天津条約とは? わかりやすく解説

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てんしん‐じょうやく〔‐デウヤク〕【天津条約】

読み方:てんしんじょうやく

[一]アロー戦争結果1858年天津で、清国とロシア・アメリカ・イギリス・フランスとの間で結ばれた四条約。清国内の旅行の自由、キリスト教の信仰布教の自由、港市開港などを内容とした。

[二]甲申事変結果1885年天津伊藤博文李鴻章(りこうしょう)を全権大使として結ばれた日清間の条約両国軍の朝鮮撤兵や、将来における派兵の際の相互通告などを内容とした。

[三]清仏戦争結果1885年天津で清・フランス両国の間で結ばれた講和条約フランスベトナム支配権確認された。


てんしんじょうやく 【天津条約】

中国天津締結され条約の中の一つ。清と英仏連合軍とが戦争をした結果アロー戦争)、一八五八年、英・仏・米・露四カ国と清との間に結ばれた条約中国におけるキリスト教の信仰布教の自由、港市開放国内旅行自由などを定めた(他にも幾つかの天津条約がある)。

天津条約

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 20:43 UTC 版)

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天津条約(てんしんじょうやく)は、天津で結ばれた条約。


天津条約

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 00:27 UTC 版)

甲申政変」の記事における「天津条約」の解説

甲申政変日清関係にも重大な緊張状態もたらした課題は、なおも朝鮮半島睨み合う日清両軍撤兵問題と、政変中に在留日本人清国軍によって加害されたとされる日本商民殺傷事件に関する責任の追及であった日本側は、参議宮内卿の職にあり、政府最高の実力者である伊藤博文特命全権大使任じて北京派遣した伊藤には参議・農商務卿の西郷従道同行し井上毅伊東巳代治牧野伸顕12名の随員10名の随行武官をともなう大型使節団が、1885年3月21日北京入りした。清国側交渉の席を天津設けて全権北洋通商大臣李鴻章委ねた日本側は、朝鮮国王要請によって王宮内に詰めていた竹添進一郎公使公使館護衛隊袁世凱率い清国漢城駐留軍攻撃晒されたことはまったくの遺憾であると主張し政変混乱広がる漢城市街清国軍人によって在留日本人多数殺害略奪されたとして清国厳しく非難した。そして、そのうえで朝鮮からの日清両国即時撤兵と、日本商民殺傷事件関係する清国指揮官処罰求めた対して清国側は、朝鮮王宮における戦闘日本側が戦端開いたのである反論し日本クーデタ引き起こした独立党勢力協力した疑いがあるとして、軍を出動させた竹添公使行動強く非難し漢城における日本商民殺傷事件もまた暴徒化した朝鮮軍民によって引き起こされたものであるとして清国軍の関与否定した撤兵問題に関しては、共同撤兵といえば相互対等に聞こえるものの、日本側が公使館警備限定され一個中隊暫定的駐屯であるのに対し清国側は現に漢城制圧している大軍駐兵既得権であったことから、事実上清国駐兵権放棄求めたのに等しかった。これについて、駐清公使榎本武揚は、将来緊急時出兵担保するならば最終的に合意得られるだろうとの見通し示した実際には、日清両軍朝鮮半島からの退去については早々に合意をみたものの、以後朝鮮半島への両国軍隊派遣に関して両者の主張食い違い伊藤李鴻章のあいだの交渉は6回におよんだ伊藤第三国侵攻など特別な場合除いて日清ともに出兵するべきではないと主張したのに対し朝鮮清国軍の派遣要請すれば清国宗主国として軍を派遣しないわけにはいかない反論壬午軍乱甲申政変のような内乱であっても出兵ありえる主張した結局伊藤主張する両国永久撤兵案は退けられたものの、榎本予想通り出兵に関する相互通知取り決めることで合意達した日本商民殺傷事件に関する清国軍の関与清国側決し認めず瑣末事であるとして取り合おうともしなかったが、伊藤執拗な追及折れて清国内部再調査行い事実であれば将官等を処罰するとの照会文を取り交わした伊藤はかろうじて面目保ったことになる。 こうして1885年明治18年4月18日両全合意の下で天津条約が締結された。条約内容以下の通り日清両国朝鮮から即時撤退開始し、4箇月以内撤兵完了する日清両国朝鮮対し軍事顧問派遣しない。朝鮮には日清両国以外の外国から一名または数名軍人招致する将来朝鮮出兵する場合相互通知(「行文知照」)を必要と定める。派兵後は速やかに撤退し駐留しない。 清国譲歩した背景としては、清仏戦争がまだ完全に終わっておらず、フランスとの戦闘行為がなおも続いていたことや、日清交渉が長引くことによって日仏接近することを警戒したイギリス側からの働きかけがあったとみられる

※この「天津条約」の解説は、「甲申政変」の解説の一部です。
「天津条約」を含む「甲申政変」の記事については、「甲申政変」の概要を参照ください。

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