日本におけるピッケルとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 日本におけるピッケルの意味・解説 

日本におけるピッケル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 09:30 UTC 版)

ピッケル」の記事における「日本におけるピッケル」の解説

日本最初にピッケル使われたのはアーネスト・サトウバジル・ホール・チェンバレンウィリアム・ゴーランドなど明治時代外国人持ち込んで使用した例である。またウォルター・ウェストン1888年明治21年)の第一回来日以来たびたびピッケル携えて日本アルプス登山しており、写真残っている。 1908年明治41年)、東京地学協会会館日本山岳会第一大会開催され若干登山用具が展示されたが、その中に氷河渡り」として山崎直方ピッケルがあり衆目集めた。ただしこの時「ピッケル」とも「アイスアックス」とも表記されなかった。この時辻本満丸錫杖同時に並べられ好対照示して珍妙極めたという。このピッケル日本山岳会会員であった三枝威之介が借用、これをモデルとして友人中村清太郎アックス部分石突き打たせ、柄は江戸橋棒屋に作らせ、これが第一号の国産ピッケルとされる1910年明治43年)夏に彼等後立山連峰縦走にこのピッケル携え、扇沢の雪渓有効に使ったという。 しかし日本ピッケル知られた頃は登山と言えばその多く夏山限られており、ピッケル需要少なかった積雪期に登山が行なわれるようになり需要と供給増大したが、それでも本当に必要とする人は少なかった輸入先鞭をつけたのは日本山岳会創始者一人である高野で、「これは本業でなく余業であるから薄利提供する」と断りつつも1912年大正元年発行『山岳』第七第三号に「登山用具の輸入販売」と題しティロール本場一々の手で、打った上等の品」「嘴の長さ六寸位、柄の長さ三尺三寸から三尺六寸位まで」「八円位から十五円位まで」という広告掲載し品物1913年大正2年6月入荷した。また東京本郷赤門前にあった美満津商店が高野協力の下で積極的に登山用具の販売始めたこの頃から日本でも夏山だけでなく急峻な雪渓も登られるようになってピッケル存在機能理解され始めていた。 1921年大正10年)には大阪堂島マリヤ運動具店誕生スイスからヘスラー輸入した。また1924年好日山荘ができ、1926年から数年の間にスイスのヒュップハウブ、シェンクベント、ウィリッシュ、フランスシモン順次輸入した1930年代になると三越スイスのビヨルンスタットを輸入世界有名ブランドから選べるようになった初期国産ピッケル金剛杖鳶口石突取り付けた程度のもので、ほとんどに近いものだった1895年厳冬期の富士山登頂した気象学者野中至は鳶口鶴嘴ピッケル代用として使用している。1929年仙台鍛冶職人山内東一郎数年前から試作繰り返していた独自のピッケル商品化し、これが国内における本格的なピッケル草分けとなった1930年には札幌農具鍛冶職人門田直馬が学生請われことがきっかけでピッケル生産開始し輸入品次第店頭から姿を消したこともあり山内門田多く岳人愛用された。 第二次世界大戦後最初に輸入されたのは戦後数年して美津濃(現・ミズノ)が輸入したウィリッシュであり、当時価格6000であった戦後フランス製ではシモンシャルレなども人気があり、国産では森谷マナスル南極大陸遠征使われたほか、ダイナミックスノーマンや東京トップなども多く愛用された。先鋭的登山家鍛冶職人二人三脚自分専用のものを作り上げることもあり、特に二村善一ピッケル長谷川恒男田部井淳子といった登山家信頼寄せられていた。

※この「日本におけるピッケル」の解説は、「ピッケル」の解説の一部です。
「日本におけるピッケル」を含む「ピッケル」の記事については、「ピッケル」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「日本におけるピッケル」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「日本におけるピッケル」の関連用語

日本におけるピッケルのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



日本におけるピッケルのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのピッケル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS