外国での活動と批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 19:29 UTC 版)
中国ではポルノ産業が禁止されており、ネット規制も敷かれているため本国から日本のアダルトビデオを合法的に見ることはできない。ただしアンダーグラウンドでは知られており、なかでも蒼井そらは知名度が高い。中国でも蒼井出演のアダルトビデオは人気があり、2011年1月20日には、蒼井そら中国語デビューシングル「毛衣」を、音楽配信限定でリリースした。2008年、韓国ドラマに進出した。 2009年4月3日、中国の複数のメディアが「中国広東省広州市のナイトクラブに蒼井そら、松島かえでら日本のAV女優が出演する予定だったが、地元民の反発に遭い中止された」などと報道した。しかし、2人とも報道内容を否定。蒼井はブログにて「何のために書かれた記事か、全然意味が分からない」「今月は半年も前からスケジュールをおさえてました。海外に行く余裕なんてありません。てゆうか連絡もきてません」と抗議した。同年5月、韓国で映画のプロモーションやテレビ出演やサイン会などを開催するために訪韓したが、中央日報日本語版が「低級な日本アダルト文化を代表する芸能人による金儲けのための韓国訪問には警戒しなければならない」というネチズンの意見があったことを紹介した上で、「今回の韓国訪問期間にも露出などアダルト関連の活動は全然ない」という広報のコメントも紹介した。 2010年3月27日にTwitterを始め、しばらくしてから「有名人アカウント」として公認された。同年4月11日にTwitterが金盾の対象になっている中国のインターネットにIDが流出し、中国圏のネットユーザーからのアクセスが殺到した。中国の男性ユーザー達は、蒼井を「膜拝(女神様)」「性の師匠・蒼井空老師(蒼井そら先生)」と呼び、盛り上がった。Twitterのアカウントを開設したニュースは、Twitterが禁止されている中国でも拡散し、大勢の中国人はVPNを使用して、グレート・ファイアウォールを突破してフォローし、アカウントが開設された日の夜は「蒼井そらナイト」と呼ばれている。この件に関して香港メディアから取材を受けた。新浪微博では2014年12月現在1500万人を超えるフォロワーがいる。 2011年11月3日、北京で開かれた国際K-1連盟(FIKA)発足の発表会で、歌手の宋祖英、女優のカリーナ・ラウ(劉嘉玲)、文化人の楊瀾(ヤン・ラン)ら中国の著名人と共演した。しかし、軍属歌手の宋祖英と蒼井そらのイメージがあまりにも差があるため、宋祖英と蒼井そらが肩を並べて撮った写真はネットで物議を醸した。その後、中国側の主催者はウェイボーでこの事件について謝罪した。 中国のロックバンド黑撒が2011年に発表した楽曲『流川枫与苍井空(流川楓と蒼井そら)』の中で中国人青年の憧れの象徴として比喩的に歌われている。(学生時代に別れた恋人に再会した男女の喪失感を描いたバラード。お互いに新しいパートナーが大切であり、元恋人は紙面や画面の中の登場人物「SLAM DUNK」の流川楓や蒼井そらのような存在だと表現した。2011年最も美しい歌曲との評価を受けた。) 2012年の中国における反日活動時に、中国のインターネット上で「釣魚島は中国に帰属するが、蒼井そらは世界に帰属する」という言い回しが流行った。 2013年5月19日、寧波で行われたインターネットオークションで、蒼井そらの書いた中国語簡体字の「好玩的凤凰山游乐园」(日本語で『楽しい風凰山遊園地』の意)という書が60万元、日本円にして約1000万円で落札された。 香港中文大学教授の呉偉明は、「中国での知名度を上げる良いタイミングを蒼井そらは捉えた」「彼女が自分の国で人気が出た時期は、ちょうど中国が性を含めたあらゆる面において外の世界とつながるようになった時期と重なっている」として、中国における蒼井そら人気は、グローバル化時代に自分をどう定義するかは、国籍だけでなくどのメディアのコンテンツを消費しているかで形作られており、「蒼井そらを好きな人々は、出身国に関わりなく同じグループに属していると感じる」と述べている。 2018年元日、SNSに結婚指輪をつけた写真を投稿したが、中国のウェイボーへの投稿には48時間以内に17万件以上のコメントが寄せられ、83万件以上の「いいね」がつけられた。
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