劇場・舞台空間での事故
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「事故の一覧」の記事における「劇場・舞台空間での事故」の解説
※死亡事故のみ。 1958年(昭和33年)2月1日 - 東京都千代田区の東京宝塚劇場(東宝劇場)で「アイヌ恋歌」上演中に火災事故があり、出演中の劇団若草所属児童俳優2名(15歳、9歳)、東宝劇団所属俳優1名(16歳)計3名が死亡、16人が負傷。 4月1日 - 兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で、出演中の宝塚歌劇団月組に所属する香月弘美が舞台セリに衣装を挟まれて仕掛けに巻き込まれ、衣装の金属製ベルトで胴体を切断され死亡。舞台機構が原因の上演中劇場事故による日本国内唯一の死者。 1960年(昭和35年)3月2日 - 横浜歌謡ショー将棋倒し事故。 1978年(昭和53年)1月27日 - 北海道札幌市中央区の中島スポーツセンターで行われたレインボーのコンサートにて、聴衆がステージ前方に殺到し、観客1名が死亡。その後の日本のロック・コンサート会場の警備体制を大きく変更する契機になった。 1981年(昭和56年)11月 - 埼玉県所沢市の西武園ゆうえんち特設広場で行われたウルトラマンショーで、演出用の花火や爆竹の導火線の火花が怪獣ウーの着ぐるみに引火して火だるま状態になり、すぐに消し止められたものの中に入っていたスーツアクターの大学生が全身に火傷を負い焼死。この事故を契機に特撮ヒーロー物の舞台ショーでは爆竹や火薬類が使用禁止となった。観客にはけが人はなく、むしろ演出の一環だと思って拍手喝采であったという。 1987年(昭和62年)4月19日 - ラフィンノーズ公演雑踏事故。 1988年(昭和63年)1月5日 - 六本木ディスコ照明落下事故。 1989年(平成元年)7月25日 - 東京都新宿区の新宿コマ劇場でミュージカル「ピーター・パン」「SFX=OZ」のフライング舞台技術者だった男性が、早朝帰宅直後に心臓発作を起こし、心筋梗塞で死亡。フライングは心身ともに緊張を強いられる仕事であるが、「SFX=OZ」公演の際は44日間の連続勤務となっており、長期間の過酷な労働の結果、疲労が蓄積したことによる過労死と認定された。 1994年(平成6年)8月 - 東京都・新宿区の新宿コマ劇場で舞台の照明器具の撤去作業をしていた舞台照明会社の男性社員が、握っていたロープとともに約7メートル吊り下げられ、ロープを離して床に転落、首の骨が折れ間もなく死亡。 1996年(平成8年)12月10日 - 愛知県名古屋市東区の愛知県芸術劇場大ホールで、舞台照明をローリングタワーにて調整中に照明技師が転落し死亡。 1999年(平成11年)7月27日 - 東京都渋谷区の新国立劇場でミュージカル「新ピーターパン」リハーサル中に、アメリカ人技術者通訳の女性がセットに引っかかった袖幕を取り除こうとして奈落に気づかず、15.7メートル下に転落して頭部打撲で死亡。 2001年(平成13年)12月21日 - 東京都北区北とぴあさくらホールでセリ装置を定期点検していたメンテナンス会社「横浜技術サービス」の社員ら5人が舞台とセリの間にはさまれ、1人が頭蓋骨骨折で即死、その後2人が病院で死亡、2人が重傷。 2012年(平成24年)6月16日 - カナダのオンタリオ州トロント郊外で行われる予定だったレディオヘッドの野外コンサートで使用するステージが開演前に突然崩壊。コンサートスタッフの男性1人が死亡し、3人が負傷。 2013年(平成25年)6月29日 - アメリカ合衆国のネバダ州ラスベガスのホテルMGMグランドでシルク・ドゥ・ソレイユのショー「Kà(カー)」の上演中に、出演者の女性が高所から転落し死亡。シルク・ドゥ・ソレイユのショーとしては初めての死亡事故となった。「Kà」の上演は同年7月16日に再開された。
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