批判・失敗とは? わかりやすく解説

批判・失敗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 15:27 UTC 版)

スーパーグローバル大学」の記事における「批判・失敗」の解説

構想には、各方面から批判相次いでいる。特に選定校からは「まるで詐欺」との声すら上がっている。 支援額の縮小タイプA・Bともに、大学実際に支援されている額は当初発表された額よりも大幅に少なく平均支給額発表されていた額の半分程度3分の1未満大学もある。これに対して大学側は「まるで『SGU詐欺』だ」「びっくりするほど支援の額を値切られた」「あれだけぶち上げておいてこれか」「今も納得していない。でも、文部科学省さま』に文句言えない」などの不満の声が上がっている。これに対して文部科学省担当者は「予算思っていたほど確保できなかった上、当初予定していた30大学より採択大学数が増えたので、1大学当たりの支援少なくなった」「『最大で』の金額が、誤解された面もある」と返答している。 選定校への負担それまでグローバル化力を入れてこなかったのに、設定した目標達成のため、留学生外国人教員多く受け入れたり海外留学制度を拡げたるなど、支援事業に、無理矢理合わせた教育体制急ごしらえにより、学内混乱するケース散見される。本構想選出されたいがために、実現難し計画立てた大学もある。また、構想には「留学生割合数値目」標も盛り込まれており、海外からの留学生授業料減免する大学少なくない。しかし、大学全体として定員決まっている為に留学生増やすほど、大学側負担額が大きくなる支援事業により、得意でない分野力を入れ、国の言いなりになり、疲弊してしまっているケースもある。 取組内容への疑問・不満本構想においては講義英語化」「外国人教員数増加」「クォーター制4学期制)の導入」「組織再編などの事業」などの取り組み行っているが、それらの取り組みが、日本における大学教育の質を低下させているとされる外国人教員数増加について外国から優秀な人材連れてくることは容易でなく、『抜け道』が用意されている。文科省は「日本教育を受け、研究にあたってきた日本人教員でも、1年間海外研究行えば外国人教員等』として扱う」ことにしているので、日本人教員外国人教員の『代替』にもできる。そのため「外国人教員等」が急造かつ粗製濫造されている可能性がある。 クォーター制について岡山大学では、2016年度からクォーター制60授業施行したが、2014年教員に対して緊急に行ったアンケートでは、クォーター制について「もっと時間をかけて議論すべき(46%)」「無意味な改革である(25%)」という意見が、「賛成19%)」を上回っており、他大学でも反対する声が多い。 講義英語化についての批判主な批判以下の通り母国語で、世界トップレベル教育と研究ができる高等教育機関は、非常に貴重なものであり、さらに、第一線研究者に、英語教育時間を割かせることは、その研究停滞させている。 ほぼ全講義を英語で行う場合、その教育を「日本の大学」が担う意味は、もはやそれほど残っていない。「全講義外国語である英語で行う日本の大学」と、「英語を母語とする米国英国の大学」どちらが、質の高い教育行えるかは考えるまでもない学生が、講義を英語で聞いて内容十分に理解できるのかが問題である。日本語授業と同じ内容を英語で教えて学生理解が増すことはあり得えず、英語での授業は、日本語での授業よりもレベルを落とさざるを得ない韓国科学技術院KAIST)では、2010年講義100%英語化したが、翌年には学生4人と教授一人自殺し2013年の「KAIST緊急学生総会」では、出席学生過半数が英語講義制度反対した。 受験生への訴求力低さ構想選出され大学多くは、選出され事実受験生への宣伝材料にしたが、受験生志望校の選定基準として、さほど興味を示さなかった。 トラブルSGU」の名称は札幌学院大が既に商標登録しており、「使用した場合商標権侵害」としている為、使用不可になり、文部科学省から各大学へ「会議シンポジウムでは正式名称を使うように」との通達があったが、既に「SGU」の呼称用いて印刷物作成していた大学もあった為「余計な出費手間」がかかった。また「スーパーグローバル」は英語では普通は使わない表現の為、文部科学省からは、本構想英称は「トップグローバル大学」にするようにとの通達もされた。これに関して、「海外向け翻訳する際、直す手間バカにならない」と不満の声も上がっている。

※この「批判・失敗」の解説は、「スーパーグローバル大学」の解説の一部です。
「批判・失敗」を含む「スーパーグローバル大学」の記事については、「スーパーグローバル大学」の概要を参照ください。

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