半夏生とは? わかりやすく解説

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半夏生

読み方:はんげしょうず

七十二候一つ二十四節気夏至末候にあたり7月2日7月6日ごろに相当する季節仲夏。半夏生は、それ自体としては「烏柄杓生える」などといった意味。また、夏至初候は「乃東枯と言い次候は「菖蒲華と言う。なお、半夏生は「略本暦」における呼び名であるが、元となった中国宣明暦でも「半夏生」と呼ばれる

はんげ‐しょう〔‐シヤウ〕【半夏生】

読み方:はんげしょう

雑節の一。太陽黄経100度にある日で、夏至から11日目7月2日ごろにあたる。このころから梅雨明け、田にカラスビシャク半夏)が生えるのを目安田植え終期とされてきた。半夏(はんげ)。《 夏》「いつまで明る野山—/時彦」

ドクダミ科多年草水辺生え、高さ約80センチ全体臭気がある。長卵形互生6、7月ごろ上部が数白くなり、これと向かい合って花穂出し、白い小花が咲く。名は1のころ咲くからとも、下半分が白いので半化粧の意ともいわれるかたしろぐさ

半夏生の画像
撮影広瀬雅敏

半夏生

読み方:ハンゲショウ(hangeshou), ハゲショウ(hageshou)

夏至から11日目7月2日ごろ。


はんげしょう 【半夏生】

七十二候一つ夏至から一一日目に当たる日。太陽暦では七月二日頃。梅雨明け田植え終期日本で、畑地の神(地荒神)を祭り小豆飯や麦団子供える竹林に入るなという禁忌があった。

半夏生(はんげしょう)

入梅から約三週間後で太陽の黄径が百度に来る時点七月一日(又は二日)の頃を言い半夏(はんげ)が生育する時期になったことを言います


半夏生

作者阿刀田高

収載図書鈍色歳時記
出版社文芸春秋
刊行年月1999.9

収載図書鈍色歳時記
出版社文藝春秋
刊行年月2002.12
シリーズ名文春文庫


半夏生

作者鳥越碧

収載図書蔦かずら
出版社講談社
刊行年月2002.1


半夏生

作者宇江佐真理

収載図書あやめ横丁人々
出版社講談社
刊行年月2003.3

収載図書あやめ横丁人々
出版社講談社
刊行年月2006.3
シリーズ名講談社文庫


はんげしょう (半夏生)

Saururus chinensis

Saururus chinensis

Saururus chinensis

Saururus chinensis

Saururus chinensis

Saururus chinensis

わが国本州から四国九州、それに朝鮮半島中国フィリピン分布してます。湿地生え、高さは50100センチになります6月から8月ごろ、はじめは下垂し、あとで直立する花序をだし、白い花を咲かせます花期になると、花序に近い下半分が白く変化します。名前はこのことから「半化粧」、またその時期が夏至から11日目の「半夏生」の頃にあたることから。
ドクダミ科ハンゲショウ属の多年草で、学名Saururus chinensis。英名はありません。
ドクダミのほかの用語一覧
ドクダミ:  五色毒痛み  毒痛み
ハンゲショウ:  アメリカ半夏生  半夏生

半夏生

読み方:ハンゲショウ(hangeshou), ハゲショ(hagesho), ハゲショウ(hageshou)

ドクダミ科多年草園芸植物薬用植物

学名 Saururus chinensis


半夏生

読み方:ハンゲショウ(hangeshou)

太陽黄経一〇〇度となる日のこと

季節

分類 時候

月日 七月二日ごろ


半夏生

読み方:ハンゲショウ(hangeshou)

片白草別称

季節

分類 植物


半夏生

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/25 00:19 UTC 版)

半夏(カラスビシャク)

半夏生(はんげしょう)は雑節の1つで、半夏(烏柄杓)という薬草が生える頃。様々な地方名があり、ハゲ、ハンデ、ハゲン、ハゲッショウ[1]などと呼ばれる。

七十二候の1つ「半夏生」(はんげしょうず)から作られた暦日で、かつては夏至から数えて11日目としていたが[2]、現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日となっている。毎年7月2日頃にあたる。

この頃に降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)と言い、大雨になることが多い。地域によっては「半夏水」(はんげみず)とも言う。

なお、ハンゲショウ(カタシログサ)はちょうどこの時期に白い葉をつけることから名がついたとも言われる。

風習

福井県大野市で食される半夏生さば

農家にとっては大事な節目の日で、この日までに「畑仕事を終える」「水稲の田植えを終える」目安で、この日から5日間は休みとする地方もある。この日は天から毒気が降ると言われ、井戸に蓋をして毒気を防いだり、この日に採った野菜は食べてはいけないとされたりした。なお、七夕にも農作業を休むとする伝承が多くの地域に伝わる[1]

日本各地に残る風習の例
  • 三重県熊野地方志摩地方の沿岸部などでは、ハンゲという妖怪が徘徊するとされ、この時期に農作業を行うことに対する戒めともなっている[3]
  • 奈良県香芝市周辺(大阪府南河内地方でも)では「はげっしょ」と言い、農家では小麦を混ぜた餅を作り黄粉をつけて食べる。田植えを終えた農民が農作業を無事に終えたことを田の神様に感謝し、お供え物をして共に食したことが由来とされている[2]
  • 近畿地方の一部地域ではを食べる習慣があり、近畿地方各地の小売店が盛んに販売促進活動を展開している[4]。2017年より、日本コナモン協会では、たこ焼きをはじめタコのお好み焼・焼きそば、唐揚、タコ天うどんなどを促進する「蛸半夏生キャンペーン」を行っている[5]
  • 讃岐の農村ではうどんを食べる習慣があり、1980年に香川県製麺事業協同組合が7月2日を「うどんの日」に制定している[6]
  • 福井県大野市では江戸時代に大野藩藩主がこの時期に農民に焼きを振舞ったという逸話があり、現在も大野市を中心とした地域では半夏生に焼き鯖(半夏生さば)を食べる[7][8]
  • 群馬県の一地方では、ネギ畑に入る事を禁忌とする風習がある[1]
  • 長野県小川村では、芋汁を食べる[1]
  • 永平寺では、大布薩講式(大布薩会を修行して、常日頃の行李を顧み、懺悔する日)が行われる[9]

日付

各年の日付は以下のとおり[10][11]

該当日
2010年 7月2日
2011年
2012年 7月1日
2013年 7月2日
2014年
2015年
2016年 7月1日
2017年 7月2日
2018年
2019年
2020年 7月1日
2021年 7月2日
2022年
2023年
2024年 7月1日

脚注

  1. ^ a b c d 倉石忠彦民間伝承の分布から見た内陸文化の性格」『内陸文化研究』第1号、信州大学人文学部、2001年3月、61-79頁、ISSN 1346-4108 
  2. ^ a b 半夏至(はげっしょ)餅とは”. 香芝市. 2011年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月2日閲覧。
  3. ^ 小倉肇 (1980年7月). “七月 半夏生”. 三重歳時記. 三重県教育文化会館. 2008年6月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年9月5日閲覧。
  4. ^ 駒崎秀樹 (2014年6月26日). “明石タコ:「半夏生の日は明石タコ」食べて特産PR 給食や料理振る舞う/兵庫”. 毎日新聞 (はてなブックマーク). http://b.hatena.ne.jp/entry/mainichi.jp/area/hyogo/news/20140626ddlk28040323000c.html 2014年7月2日閲覧。 
  5. ^ 「蛸半夏生」のすすめ”. 日清製粉グループ. 2020年7月1日閲覧。
  6. ^ いろいろなめんの日”. 全国製麺協同組合連合会. 2014年7月2日閲覧。
  7. ^ 藤井雄次 (2014年7月2日). “黄金色で香ばしく 大野で「半夏生サバ」店頭に”. 中日新聞. オリジナルの2014年7月14日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140714152206/http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20140702/CK2014070202000026.html 2014年7月2日閲覧。 
  8. ^ 越前おおの歴史道 半夏生さば(はげっしょさば)”. おおのじかん. 平成大野屋事業. 2011年6月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月2日閲覧。
  9. ^ 永平寺の年中行事
  10. ^ 今日は何の日〜毎日が記念日〜
  11. ^ 暦要項、国立天文台暦計算室、2023年6月17日閲覧。

関連項目

外部リンク


半夏生

出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 09:01 UTC 版)

名詞

1. はんげしょうず、1, 2. はんげしょう

  1. 七十二候一つ夏至末候日本略本暦中国宣明暦ともに)。雑節一つ半夏(別名 烏柄勺からすびしゃく)という薬草生えるころ。夏至から数えて11日目7月2日ごろ。菖蒲華の次、温風至の前。
  2. ドクダミ科植物半化粧とも書く。学名 Saururus chinensis。別名 片白草かたしろぐさ

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