国家観・世界観とは? わかりやすく解説

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国家観・世界観

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/19 22:59 UTC 版)

在家仏教 (河口慧海)」の記事における「国家観・世界観」の解説

106章、107章)一般的序説 ウパーサカ僧は、一切衆生に対して平等にその向上を計るのであり、その点から見れば世界主義者」である。 しかし、自家安住第一立場である自国存在否定して世界主義盲進するような、実行不可能な世界主義者ではない。 釈尊は、一切衆生恩(世界恩)に報いることを教えた同時に国王の恩に報いることも教えたのであり、この点から見れば、ウパーサカ僧は「国家主義者」でもある。 しかし、近代流行ひたすら自国利益増大する為に他国略奪してその国民苦しめ、その発達阻害する猛獣如き国家主義ではない。ウパーサカ僧の国家主義は、世界の平和をはかり、真実文化進め為に、まず自国をして真の和合衆なる一団とならしめ、真実文化光明発揮して世界の「国土渇望餓鬼」「貪阿修羅」「英雄的亡者」の欲望を、煙散霧消せしめることを志向する。 ただし、そうした亡者餓鬼阿修羅侵略から国家防衛するために、国力相応して現代的な完全なる軍備調えることも主張する日本について 日本東洋諸国に対しては、常に軍備を以て保護ねばならぬ位置にある。また現今世界公許戦術である市街投弾などの野蛮行為非戦闘員を殺すが如き戦法は、武士道大に恥辱とする所である。日本世界平和のために、武士道世界発揮して、自ら文化称する世界の最も猛悪なる野蛮人降伏させなければならない世界においてこの仏教的正義を行うに足る資格歴史あるのは日本だけである。 聖徳太子がウパーサカ仏教日本宣揚し、日域大乗相応地と宣言したことは、日本世界対す精神的位置明言したのである。 最も平和的なるウパーサカ仏教を以て世界中で最も適当したる処は日本であると、明言したその主旨は、この仏教根本的平和主義世界宣伝して各国各自努力にて、世界の平和を根本的に統一せしめようということである。なぜなら、世界の平和を維持しなければ、我国の平和を保つことが出来ないからである。 日本国体歴史は、全く世界何処にも類例のないものであり、仏教渡来以前より歴代天皇陛下は、全国民赤子如く愛撫し全国民一般に陛下厳父慈母如く尊敬して、「君民一体一家族」となって発達していたことは、自然と仏教の大精神一致していたし、仏教渡来後は、聖徳太子自らウパーサカとして仏教発揚全力注ぎ益々日本本来の使命明かにし、国民文化の発展尽瘁した事は、歴史の証明する所である。また歴代天皇陛下は自ら仏道実践し、範を国民示された。 このように仏教大乗的精神日本弥漫し仏陀謂う一切衆生みなこれ我子」が、歴史上天皇陛下仁政の上実現せられて、他国侮慢を受ける事なく栄耀安泰を以て今日及んでいる。これを一方より見れば、広い世界主義の上立った国家主義が完全に行われていたものと言うべきである。 仏教的国家主義世界主義実践 仏教世界主義は、欧米人等が想像できないほど広大深遠のものであり、人間諸種族の平等のみならず一切衆生すなわち総べての下等動物に至るまで、仏性有することを主張して、その生存権保証立てるものであり、そのために不殺生戒・不食肉戒までをも実行している。 この仏教世界主義実行するためには、まずは個人として自己浄化し自己の心地寂光土安住させ、進んで自己向上し自己属す国家浄化と向上とを計り、これを世界及ぼして世界人真の幸福を受けさせようとしなくてはならない仏教国家主義は、世界主義の上に立つ国家主義であり、自国存立確保しながら、世界平和に尽力する世界の平和を確保するために、自国存立確保しその浄化と向上とを計り、これを完成するために、まず国民各自個々浄化と向上とを計る

※この「国家観・世界観」の解説は、「在家仏教 (河口慧海)」の解説の一部です。
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