唐名で知られる歴史的名辞とは? わかりやすく解説

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唐名で知られる歴史的名辞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 01:11 UTC 版)

唐名」の記事における「唐名で知られる歴史的名辞」の解説

書名吏部王記』(りほうおう き)… 式部卿重明親王日記式部卿吏部尚書から。 『山槐記』(さんかい き)… 内大臣中山忠親日記大臣槐門から。 『平戸記』(へいこ き)… 民部卿平経高日記民部卿戸部尚書から。 『長秋記』(ちょうしゅう き)… 皇后宮大夫源師時日記皇后宮大夫長秋監から。 『金槐和歌集』(きんかい わかしゅう)…源実朝家集。別名『鎌倉右大臣家集』、「金」は鎌倉の偏を表し、「」は槐門大臣)。 家名通称羽林家うりん け)… 公家の格の一つ家職とした近衛少将中将官職から。 京兆家けいちょうきょうちょう け)… 室町幕府管領輩出した細川氏嫡流官途右京大夫京兆尹から。 武衛家(ぶえい け)… 室町幕府管領輩出した斯波氏嫡流官途兵衛督武衛から。 金吾家(きんご け)… 室町幕府管領輩出した畠山氏事実上嫡流官途衛門督金吾から。 人名通称菅丞相かん じょうしょう)… 右大臣菅原道真右大臣右丞相から。ただし、人形浄瑠璃歌舞伎名作菅原伝授手習鑑』では「かんしょうじょう」という。 儀同三司ぎどうさんし)… 1) 准大臣藤原伊周平安時代中期内大臣藤原伊周右大臣藤原道長との政争破れて太宰権帥左遷されるが、翌年には復権した。その際位階を旧に復すことは問題がなかったが、すでに三公内大臣右大臣左大臣)には空きがなく官職大臣に戻すことはできなかった。そこで窮余の策として伊周には大臣に准じて封戸1000戸が与えられることになったが、伊周はこの待遇を、中国後漢時代に高級武官外戚などに対して三司太尉司徒司空)と同じ儀礼扱われる特別待遇与えられていたことになぞらえて、自らを儀同三司自称した。この伊周の後は久しく准大臣の例がなかったため、この間儀同三司といえば専ら伊周のことを指した。2) 准大臣堀川基具。それから276年経た鎌倉時代中期になって大臣になる家格持ちながら長らく権大納言留まり若年摂家の子弟に先を越され消沈していた堀川基具慰撫する手段として、准大臣復活した。基具は伊周に倣って儀同三司自称したばかりか、これを令外官同然認識して文書への署名儀同三司使用したことから批判受けたが、これ以後准大臣実質的官位として定着する儀同三司もその唐名として定着した悪左府あく さふ)… 左大臣藤原頼長左大臣左府から。「悪」は苛烈妥協知らない長の性格表したもの。 平相国へい しょうごく)… 太政大臣平清盛太政大臣相国から。その後出家したことから入道相国にゅうどう しょうごく)とも。 典厩信繁てんきゅう のぶしげ)… 武田信玄の弟・信繁官途左馬助典厩から。 織田右府(おだ うふ)… 織田信長生前極官右大臣右府だったことから。 江戸内府(えど ないふ/だいふ)… 内大臣徳川家康秀吉最晩年期から将軍任官まで内大臣内府から。「内府ちかひの条々」などが有名。右僕射源朝臣家康右大臣徳川家康の意。方広寺鐘銘事件で、林羅山が、「源を射る」と読み家康呪詛意図があると難癖をつけた。 金吾中納言(きんご ちゅうなごん)… 左衛門督中納言小早川秀秋衛門督金吾から。 水戸黄門みとこうもん)… 水戸藩主権中納言徳川光圀権中納言黄門から。 毛利宰相(もうり さいしょう)… 参議毛利秀元参議宰相から。「宰相殿の空弁当」の故事で有名。 本多中書ほんだ ちゅうしょ)… 中務大輔本多忠勝中務省中書省から。『本多中書家訓御遺書』『本多中書聞書』など。 脇坂中書(わきさか ちゅうしょ)… 中務少輔脇坂安治中務省中書省から。彼の屋敷があった伏見一画今日伏見区中書島地名にその名を残す

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