爾(葛城シン)を殺害して冬子を保護し、甲府山中の山荘にて医療処置を施し母体を出産まで持ち堪えさせた。冬子が産んだ女児を子供が出来ない体であった菜々子に預け、養育を任せた。また、菜々子が父・銀次を殺害したことに気付いた際には、その死体遺棄に協力した。菜々子が空木殺害容疑で逮捕される直前、彼女から託された冬子の子と共に姿を消し、行方不明となっている。
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