協同民主党の実権掌握とは? わかりやすく解説

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協同民主党の実権掌握

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 14:48 UTC 版)

三木武夫」の記事における「協同民主党の実権掌握」の解説

三木協同民主党誘ったのは日本協同党委員長山本であった山本党勢拡大のために政治家経験がある人物の入党望んでおり、衆議院議員当選3回三木協同民主党結党に誘うことになった三木これまで協同主義と深い関わりがなく、北ら農村派は三木入党反発したが、山本反対押し切った結党した協同民主党日本協同党引き続き中央委員長は山本書記長には井川という体制スタートした6月18日入党したばかりの三木協同民主党総務委員一人選ばれ8月25日には協同民主党第一回全国大会筆頭常任中央委員となる。この頃協同民主党は、GHQ民政局政党係から、戦前官界にその源流を持つ中道主義組織で、党の公約小作農よりも不在地主利益代表する農業政党であって、党の公約官僚資本家悪者扱いした軍国主義者全体主義者のスローガン復活であり、天皇制について最も保守的な政党であり、日本の政治思想右翼代表しているとの見方をしていた。 山本執行部は、日本民主党準備会にいくつかの院内団体合同し、名称変更され新政会との合同もくろむが、1946年昭和21年9月9日失敗に終わる。この過程で北ら農村派と執行部との対立激化し、北らは除名処分を受けることになる。新政会との合同挫折した後、浮上したのが日本進歩党との合同であった協同民主党内で進歩党との合同積極であったのは委員長山本と有力議員であった林平馬であった。しかし保守色が強い進歩党との合同三木らは反対し、進歩党内でも協同民主党との合同反対する声が上がった結局進歩党との合同9月末には白紙となり、協同民主党内では山本らの権威低下し三木の力が増していくことになった協同民主党成立直後1946年昭和21年6月山本公職追放取り沙汰される山本社長務めていた雑誌改造戦時中論調などの問題により、公職資格審査委員会から議員不適格との表明なされた山本委員会再審査要求するとともに民政局に対して政府の弾圧受けた自由主義者であることを訴え民間諜報局(CIS)にも働きかけるなど追放回避運動行った。しかし民政局山本画策不快感抱き12月16日には林譲治書記官長から改め追放令該当する通告され年内議員辞職するよう求められた。結局山本追放となり、1947年昭和22年2月14日には議員辞職認められた。 党首である山本公職追放により、協同民主党書記長井川忠雄三木三木アメリカ留学時代からの友人で、盟友であった松本瀧蔵によって主導されることになるものと見込まれていた。しかし山本追放からわずか4日後の2月18日井川狭心症により急死してしまい、三木協同民主党実権掌握することになる。当時まだ39歳若さで、しかも山本勧めにより入党したいわば外様三木が党の実権握ることができた理由としては、まず党内実力者であった山本追放井川死去、北の除名進歩党との合同白紙化による権威失墜といった事情加えて協同民主党内で当選3回三木上回るキャリアを持つ政治家無かった点がまず挙げられる。また三木翼賛選挙を非推薦当選したという実績持ち松本瀧蔵とともにGHQ頻繁に出入りしていて、GHQとの関係は良好であると見られており、党内からは戦後民主主義社会政党指導者にふさわしい人物とも見られていた。そして三木当時協同民主党内で最も資金調達能力が高い政治家で、1947年には協同民主党後進となる国民協同党への総寄付額の約35パーセント寄付している。党内三木匹敵し得る資金調達行っていたのは岡田勢一のみであった三木の妻睦子実家である森家森コンツェルン形成していたが、前述のように三木結婚前あたりから下り坂となっており、戦後財閥解体影響受けた。そのため三木資金源森コンツェルンよるものかどうかはっきりとはしないが、党内随一政治資金調達能力実権掌握大きく寄与したことは間違いない当時三木は、政界の中では前述岡田勢一の他に、宇田耕一、そして河本敏夫資金源としていたと言われている。後にクリーン三木呼ばれるなど、清廉さ代名詞として語られるうになる三木であるが、戦後小政党渡り歩いていた頃の三木は「金集めのベテラン」との評価を受けるなど、優れた政治資金調達力が高く評価されていた。

※この「協同民主党の実権掌握」の解説は、「三木武夫」の解説の一部です。
「協同民主党の実権掌握」を含む「三木武夫」の記事については、「三木武夫」の概要を参照ください。

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