放棄されたプロジェクト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/18 19:28 UTC 版)
「各国初の軌道投入の年表」の記事における「放棄されたプロジェクト」の解説
カナダ :1960年代、米加共同のHARP計画(英語版)で大砲ベースの宇宙発射装置MartletとGLOを開発していた。これらのロケットは試験されなかった。 ドイツ :第2次世界大戦後、ゼンガーIIなどさまざまな打上げロケットや再利用型打上げシステムの予備的開発を行っていた。これらは国や欧州の計画として実現しなかった。また1970年代の終わりから1980年代早期にかけて、ドイツの民間企業OTRAGは低価格の商業用打上げ機の開発を試みた。これは最初の試験機の弾道試験だけが行われた。 南アフリカ共和国 :1980年代にイスラエルのシャヴィトを原型にしたRSA-3を輸入していた。1989年から1990年にかけて搭載衛星なしに3度試験された。この計画は延期となり1994年に中断された。 イラク :1989年12月5日に、3段式ロケットの上段、あるいはペイロードを載せていない打上げ機、アル・アビドを開発し、試験したと主張している。ロケット設計は5機の近代化型スカッドを束ねたクラスター形を第1段に、単発のスカッドを2段、液体燃料ロケットのS-75を3段に利用する。後に、UNSCOMが押収した打上げ試験の部分的なビデオテープによって、ロケットは打上げ45秒後に爆発していることが露見している。 アルゼンチン :コンドル(英語版)を基礎にした打上げ機の開発を試みていたが1993年に廃棄された。 エジプト :20世紀後半、さまざまな弾道ミサイル計画の一部として打上げ機の開発が試みられた。独自の開発に加え、それぞれ異なる時期にアルゼンチン、イラク、北朝鮮などと協力も試みられていた。 スペイン :1990年代にカプリコルニオ(英語版)が開発されていた。ロケットはアルゼンチンのコンドルミサイルと関連したものであり、1999年から2000年にかけて試験が予定されていたが、実行されなかった。
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