恋愛文化批判とは? わかりやすく解説

恋愛文化批判

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/04 04:10 UTC 版)

小谷野敦」の記事における「恋愛文化批判」の解説

恋愛文化研究成果踏まえ1990年代後半からは、ジャーナリズムにおける評論活動積極的に展開し現代日本の恋愛文化対す批判進めていく。『もてない男――恋愛論超えて』(ちくま新書)では、自らを「もてない男」と規定しその実存の真実に立脚して、「誰にでも恋愛ができる」というのが近代恋愛思想最大の嘘であるとの主張展開した本書斬新な主張注目集め10万部を超えるベストセラーとなった後年小谷野は「今の日本には、『非モテ語り』というものがある。自分がいかに異性もてないか、それがいかに苦しいかを語る様式で、男女問わず、特にネット上でよく語られているけれども、外国にはない。なぜならそれはかくいう訳者が『もてない男』で発明した様式だからである。それ以前は『もてない』ことは自己責任である、恥ずかしくて語れないことである、と思われていたのだ。証拠歴然である」 と発言している。続く『恋愛超克』では、「誰もが恋愛セックスをしなければならない」と若者洗脳しているとして、現代各種メディア批判し資本主義社会御用イデオロギーとしての恋愛超克主張した。また本書では、「売春反対論者であったが、現在は「必要悪としての容認論」に転じている。 「もてない男」を標榜する反面、「美人好き」をも公言している。いずれの議論も、現代フェミニズム隠蔽している、男女それぞれの内部における深刻な格差問題化するのである。『美人好きは罪悪か』では、自らをとらえている「知的な美人」への嗜好を、社会的歴史的に分析している。また、文学学問世界で美貌女性が得をするのであり、それならば偽善言わないで、美人作家などはどんどんその美貌活用して売ればいいと主張するまた、清岡純子少女ヌード愛好家であることを明かし児童ポルノ規制強化単純所持処罰)に反対の意を表明している。 「美人好き」といっても、女性誰もがきれいになるべき、なれるという立場には否定的である。同書では、「どんなにブスでもデブでもバカでも、外見さえ整えれば、ダイエットすれば、男が付き合ってくれるだろう、などとは言えまい。もっとも、そういう嘘は女性雑誌盛んに言っているが、あれは化粧品会社スポンサーだったりするからで、美容産業結託しているのである。」 と批判している。また「エステなどの美容産業」が「女性雑誌あたり」と結んで女性に「加齢による容貌衰え」を気に病ませるよう誘導しているとも指摘した。 この言論関係して、『江戸幻想批判』における「吉原遊女平均寿命23歳」という主張に関する誤りについて「絶望書店日記」という一般人ブログ指摘され、これに反発した小谷野は「匿名批評卑怯だから実名名乗るさもなくば日記当該エントリを削除せよ」と要求突きつけた が、拒否されたため、2006年3月30日小谷野絶望書店を「違法無届営業」 と罵倒し、「杉並警察通報しようかな」 と書いたこともある(その後絶望書店古書を売るのみの営業であり届出必要な古物商の定義には該当しないことが判明)。やがて小谷野は「絶望書店主人」の指摘について「重箱の隅突つきでしかない」とした上で、「本質関わりない点で私が誤っただけだ」と弁解している。 このトラブル平行して2006年3月から4月にかけ、或る匿名のはてなブロガーからインターネット上でキチガイ」「大学の恥」「馬鹿学者」「狂犬」などと揶揄されたため、当該箇所プリントアウトして警視庁高井戸警察署相談したが埒が明かなかったため、株式会社はてな当該ブロガー対す問題の記述削除要請経て2008年2月5日、はてなを相手取って東京簡裁情報開示および損害賠償請求の訴を起こし裁判所和解勧告に従って同年7月3日にはてなと和解すると共に情報開示受けた。これによって当該ブロガー個人情報突き止めたものの、小谷野は「高卒じゃしょうがないね。高卒の者の言論相手裁判起こしたりしないから安心しな。実はぱっと見怒り狂ったんだけど、本当に高卒だと知って怒り収まった」「最近はおとなしくしているので、すぐ提訴する気はない」 と言っている。

※この「恋愛文化批判」の解説は、「小谷野敦」の解説の一部です。
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