忍びの山五人衆
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/16 14:38 UTC 版)
「おきらく忍伝ハンゾー」の記事における「忍びの山五人衆」の解説
ハンゾーの忍びの山の忍者学校の同級生。当初、忍びの山にハンゾーを連れ戻そうと思っていたが、アヤメの「またおいで」発言により、江戸に居つき、ジュウベイの家の蔵を改装し、忍者屋敷を作り、そこに住み始める。五人衆はクロカゲ、タイゲン、ボラン坊、ハグルマ、マタキチを指す。それぞれ特色ある忍法を使う。ハンゾーを含めた6人は「心伝玉」という玉を持ち、これにより遠隔地にいても互いに通信をすることが可能である。 クロカゲ 影忍法を使うことができる影忍。影忍法とは、影から影へと移動する術で、自分が移動する「影わたり」、他のものを移動させる「影送り」を基本とした様々な術がある。 忍びの山から江戸のよ~なところに行ってしまったハンゾーの様子を見にジュウベイの家へ行ったところ、アヤメが幻獣に襲われかかっているのを助ける。日光が苦手なのか、ジュウベイの家の蔵を改装した忍者屋敷でも影の中に部屋を作っているらしい。 性格は繊細で真面目。言葉を発することができないため、話は巻物に字を書いて行う。病弱で体力がないらしく、「遠足では必ずゲロを吐いてたもんな~」とハンゾーに回想されている。ジュウベイの家へ来たのはハンゾーを忍びの山に連れ戻したいからだったが、ハンゾーを連れて行くと寂しがるのが自分だけではないと知り、自分たちだけ忍びの山に帰ろうとする思いやりがある。 主な影忍法に「影泉刃」「影昇剣」、奥義に「影送り極」「極大影送り 空間反転180度」などがある。 作中では語られていないが、忍びの山ではもっともハンゾーと付き合いの長い仲間である。 タイゲン 木を自在に操ることができる木忍。 2メートル近い巨体の持ち主。情に厚く、誰かが泣くのが嫌い。ただ、なんでもかんでも泣ける話にする悪い癖がある。 2巻では体格が立派なため花丸部屋の娘コズエに頼られ、すもう選手として相撲をとることになったり、5巻では俳句ンローラーBASHO(注・男)に歌合戦で戦いを挑むが逆に惚れられてしまうなど、もてる描写がある。 植物とコミュニケーションをとることができる能力を持つ。 ハンゾーやボラン坊とのトリオで人間離れした忍術(コント)を展開することが多い。外見はれっきとした人間であるが、串刺しにされたり忍術で際限なく脂肪を増やしたりしても平然としている。 忍者屋敷では他の部屋に入れないため居間に住む。 主な木忍法に「木根情」「木の葉手裏剣」「タイゲン球」。攻撃技ではないが、最大奥義に「千年樹海壁」がある。攻撃用の最大奥義は「悠久藤羅殺龍」だが、作中では不発に終わる。 ボラン坊 水を自在に扱える水忍。水を操る他、自分で水を吐いたりできる。 うなぎの千倍ぬめる汗で道行く人を転ばせる性質の汗の持ち主。ダイエット中や夏場は要注意。5巻では魚の鉄人、海ボラ雄山(元ネタは海原雄山[要出典])に扮装し、ザビエルを新鮮な生け造りでもてなす。ジュウベイが言うには「真の名人の包丁にかかれば身を切りとられた後の骨と臓だけになった魚が死ぬことなく泳ぎ続ける」らしいが、海ボラ雄山の手にかかると切り身が泳ぎ続ける。干物になったり、串団子になったりと体を張ったギャグ担当。怪獣好きなツナミに好かれている。 性格はおおらかでのんびりや。いたずらに対してもノリがいい。一度物事にはまるとなかなか抜け出せないタイプ。赤穂浪士の討ち入りで真冬の池に潜んでいる敵は任せろ、と池に飛び込んで「しんぞ~まひ~」など、少し天然が入っている。 R参巻において、金魚と魂を入れ替えられてしまったヒサタカと出会い恋仲となり、ボンボン連載時にはかなわなかったリア充の仲間入りを果たした。 忍者屋敷ではどんでん返しの先にある部屋に住む。 主な水忍法に「水波泉」「魚鱗剣」「必殺水まねき」、最大奥義に「蟠龍昇天波」がある。もう一つの最大奥義として「滅潭穿弩冷度」という忍法を持っているが、発動する前に戦いが終わった。 ハグルマ カラクリを扱った忍法を得意とする忍者。忍びの山五人衆の紅一点。 外観からカラクリそのもののように見えるが、これはボディアーマーである。カラクリパーツを装着している時は標準語を話しているが、外すとと「おら」「~だべ」などのかなりのズーズー弁(本人は標準語と主張している)。カラクリが好きで、罠の解除や忍者屋敷の改造は喜んでやっている。科学奉行ゲンナイの発明「学天則」の動力を新開発の蒸気エンジンに改造するなど、カラクリの技術は相当なもの。 性格は泣き虫で一途。帝国と戦う兵器が出来ればハンゾーが暇になって遊べると思ったため、学天則の改造に手を貸したりと純粋。カラクリをいじっている時が一番幸せそう。 忍者屋敷ではどんでん返しの先にある地下室に研究室と武器庫を持っている。毎日屋敷のどこかを改造するのが趣味。 主なカラクリ忍法に「カラクリ千手(さうざんとあーむ)」などがある。 マタキチ ネコ忍法という忍法を扱う忍者。 モットーは正義は勝つ。そのため勝つ方の味方をする。自分の身が危なくなると帝国忍者側に付いたりする。裏切りの早さに呆れることもあるが、なぜか憎めない。人を持ち上げさせたら、マタキチに勝てるものは作中にはおらず、ヨイショする才能は随一。人を操ることが出来る技があり、2巻でスルガ大納言に「見所があるねぇ……よし帝国に入れてあげよう」と言われている。猫の体をしているため、マタキチの体にはノミがおり、強力なノミでスルガ大納言の左腕「左腕蛇」を撃退した。 性格は明るく、お調子者。その変わり身の早さは何とも言えない。裏切ったかと思えばいつもどおり仲間に戻っている。 忍者屋敷ではしのびヤグラに住む。高さが自由自在に変えられる。 主なネコ忍法に「ネコくぐつ」「逆毛針」などがある。
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