せん‐こう〔‐カウ〕【先行】
先行
先行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 17:32 UTC 版)
競輪は残り1周半程度までは1本のラインを作って進む。その時は関係の深い者同士で並びの前後を決めるのであるが、その際に一番前を走る戦法の選手が先行選手である。決まり手は「逃(げ)」と表される。先行選手は残り1周半程度から後ろの選手を引き連れてダッシュをする。つまり先頭誘導員が下がって選手達のスピードが上がってから一番前を走っているのが先行選手と言ってよい。一番前を走るので誰にも邪魔されずゴールに先着する可能性は一番高いが、反面時速70km程度の速度で走るので猛烈な風圧を受けながら走らねばならない。風圧を受けつつ1周ほどスピードを維持する脚力(地脚)が要求される ため、並びの中で最も若い選手がなることが多い。疲労で速度が鈍った、いわゆるタレたときには追い込み選手がいかに残してくれるかによって良い着順を取ることが出来る。後ろに追込選手を引き連れて走るため先行選手を「機関車」と呼ぶこともある。 直線の短いバンクでは、追い込み選手がスパートする距離が短くなることから先行が有利となる。また、コーナーの大きいバンクはカントが緩く、捲りをかけた選手が遠心力で外に振られやすくなるため、先行が有利となる。 最終バックに差しかかった時に風向きが追い風だと、先行選手は捲りの選手よりも先に風の影響で加速がついて捲りに対応する余裕が生まれ、有利になりやすい。逆に最終バックが向かい風だと、捲りの選手よりも先に風の影響を受けて減速することになり、その瞬間に加速されると距離を縮められやすくなる。ちなみに、風のないドーム式の競輪場では先行が有利といわれる。これは、捲りの選手が隊列から外れた際に大きな風圧を受ける傾向があるためである。 屋根のないバンクに雨が降ると先行有利になるといわれる。これは競輪用の自転車には(当然だが)跳ね除けつまりマッドガードがなく、水を跳ね上げて走ることになることから、各選手は水が目に入ることを嫌い他の選手の直後に位置しなかったり顔を背けて走ったりするためである。前者は先行以外の選手も先行選手と同様の風圧を受けることを意味し、後者はレース展開を把握しづらくなることに繋がる。さらに一瞬の加速力を要する捲りや追い込みは先行よりもハイドロプレーニング現象による不利に見舞われやすく、その分先行が有利になる傾向にある。 競輪では先行する選手がレースを作るといわれ、先行選手の人数がラインの形成に影響を及ぼす。たとえば2車先行の場合はラインが二分し、3車先行の場合はラインが三分する。
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先行
「先行」の例文・使い方・用例・文例
- 材料出尽くしとは、相場を動かしていた材料が出尽くし、先行きの上昇が見込めないことをいう。
- 彼は知識ばかりが先行する。
- それはどの先行研究にも似ていない。
- 私は先行してそれを知ることができる。
- 私は先行きが不安で悩んでいます。
- これは多くの先行研究と一致する。
- 私たちの結果は先行研究と異なった。
- 先行研究では
- 先行詞がthis,that,these,thoseの場合はwhichを用いるのが普通です。
- 先行するのは結婚の相手を選ぶための条件である。
- 経済の先行きが明るくなっているので、日本の大企業が今年予定している設備投資は上方修正された。
- 稲光は雷の音に先行する。
- あの会社は先行き不安な商売をしています。
- 先行条件.
- 【文法】 先行主語 《たとえば It is wrong to tell lies. の it》.
- 彼は何を決めるにも私欲が先行する.
- 歩行者に先行権を与える.
- 元気を出せ, 先行きは明るいぞ.
- 先行きのことを考えて行動するべきだ.
先・行と同じ種類の言葉
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