度重なる党名変更と諸派党構想
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 08:04 UTC 版)
「NHK党」の記事における「度重なる党名変更と諸派党構想」の解説
5月8日、立花が党名を「NHKとコロナの自粛から国民を守る党」に変更する意向を表明。世論の反応を見極め、今月中に変更するかどうかを最終決定するとしたが、同月15日に撤回した。 2020年東京都知事選挙では立花が新たに政治団体「ホリエモン新党」を設立し、立花を含む3人がホリエモン新党公認、N国党推薦で立候補したが、立花の得票は43,912票に留まった。この結果を受け立花は「(昨年参院選より党の)人気が下がったと認めざるを得ない」として、次期衆院選に向け「戦略を見直す」と述べた。 同年7月19日投開票の千葉県印西市長選では、同月5日投開票の東京都議補欠選挙でホリエモン新党から立候補し敗れた新藤加菜(ゆづか姫)が、N国から公認を受け立候補するも落選。当選した場合、立花孝志は副市長への就任を表明していた。 9月16日の安倍内閣総辞職に伴う総理大臣指名選挙では、衆議院の丸山は小泉進次郎環境大臣に、参議院会派「みんなの党」の2人は菅義偉自由民主党総裁に投票した。同日、新藤加菜、東京都立川市議会議員の久保田学(横山緑)、宮城そういちの3人が、NHKから国民を守る党の広報室を発足。党のホームページ・SNS・役員会や会見などで司会・公式グッズ・生配信・カメラ撮影などを担当。 同年10月には政党批判者に対しての「誹謗中傷示談金ビジネス」を始めたと報道された。 11月13日、立花が党名を「NHKから国民を守る党」から「ゴルフ党(NHKから国民を守る党)」に変更すると表明した。NHK受信料を巡る問題に加え、ゴルフ場利用税の撤廃も訴えるとしており、2021年1月1日付で総務省に党名変更を届け出る予定としていた。略称はゴルフ党。また今後は選挙のたびに看板(党名)を変更すると立花は述べた。しかし、12月4日の党首会見で上記の改名を撤回。新党名を「民主党」にすると発表した。名前を変える理由はこの日の会見で明言していないが、NHK受信料問題は「解決した」との見解を明かした。党名変更とは別に、政治団体「日本ゴルフ党」を12月15日に総務省に届け出て受理されたと25日に報告した。さらに12月16日には、「民主党」の名称は立憲民主党と国民民主党の略称として既に使用されているとの理由で総務省から却下されたとして、翌年1月に変更する党名を「NHKから自国民を守る党」に、略称を「自民党」とすると発表した。総務省は政党名の変更は認めるものの、「自民党」の略称は認めないと回答し、立花は略称名については法廷で争う意向を示した。21日、「NHKから自国民を守る党」への党名変更を総務省に届け出、受理された(略称については保留)。会見において立花は「多くの人に知ってもらうのに一番インパクトがある」と略称について説明した。その上で次期衆院選前に自民党に略称変更するが、選挙では使用しないとした。結局、翌22日「自民党」の略称を中央選挙管理会は拒否。理由について「自由民主党の略称として広く通用しており、有権者の混乱をもたらすため」と説明した。略称「自民党」への変更が不受理になったことを受け、同日略称を「NHK」に変更することを届け出、25日に総務省は略称を変更したと発表した。 2021年1月22日、立花は報道で「N国」という略称がいまだ使われていることから、4月の補欠選挙までに「N国」という略称が使えないような政党名に変更予定だと会見で述べた。1月29日、立花は定例会見で、党名を「NHK受信料を支払わない方法を教える党」に変更すると発表。略称を「NHK党」とするとした(同年2月5日に正式変更)。なお、参院選に向けては以後「NHK集金人が来たら内緒で録音する党」「NHKの弁護士法72条違反を追及する党」「NHKのスクランブルを実現する党」などの党名を状況に合わせて変更することを述べている。 3月6日、幹事長の上杉が、自身の週刊誌報道を巡る5日の定例記者会見での立花の発言でプライバシーを侵害されたと主張し、発言の撤回と幹事長職辞任の意向を自身の公式サイトで表明。9日には会見を行い、辞表届を提出した。 4月29日、党首の立花が新党名を「特になし」とする方向性を表明。しかし総務省が「特になし」とする名称変更を認めなかったため、5月17日付で「古い政党から国民を守る党」(略称:古い党)に名称を変更した。またこれに伴い、党首の立花はじめ党所属の地方議員ら関係者は国政政党「古い政党から国民を守る党」所属のまま、各人を代表とする政治団体「NHKから国民を守る党」の設立を各々届け出た。 6月5日、新宿西口駅前で行われた街頭演説会で、立花は年内に行われる第49回衆議院議員総選挙では、国政政党である古い党がプラットフォームを提供する形で政治団体を結集させる「諸派党構想」で挑むと表明した。 6月22日、党名を「あらし」に変更することを検討していると発表。2021年6月28日、総務省は「古い政党から国民を守る党」から「党名を「嵐の党(あらしのとう)」(略称「あらし」)に変更する」との届け出があった、と発表した。同日、総務省はこれを受理した。 7月9日、立花は同月行われた東京都議選の反応から、多くの方が「選挙に出たい」という希望があるということがわかったとし、これまでの諸派党構想での公認方針を転換すると表明。今後は、小選挙区の場合、立候補に必要な供託金300万円さえ用意すれば、党側で拒否することなく「誰でも公認する」とした。また党名については、再びNHK問題に特化した党名に変更する方針があることを述べた。同月14日の党総会で立花が新党名「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」(略称「NHK党」)を内定。同月21日、5度目の党名変更で正式にその新党名へ変更した。 8月の党記者会見で、2020年12月から立て続けに行った党名変更について、立花は失敗だったとの認識を示した上で、それでも国民がNHKについて考える機会になってよかったと振り返っている。
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