放映終了後の展開
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「電光超人グリッドマン」の記事における「放映終了後の展開」の解説
『電光超人グリッドマン 魔王の逆襲』 テレビシリーズの終了後、雑誌『てれびくん』に1994年5月号から11月号まで連載された、グラビア写真によるオリジナルフィルムストーリー。 魔王カーンデジファーの弟・ネオカーンデジファーが兄の復讐のために現れ、それを阻止するために帰ってきたグリッドマンとその弟・グリッドマンシグマも直人、武史とそれぞれ合体、ネオカーンデジファーの軍勢と戦うというストーリーとなっている。同作品では戦いの舞台がコンピュータワールドのみならず、現実世界にも拡大している。またテレビシリーズには登場しなかったグリッドマンの最終形態フルパワーグリッドマンが登場する。 制作はタカラと小学館の共同で、円谷プロダクションは監修を行った。怪獣はミニチュアが使用された。グリッドマンシグマのデザインは岡本英郎が担当。怪獣はテレビシリーズと同様に深川昌之によるデザインを赤松和光がリファインし、ミニチュアの造形も最終回に登場したガイストデジファーを除いて赤松が担当。 ダブルヒーローものとなった理由について、赤松は「サンダーグリッドマンとキンググリッドマンを並べるため」と述べている。 諸元グリッドマンシグマ身長 ミクロ - 70m 体重 0 - 5万5千t 飛行速度 マッハ30 グリッドマンシグマ 1994年8月号から登場。藤堂武史と合体するハイパーエージェント。グランアクセプターは右腕にある。 必殺技はグリッドビームと同等の威力を持つグリッドシグマビーム、右手から出すエネルギーの刃で相手を斬るシグマスラッシュ。フィクサービームも使用可能。 スーツはグリッドマンの販促用スーツを改造した。『てれびくん』担当編集の高島雅は、スーツの塗料が乾かずずっとベタベタしており、撮影に苦労した旨を証言している。 キンググリッドマンシグマ 1994年10月号で登場。グリッドマンシグマがダイナドラゴンと合体した形態。 必殺技は右手から放つキングシグマビーム。 デザインは剥き出しとなっている関節部が、シグマのボディカラーである青色であること以外はキンググリッドマンと同じだが、2019年2月に発売された「スーパーミニプラ 電光超人グリッドマン ダイナドラゴン&グリッドマンシグマセット」のパッケージイラストでは明確な差別化が図られている。 グリッドマンの新能力 ディグレサンダー 1994年5月号で使用。全身のエネルギーを左腕から虎型にして放つ。現実世界に出現したネオメタラスを倒した。 ブレッドスクリュー 1994年6月号で使用。ゴッドゼノンとダイナドラゴンが発射する光線の上をグリッドマンが回転しながら体当りする。マグマギラスを倒した。 フルパワーグリッドマン 1994年7月号に登場。グリッドマンが5体のアシストウエポンと合体した形態。キングジェットの上に乗ったサンダーグリッドマンがドラゴニックキャノンを構えている。グラバスを倒した。 企画案では、サンダーグリッドマンとキンググリッドマンのパーツを混合させたグリッドマンXの登場も検討されていた。 合体技 電光回転切り(でんこうかいてんぎり) 1994年9月号で使用。グリッドマンとシグマが左腕を組み、回転して相手を切断する。ゴルゴベロスを倒した。 ドラゴンスパイラル 1994年10月号で使用。サンダーグリッドマンが角から放つ光線とキンググリッドマンシグマが両手から放つ光線が組み合わさって3匹の竜を放つ。デビライトを倒した。 ダブルグリッドビーム 1994年11月号で使用。グリッドビームとグリッドシグマビームを同時に放つ。ガイストデジファーを倒した。 登場怪獣の詳細は電光超人グリッドマンの登場怪獣#『電光超人グリッドマン 魔王の逆襲』の登場怪獣を参照。 号数見出し登場怪獣1994年5月号 グリッドマン新決戦スタート!! ネオメタラス 1994年6月号 3大戦士東京大決戦 マグマギラス 1994年7月号 全メカ合体海上バトル グラバス 1994年8月号 新戦士グリッドマンシグマとう場!! マッドテキサス 1994年9月号 ダブルグリッドマンきめろ!新合体技 ゴルゴベロス 1994年10月号 ダブルグリッドマン超パワーアップ デビライト怪獣軍団 1994年11月号 ダブルグリッドマン最終決戦! ガイストデジファー 1994年12月号 電光超人グリッドマン魔王の逆襲全怪獣ずかん 1995年1月号 グリッドマンシグマ全わざ大ずかん 1995年2月号 グリッドマンVSグリッドマンシグマつよさくらべ 1995年3月号 電光超人グリッドマン&グリッドマンシグマ合体わざ大ずかん 『スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド』 1994年、本作品商品のアメリカ輸出に伴い『スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド』へと再編集され、全53話がアメリカで放送された。『パワーレンジャー』同様、日本の特撮パートを流用し、本編パートは新撮という方式となっている。略称は『SSSS』。 アマチュアバンドの少年サム・タンカー・アンプ・シドが主人公で、敵の少年は容姿端麗・頭脳明晰で冷静沈着なキャラクターとなっている。また登場するキャラクターの名称も「サーボ(グリッドマン)」「ゼノン(ゴッドゼノン)」「ドラゴ(ダイナドラゴン)」とそれぞれ変更されている。 『電光超人グリッドマン boys invent great hero』 『日本アニメ(ーター)見本市』の第9話として2015年1月16日に公開された短編アニメーション作品。アニメーション制作はTRIGGER、監督は雨宮哲、キャラクターデザインは芳垣祐介。登場怪獣はギラルス、マグネガウス、シノビラー(再生)、ベノラ、巨大カーンデジファー。グリッドマンのデザインは『SSSS.GRIDMAN』とは異なる設定となっている。 『魔王の逆襲』の設定も盛り込まれており、ラストに成長した武史(声 - 山寺宏一)の変身したグリッドマンシグマが登場する。シグマが映像作品に登場するのは本作品が初となる。また、原作では披露していなかったドラゴニックキャノンを撃つシーンがある。 『SSSS.GRIDMAN』 2018年10月7日 - 12月23日まで放送されたテレビアニメーション作品。監督とアニメーション制作は『boys invent great hero』同様雨宮哲とTRIGGERが務め、脚本を長谷川圭一、グリッドマンのデザインを後藤正行が手がける。またグリッドマンの声は原作同様、緑川光が担当するほか、第6話には直人役の小尾昌也がゲスト出演した。 キャラクターの名称や設定には、『電撃超人グリッドマンF』を始め、グリッドナイトやコンポイドなど、お蔵入りになったり、テレビシリーズで未消化に終わった要素がオマージュとして多数取り込まれている。 アニメ化を記念し、2018年から『電光超人グリッドマン』のビデオ・オン・デマンドサービスでの配信がスタートした。
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