日本にいる主な種類とは? わかりやすく解説

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日本にいる主な種類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 09:46 UTC 版)

アリ」の記事における「日本にいる主な種類」の解説

日本では10亜科280種以上が知られている。日本アリ相は熱帯性冷寒帯性の境目のようなものだが、これは1万年前、最終氷期後に成立したヤマアリ亜科クロオオアリ - 全国生息国産アリ最大種。大型働きアリ(メジャーワーカー)の体長13 mm達する。開けた場所地中営巣。新女王、新王は秋期に巣内で羽化して越冬翌年5-6月に結婚飛行を行う。 ムネアカオオアリ - クロオオアリ似ているが、胸部と腹柄節にかけて赤褐色をしている。朽ちた木や生きた樹木枯死部等に営巣し、5-6月に結婚飛行を行う。 ミカドオオアリ - 体長8-11 mm朽ちた竹に営巣する。コロニー規模大きくなってくると、周辺別の竹にいくつものサテライトコロニーが設けられるトゲアリ - 体長8 mmほど。働きアリ胸部がよく目立つ艶消し赤褐色で、背面に計6本の長く湾曲したトゲを持つ。女王アリも同じ数と配置を持つが、それぞれの短く全身が艶のある黒色で、これはクロオオアリへの擬態だといわれている。営巣第一段階ではクロオオアリミカドオオアリムネアカオオアリなどの大型種の巣に一次的寄生を行う。この寄生の際、トゲアリ女王単独相手コロニー内に進入しその女王を組み敷いて殺すのだが、トゲアリ女王その時相手の体から体液吸っていることが認められている。 アカヤマアリ - 体長6-8 mm奴隷狩りという行動を取ることで知られるクロヤマアリなどの幼虫などを攫って来て混生するクロヤマアリ - 草原など日当たり良い土の露出したところに深さ1 mほどになる巣を作る。主にアリマキの出す甘露花の蜜昆虫死骸などを食べるが、花びら土筆の穂を食べる姿も見られている。5種の隠蔽種群と認められ一つの巣に一匹女王が居る場合と、複数女王が同じ巣で暮らしている場合がある。 サムライアリ - クロヤマアリの巣を襲って幼虫をさらい、奴隷として働かせる習性がある。これを奴隷狩りという。 トビイロケアリ フタフシアリ亜科クロナガアリ - 草原生息地下4 mにも達す細長い巣を作る秋に地上現れイネ科植物の実を採集して主食にする。 アシナガアリ - 全国生息。主に東日本では平地西日本では平地から山地までの林縁林内土中石下営巣する。腹曲げ行動行わない日本全国15種類ほどが知られるイエヒメアリ - 体長2-3 mm体色頭部と胸部が淡黄褐色から褐色屋内に巣を作り大量発生することがあり、防除難し害虫として問題になる。(実際に屋内で甘いものをこぼすとイエヒメアリ集ることもある) オオズアリ - 働きアリ体長2.5 mmほどだが、一部体長5 mmほどの兵隊アリとなる。兵隊アリは頭が大きいのでこの和名がある日本では西日本多く東日本には近縁のアズマオオズアリが多い。日の当たらない場所の朽木石の下営巣キイロシリアゲアリ - 腹部上向き吊り上るのでこの和名がある小型琥珀色をしている。羽アリ秋に結婚飛行おこない、脱翅した多数の新女王たちが灯火付近物陰集まり団子状になっている様子観察されるハリブトシリアゲアリ - 獲物外敵攻撃する際に腹部頭上までそりかえらせて毒針先端から刺激臭のある毒液蟻酸ではない)を出す。テラニシシリアゲアリに対して褐色がかっていて、一回り大きい。後胸部の前伸腹節刺が太く短い。 テラニシシリアゲアリ - 獲物外敵攻撃する際に腹部頭上までそりかえらせて毒針先端から刺激臭のある毒液蟻酸ではない)を出す。黒くハリブトシリアゲアリよりも一回り小さい。後胸部の前伸腹節刺が細く鋭い。 クシケアリ アミメアリ - 体長2.5 mm頭部胸部網目状模様がある。雌アリ持たず働きアリ産卵しコロニー維持する。雄アリは稀。巣穴作らず、石の隙間倒木集団形成し頻繁に移住する大きなコロニーでは数十匹にも達する。殺虫剤抵抗性を持つコロニーがある。 ムネボソアリ トビイロシワアリ - 体長2.5 mm頭部胸部縦にしわ状の模様がある。平地石下などに営巣する。ほぼ日全国分布する西日本で最も普通に見られるアリアメイロアリ - 腹部水飴のような透明な褐色をしている。の中では小型。 コツノアリ カタアリ亜科ルリアリ ハリアリ亜科アギトアリ- 本邦ハリアリ亜科最大種。女王働きアリはほぼ同寸で、約180度開くクワガタムシのような巨大な大顎鋭敏な感覚毛獲物捕獲する日当たり良くない石と土の境目樹木根元等で営巣国内では本来九州特産で、他は近縁種オキナワアギトアリが沖縄産するのみであったが、人為的に分布拡散し関西関東でも局所的に定着している。 オオハリアリ - 湿気のある場所に多くとりわけ倒木樹皮下で主な捕食対象であるシロアリ同居している場合が多い。1つコロニー複数女王見られ、また何らかの理由女王喪失すると、働きアリ高順個体女王昇格する。最も普通に見られるハリアリであって腹部先端発達した毒針持ち刺される事故がよく発生する。 トゲズネハリアリ ニセハリアリ- 同性同士闘争適応した大型の無翅オス歩行での巣分かれ特化した無翅メス有することで知られる

※この「日本にいる主な種類」の解説は、「アリ」の解説の一部です。
「日本にいる主な種類」を含む「アリ」の記事については、「アリ」の概要を参照ください。

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